「今日のほごにゃんこ あふたぁ」は、保護猫ちゃんが里親さんにもらわれたその後を切り取るオンライン写真館です。
7かいめのかぞくにゃんこは、「おやかた(元・ネモ)くん・こくまる(元・ミック)ちゃん」。
おやかたくん(日本猫 ♂ 1歳)
こくまるちゃん(日本猫 ♀ 1歳)
※お店にいた頃のおやかたくんはこちら
※お店にいた頃のこくまるちゃんはこちら
おやかたくん・こくまるちゃんと家族になって
「FIP」という病気について
「FIP」ってどんな病気?
「FIP」は、「猫伝染性腹膜炎」と呼ばれる感染症のこと。子猫のうちに発症することが多く、とても致死率の高い病気です。
こくまるちゃんは食欲不振と下痢便が続き、近所の動物病院で診察してもらったところ、FIPと診断されました。
獣医師さんからの「1週間か3か月か分からないが、確実に落命するだろう」という見立てにAさんは悲嘆に暮れました。
しかし、Meooow!(こくまるちゃんがいた保護猫カフェ)のスタッフさんから「FIPは治療して寛解(かんかい。病気による症状や検査異常が消失すること)した例もある」と助言をもらったことで、「できることはすべてしよう」と強く決意したAさん。こくまるちゃんの治療に努めることに。
どんな治療をしたの?
・皮下注射(GS-441524)
・点滴
・Ad缶(食事療法食)給餌
最初はAさん自身で打つことが難しかった注射も、病院で練習して家族2人がかりでできるようになり、3か月間決まった時間に投薬を続けました。
またMeooow!スタッフさんのアドバイスでAd缶の強制給餌を始めたところ、こくまるちゃんの食欲がみるみる回復。一時1.4kgまで落ちた体重も戻っていきました。
投薬2ヶ月後には注射するために押さえ込むのもやっとというほど元気になり、3か月後には体重も3kgを超え…血液検査の結果、寛解。
ご家族やMeooow!のスタッフ、医師の方に支えられながらこくまるちゃんは治療をがんばり、今ではすっかり元気になりました!
こくまるちゃんの治療について、飼い主さんからのコメント
FIPについて調べると、飼い主の方のレポートから医師の方々の見解、新薬の研究や輸入薬への疑義まで、さまざまな情報が見つかります。事実、数年前までこの病気は100%不治絶命のものだったということも知りました。
お医者様によっては非認可薬の使用に慎重で、治療をすすめないケースもよくあるそうです。また飼い主にとっても、毎日ある程度の時間拘束と、少なくない費用を要するのは確実で、それでも治らなかったり、寛解しても再発したりしてしまう例もあるようです。
私たちが幸運だったのは「Meooow!さんに相談して、的確な助言をいただき、比較的早期に投薬を開始できたこと」「共働きながらも、リモートワークで家で投薬する時間を確保できたこと」「強制給餌というかたちで、口から栄養を摂らせる術を知り得たこと」です。特に強制給餌により、点滴以上に生きるパワーのようなものを取り戻せたように思います。
寛解を迎えてから、医師の方に「最初に診たときは1週間もたないと思った」と言われ、こくまるが辛い注射や病院への移動に耐えて頑張ってくれたことが誇らしく、感謝の気持ちでいっぱいになりました。
保護猫カフェMeooow!のみなさんには、お迎え後も細やかに気にかけてくださったり、豊かな経験に基づいて助言していただいたり、本当に感謝をしております。この場を借りて心より御礼申し上げます。
おやかたくん・こくまるちゃんのご家族紹介
在住都道府県ー東京都
お名前ーAさん
猫ちゃんの特にかわいいお気に入りの仕草
ーこくまるは、ティッシュを「えいっえいっ」とパンチするさま。
おやかたは、勇気を振り絞るように頭を擦りつけてくる、不器用な甘え方。
お家のタイプー戸建て
他に飼っているペットーなし
家族の人数ー2人
- 今日のほごにゃんこ あふたぁ
- FIP, ネコ, 今日のほごにゃんこ あふたぁ, 保護猫, 家族, 里親