たばことスチームパンクの意外な関係

スチームパンクってなに?

スチームパンクと聞くと・・・

「歯車やゴーグルとかを帽子に付けるコスプレ?」
「ハウルの動く城、みたいなやつ?」

というイメージを「スチームパンク」と思っている方も少なくないことでしょう。


※スタジオジブリ公式サイト公開静止画像より

それもそのとおりなのですが、
他にも実は、ファンション、映画、舞台衣装など、
スチームパンクの影響を受けているカルチャーはたくさんあります。
そして、なんと、「たばこ」とも深いところで関係があったのです。

「たばことスチーム(水蒸気)って関係ないじゃん」

と言う方もいるかと思いますが、詳しいお話しを
日本スチームパンク協会の代表理事・宮原真理さんにうかがってみました!

日本スチームパンク協会ってどんな団体ですか?

日本スチームパンク協会は、
全世界で人気のスチームパンクを日本国内における
新たな文化として盛り上げていくのが目標です。
具体的には、ハンドメイド作品や造形作品を
展示・販売するイベントを中心とした活動をしています。

蒸気機関や産業革命と関係あるのですか?

スチームパンクの世界は産業革命後の「異世界」です。

ご存知のように産業革命は19世紀に起こった
産業と社会構造の大きな変革です。
織物や紡績、製鉄業は「蒸気機関」という新しい動力を得、
蒸気船や鉄道によって交通革命も生じました。
“たばことスチームパンクの意外な関係”力強く動く蒸気機関、印刷機や紡績機、そして製鉄
・・・さまざまな萌芽があり、発展途上でもあり、
世界は未知と冒険にあふれていたようにも思えます。
スチームパンクの世界とは、
蒸気機関が「今の世界とは異なった発展」を遂げた
「あり得たかもしれない未来」
=その
「もしもの世界」を楽しむエンターテイメントなのです。

“たばことスチームパンクの意外な関係”

産業革命は喫煙文化にも変革をもたらしたと聞きました…

そのとおりです。

スチームパンクの背景となる「産業革命」の時期に
「マッチ」が発明
されました。
それによって、それまで貴族の嗜みだったたばこは
中産階級にも広く行き渡る
こととなります。
また、それは「たばこ」だけでなく、
それまで特権階級ものもであった美意識の普及や、
ダンディズム」の普及にも繋がりました。

ダンディズムとは伊達所作の美しさなどを好み、
過度な装飾を避け、
あくまで無頓着にそれらを追求する精神です。

実は、このダンディズムにとって、
「たばこ」を使った所作礼儀作法の一つとして重要視されており、
その風潮も中産階級に広まりました。

こうした、
出自にかかわらず貴族のライフスタイルを取り入れる」風潮は、
産業革命前までの支配階級に対する反骨精神
のようなものかもしれません。

その「伝統を重んじることに誇りを持ちながら、
相反する“あり得たかもしれない” 格好よさを追求する」
という姿勢は、現代のスチームパンクの根底に流れている
精神性と似ているのか
も、と思うのです。

たばこをカッコよく感じる理由もそこに?

映画俳優が紫煙を燻らせるシーンなどに
惹かれることもあると思います。
その理由として、この産業革命期に生まれた
少し特殊なダンディズム」が有する
精神性も大きいのではないでしょうか。
前に申し上げた反骨精神、
そこには「伊達」や「粋」といった日本特有の価値観
にも通じる
ところがあると考えています。
そこにはたばこそのものよりも、
自分を演出するための小道具としてのたばこ
表現ツールとしてのたばこ」
に繋がっている気がします。

喫煙具にはエンターテインメントとしての役割もあると?

喫煙の所作そのものに意味が生まれたダンディズムの時代
を経て、現代では、「喫煙そのものがエンターテインメント
となる可能性を秘めている気がします。
VAPE(ベイプ)と呼ばれる蒸気を楽しむ喫煙具は
『ベイプトリック』と呼ばれる競技を生み出しました。
嗜好品としての喫煙具が、見る人を楽しませるために使われる・・・。
そこには未知への好奇心と少しの反骨精神、
所作を楽しむこれからの喫煙具の新しい価値観、
未来のダンディズムががあるように感じます。

展示即売会「日本蒸奇博覧会」これからのビジョンをお聞かせください

“たばことスチームパンクの意外な関係”
これからは、スチームパンクをテーマに、
さまざまな異業種との化学反応を見てみたいと考えています。
2020年のハロウィンに開催したイベントでは、
ライテック社製の電子VAPE
ベント来場者へ1000本配布する企画を実施いたしました。
“たばことスチームパンクの意外な関係”
電子VAPEは「蒸気」なので
まさにスチームパンクの世界観との
相性はばっちり
です。
イベントへきてくださったほとんどの方が
VAPEの楽しさを体感することができ、
皆んなが純粋にワクワクした企画となりました。
知らないことを新たに取り入れることの大変さも意識しながら、
もともと別々で知っている事柄同士の組み合わせを
どう掛け合わすかが肝となってきます。
たぶんネタはまだまだ何年先も尽きないし、
新たに生まれるかもしれません。
「日常と非日常をコラボレーションさせる」ことで、
どちらも盛り上がる相乗効果が生まれたら
どんなに素晴らしいだろうと思っています。
日本スチームパンク協会は代表理事、
理事の2人のみで運営しています。
将来的には、イベント開催はもちろん、
個人でスチームパンクな発信をされている方へのサポートや、
作家活動・表現活動を志向する方
へ向けての支援、
他にもさまざまな分野の方達を巻き込みながら、
関係するみなさんに貢献をして行きたいと思います。
スチームパンクな何かしらの活動をしたい、趣味をはじめたい、
そんな人たちの新たな居場所が
日本蒸奇博覧会となっていただけるよう
に邁進して参ります。
今後ともどうぞ宜しくお願いいたします。

一般社団法人 日本スチームパンク協会
代表理事 宮原 真理(StrangeArtifact MaRy)

一般社団法人 日本スチームパンク協会「日本蒸奇博覧会 」

https://www.japan-steampunk.com/

“たばことスチームパンクの意外な関係”