ファンダメンタルジャーニーvol.2~なぜいまの富裕層は全身ユニクロなのか?〜

午堂登紀雄(ごどう ときお)のファンダメンタルジャーニー_vol.2 ~なぜいまの富裕層は全身ユニクロなのか?〜不動産コンサルティングや教育関連事業などを手掛けつつ、個人投資家、ビジネス書作家、講演家としても活動。著書に「年収1億円を稼ぐ人の頑張らない成功法則」など プロフィールはこちらページ内リンク

こんにちは、ゴドウです。
今回は、今どきの富裕層が考えるファッション観についてつぶやきたいと思います。


昨今の若い富裕層の多くは、ファッションにあまり重きを置いていません。
一般的に「富裕層」と言うと、高級ブランド品や豪華な洋服などで着飾っているというイメージがあるかもしれません。
確かに、芸能人やスポーツ選手などの一部に見られるように、高級ブランド品を好む人もいますが、今どきの若手富裕層は、普段の服装はどこでも手に入るカジュアルスタイルで、見た目は一般人と区別がつきません。
特に男性の場合はユニクロが大好きで、飲み会などでも「ほぼユニクロで買う」という会話が飛び交います。

なぜいまの富裕層は全身ユニクロなのか?

つい先日もSNSでつながっている起業家・経営者たちと、「全身ユニクロを来てユニクロに買い物に行った」というコメントで盛り上がったのですが、「僕も」「俺も」という人が多く、あらためてユニクロ人気の高さを感じました。
それはなぜなのか、理由を探ってみたいと思います。

コスパのよさ


富裕層は、何にお金を払うか、払わないかといった支出の軸が非常に明確です。
そのため、自分が価値を認めるものには多額の支払いを躊躇しない一方で、自分が価値を認めないものには1円たりとも払いません。

たとえば大資産家なのに自社ビルは見るも無残なボロボロで、封筒も問屋街でまとめ買いしてきた茶封筒を使っている人に会ったことがあります。
彼いわく「自社ビルも封筒も収益を生まない。なら安くあげるほうが合理的だろう」とのこと。
一方、彼は数十億円するようなビル用地やホテルを次々と買収しています。それらに多額の資金を投入するのは、収益を生むからでしょう。
その極端とも言える合理性ゆえに、ときに「お金持ちはケチ」とか「お金持ちは気前がいい」などという両極端なイメージができるわけです。

おそらく多くの富裕層にとって、服装は「勝負をする土俵」ではないのでしょう。なので服装にもコスパを求めるわけです。
そういう観点から考えると、特にユニクロの製品は機能性に優れているうえ丈夫。さらに値段もリーズナブルで非常にコストパフォーマンスが高い、というのが私の周囲の富裕層の評価です。逆に、一度ユニクロに慣れてしまうと、他の衣料品のコスパが悪く感じられ、なかなか買えなくなるようです。

見栄にお金を払わない


富裕層は他人からどう思われるかをあまり気にしません。自分に自信を持っているから、服装で見栄を張る必要がないのです。

それは「当たり障りないユニクロでOK」ということではなく、シンプルなデザインゆえに普段着としてもビジネスシーンでも違和感がなく、堂々と着ていられるということです。
先ほどユニクロ製品は高品質ということを述べましたが、生地や縫製の品質はハイブランドに匹敵するレベルで、着こなし次第ではむしろおしゃれです。

むろん、自分のブランディングやイメージ戦略のために、あえてブランド服を身にまとって高級感を演出する人もいます。
知人の起業コンサルタントは、「SNSにアップする写真は高級スーツに身を包んでいますが、普段着はTシャツとジーンズ」と言っていました(笑)

ただし気をつけなければならないのは、「キラキラ成功者を装っている人」という演出が「高額自己啓発セミナー」などへの勧誘になっていることが少なくないことです。
前述の通り自分に自信があれば、他人から憧れられる必要などないわけですが、そう演出しなければならない理由があるということに、敏感になっていたほうがよいと思います。

決断の数を減らせる


服装が重要ではない富裕層にとって、日々どんな服を着るか選ぶ判断も時間も無駄、新しい服を買いに行く時間も選ぶ判断も無駄なのです。

実際、アップルの共同創業者である故スティーブ・ジョブズ氏は、つねに黒のタートルネックにジーンズ、足下はスニーカーというスタイルを貫いていたことで有名です。

また、米フェイスブックのCEOマーク・ザッカーバーグ氏は、Facebookの公開Q&Aセッションに投げかけられた「なぜあなたは毎日同じシャツを着るのか?」という質問に対し、以下のように答えています。

「僕は社会への貢献に関係しない決断はできるだけしないようにしている。これは多くの心理学的な理論に基づいていることで、何を食べるか、何を着るかなどのたとえ小さな決断でも、繰り返し行っているとエネルギーを消費してしまうんだ。
日々の生活の小さな物事にエネルギーを注いでしまうと、僕は自分の仕事をしていないように感じてしまう。最高のサービスを提供して、10億人以上もの人々をつなげることこそ、僕のすべきことなんだ。ちょっとおかしく聞こえるかもしれないけど、それが僕の理由だよ」。

彼らのようなトップ層の口から揃って出てくる「決断の数を減らす」という言葉はいったいどういう意味を持つのでしょうか。

彼らにとって、それが小さな決断でも、その数を重ねることでエネルギーを消耗し、より大きく重要な決断の精度が落ちてしまうということです。
そこで、重要でない判断はできるだけ避け、ライフスタイルをシンプルにして決断の数を減らしていく。
そうすれば、本当に重要な局面での判断に集中できる。そしてそれが自分の目的の達成や幸福に貢献するということなのでしょう。

私ゴドウは以下のように考えます


「なぜいまの富裕層は全身ユニクロなのか」という問いについて、私ゴドウは以下のように考えます。

・ユニクロはコスパがよい
ユニクロは服として品質も機能性も十分に高い。富裕層には、どこにお金をかけるべきか明確な基準がある。
・身なりで勝負をしていない
富裕層は、見栄にお金を使わない。自信があるから他人からどう思われるかを過剰に気にしていない。
・決断の数を減らせる
ユニクロはシンプルゆえに、ブランドの種類やデザインやコーディネートを考えなくてよい。
富裕層は、日常の選択肢を減らしてシンプルに生きることで重要な決断にパワーを集中している。

私ゴドウのファッション観

最後に私自身のファッション観について。
スーツはノーブランドですが、オーダーメードで作っています。身体のラインにピッタリして格好よく見えるだろうという理由です。
しかしそれももう昔の話。コロナで人と直接会う機会がめっきりと減った昨今、私も全身ユニクロです。そして気がつけば毎日ほぼ同じ格好です。

服装で価値が出る仕事をしていないし、人にどう思われるかも気にしていない。スーツよりリラックスできて仕事に集中しやすい。さらに、店舗があちこちにあって買いやすい、しっかりしているのに値段が安い、シンプルゆえにコーディネートを考える必要がない、というのはその通りだと思います。

富裕層の真似をしたいというわけではありませんが(笑)、合理性を追求していくと、結局そのようなスタイルに落ち着くということなのかもしれませんね。

 

午堂登紀雄(ごどう ときお)のファンダメンタルジャーニー_vol.2 ~なぜいまの富裕層は全身ユニクロなのか?〜午堂登紀雄(ごどうときお)
中央大学経済学部国際経済学科卒。米国公認会計士。
東京都内の会計事務所、コンビニエンスストアのミニストップ本部を経て、世界的な戦略系経営コンサルティングファームであるアーサー・D・リトルで経営コンサルタントとして勤務。2006年、不動産仲介を手掛ける株式会社プレミアム・インベストメント&パートナーズを設立。2008年、ビジネスパーソンを対象に、「話す」声を作るためのボイストレーニングスクール「ビジヴォ」を秋葉原に開校。2015年に株式会社エデュビジョンとして法人化。独自の投資理論と手法で貯金70万円を1年で3億円の資産に。現在は数社の会社を経営。不動産コンサルティングや教育関連事業などを手掛けつつ、個人投資家、ビジネス書作家、講演家としても活動している。

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