ここでも吸えたの!?今では考えられない昔のたばこ事情

ここ数十年でたばこを吸える場所は激減しました。特に2020年4月の改正健康増進法の全面施行により飲食店での喫煙が基本的に難しくなり、喫煙所の撤廃も増え、たばこを吸える場所が少なくなりました。「あ~昔はあんなところでも吸えたのにな~」と思う方も多いハズ。そこで今回は、実はこんなところでも吸えた、という昔のたばこ事情をご紹介します。あの意外な場所でも実は吸えたのです。

喫煙所が……ない!

なくなりましたよね、喫煙所。喫煙者にとっては辛い世の中となりました。しかも世間の風当たりも強い、さらに値上げもする……、困ったものです。最近では喫煙室のついた喫茶店もありますが、「加熱式たばこのみ」というお店もあり、特に紙巻きたばこを愛用する方には非常に厳しい世の中となってしまいました。喫煙者はつらいよ……。

実はこんなところでも吸えた昔のたばこ事情

昔はこんなところでも吸えました。懐かしみながらあの昭和を振り返ってみましょう。一体あの時代はなんだったのだろうか。

①駅のホーム

吸えたんですよ、駅のホーム。ホームの端っこの方に行くと必ず喫煙所があり、電車を待っている間に一服、なんてこともできました。もちろん壁などなし。吸わない方には「いやあねえ、煙が飛んでくるわ」なんて思われていたことでしょう。あの山手線渋谷駅のホームですら吸うことができました。これは私が体験しているのでほんの最近の話になります。

②映画館

吸えたんですよ、映画館。「話さない、ケータイの電源も切る、トイレも基本的にはあまりいくな」のあの厳しい映画館ですが、昔はライターをシュボッとたばこに火を点けることができました。前の席の人がたばこを吸うとスクリーンに紫煙のモヤがかかる。そんなことも日常茶飯事。今となっては信じられません。

③新幹線/電車内

吸えたんですよ、電車内も新幹線でも。最近まで「のぞみ」では吸うことができる喫煙車両があったことをご存知でしょうか。席に灰皿がついていたのです。もちろん中はモクモクです。昭和の時代は通勤列車でも吸うことができたようです。あんなたくさんの人がいる中で吸うことができたとは……、昭和恐るべし。

④病院

吸えたんですよ、病院。健康を守るための病院でたばこが吸える、というのもいびつなものですが、やはり「どこでも吸える昭和の喫煙事情」を考えると病院ですら関係ありません。体調が悪い人が周りにいてもスパスパと吸うことができたのです。

⑤バス車内

吸えたんですよ、バス。今でも観光バスの席の背中に灰皿が残っているバスを見ることができます。私も小学校の頃、遠足でバスを利用している時に、席の目の前に灰皿があると「いつか大人になったらバスでたばこを吸うようになるんだろうな」と思っていたらその夢は叶うことはありませんでした。少年、どんまい。

⑥エレベーター内

吸えたんですよ、エレベーター。あんな狭すぎる空間でたばこを吸われたらどうなるでしょうか。もちろん、煙にまみれ中はモクモク。到着した階で扉が開けば煙がブワーっと出てきたに違いありません。エレベーターくらい我慢しようぜ、と今なら思いますが、当時なら普通だったようです。

⑦職場のデスク

吸えたんですよ、職場で。課長~、こちらの書類ですが……。おう、スパー……!と吸うことができた職場のデスク。灰皿は吸い殻で埋まり書類が散らかり、という昭和の職場のデスクの典型のスタイルでした。今ではPCとデスクのみ。労働環境も大分変わりましたね。

⑧学校の職員室

吸えたんですよ、学校の職員室。先生~!と子どもたちが出入りする職員室もたばこの煙でまみれていました。確かに私が小学校の頃は担任の先生はデスクでたばこを吸っていました。ああ、先生、元気かなあ~?

⑨飛行機機内

吸えたんですよ、飛行機機内。今では「絶対に吸えない場所」というイメージが強いですが、吸うことができました。何十時間も飛行機に乗って、到着した空港でたばこを吸ったときのあの爽快感も好きですけどね。(しかし、吸えない空港も増えてきています)

いかがでしょうか。昭和の喫煙事情の凄まじさ。まさにどこに行ってもたばこは吸えた、という一つの文化として成り立っていた印象があります。昭和の映画スターたちが美味しそうにたばこを吸い、街の様々な場所でクールな広告が展開され、たばこのグッズも多く存在しました。今では漫画やテレビ、映画での喫煙シーンやたばこの広告も難しくなり時代も大きく変わりました。

変わる喫煙事情

では最後に喫煙率の推移をみてみましょう。

JTが調べた全国喫煙率調査の成人喫煙率によると、昭和40年の時点で男子の喫煙率は全年齢において驚異の82.3%、女子は15.7%。昭和40年といえば、1965年、高度経済成長期において働く男たちの8割はたばこを吸っていたということです。たしかにこれだけの喫煙率ならどこでも吸えて当たり前、となっていてもおかしくありません。

時は流れて平成14年(2002年)、男子の喫煙率は全年代において初めて50%を割り49.1%となります。この辺から喫煙率は下がり始めます。平成30年(2018年)にはなんと男子27.8%、女子8.7%となり、約50年で男子の喫煙者は6割減、女子はおおよそ半分になりました。昨今の事情を考えると喫煙の文化は下降の一途をたどっていると言っても過言ではありません。

まとめ

いかがでしたでしょうか。今回はたばこが吸えた意外な場所をご紹介いたしました。少しは喫煙所を増やしてほしい……という希望もありますが、たばこを吸う方も吸わない方も、うまく共存して生きていきたいもの、と心から思います。