2021年10月にタバコが値上げ(増税)!上がる銘柄と今後の見通し

ご存知の方も多いと思われますが、2021年10月からタバコが値上げされる予定です。これはたばこ税の増税に伴うもので、タバコを吸う方にとっては頭の痛くなる話でしょう。この状況に、愛煙家はどう対応していくべきなのでしょうか。ここでは、最近のタバコの値上げ状況や今回値上げされる銘柄、今後の見通しなどについて解説します。

4年連続!最近のタバコの値上げ状況

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10月からタバコが値上げされると聞いて、「あれ、確か去年も値上げされていたような……?」と感じた方、正解です。たばこ税は2018年から段階的に増税されており、タバコも4年連続で値上げされています。増税されたとしても、それを価格に反映させるかどうかは各メーカーに委ねられているのですが、流石に値上げしないとやっていけないのでしょう。

この4年間の値上げ金額を合計すると、高い銘柄では130円も値上げされています。10箱分だと1300円ですから、5年前ならあと2箱は買えたわけです。また、値段とは直接関係ありませんが、2020年4月からは改正健康増進法が施行され、タバコを吸える場所が一気に少なくなりました。喫煙者にとっては、どんどん厳しい世の中になってきているといえます。

2021年10月1日から値上げするタバコの銘柄

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10月の値上げを前に喫煙者のみなさんが最も気にしているのは、自分の吸っている銘柄がどのくらい高くなるかではないでしょうか。そこで、大手3社の主な銘柄の値上げ幅を確認していきましょう。

JT(日本たばこ産業)

JTはメビウス、ホープ、セブンスターなどを主力銘柄とする日本のタバコメーカーです。2021年は、紙巻タバコ・葉巻タバコ・加熱式タバコなど、計223銘柄の値上げを申請しています。主な銘柄の値上げ内容は以下の通りです。

【紙巻きタバコ】

銘柄 改定前 改定後 値上げ幅
ナチュラル アメリカン スピリット 570円 600円 30円
セブンスター、ピース(20本入) 560円 600円 40円
メビウス 540円 580円 40円
ピアニッシモ 540円 570円 30円
ウィンストン(キャスター、キャビン) 500円 540円 40円
キャメル 450円 460円 10円

【葉巻タバコ】

銘柄 改定前 改定後 値上げ幅
キャメル・シガー 400円 500円 100円
わかば・シガー 410円 500円 90円
エコー・シガー 400円 500円 100円
キャメル・シガー(スリム) 380円 490円 110円

【加熱式タバコ】

銘柄 改定前 改定後 値上げ幅
メビウス・プルーム・テック専用 540円 570円 30円
メビウス・プルーム・テック・プラス専用 550円 580円 30円
メビウス・プルーム・エックス・プルーム・エス用 540円 570円 30円

PM(フィリップ モリス)

PMはマールボロ、ラーク、パーラメント、バージニア・エスなどを主力銘柄とするアメリカのタバコメーカーです。加熱式たばこの「IQOS(アイコス)」でも有名で、2021年は計118銘柄を値上げ申請しています。主な銘柄の値上げ内容は以下の通りです。

【紙巻きタバコ】

銘柄 改定前 改定後 値上げ幅
マールボロ 570円 600円 30円
ラーク 500円 540円 40円
パーラメント 540円 580円 40円
パーラメント100ボックス 580円 620円 40円
バージニア・エス 530円 570円 40円
フィリップ モリス 400円 430円 30円

【葉巻タバコ】

銘柄 改定前 改定後 値上げ幅
フィリップモリスロードスター 380円 480円 100円

【加熱式タバコ】

銘柄 改定前 改定後 値上げ幅
マルボロ・ヒートスティック 550円 580円 30円
ヒーツ 500円 530円 30円
テリア 550円 580円 30円
ミックス 500円 510円 10円

BAT(ブリティッシュ・アメリカン・タバコ)

BATはケント、ダンヒル、ラッキー・ストライクなどを主力銘柄とするイギリスのタバコメーカーです。日本では加熱式タバコの「glo(グロー)」が、シェア2番手の座をJTのプルーム・テックと争っています。2021年は計127銘柄を値上げ申請しており、主な銘柄の値上げ内容は以下の通りです。

【紙巻きタバコ】

銘柄 改定前 改定後 値上げ幅
ケント 500円 520円 20円
クール 530円 580円 50円
ラッキー・ストライク 560円 600円 40円
ダンヒル 560円 600円 40円

【葉巻タバコ】

銘柄 改定前 改定後 値上げ幅
クール・ループド 400円 500円 100円
ラッキー・ストライク・フィルター・シガリロ 400円 450円 50円

【加熱式タバコ】

銘柄 改定前 改定後 値上げ幅
ケント・ネオスティック 480円 500円 20円
ケント・ネオスティック(glo hyper用) 480円 500円 20円
ネオ 520円 560円 40円
ネオ(glo hyper用) 500円 540円 40円

総評

今回の値上げ内容をまとめると、主な銘柄は30円~40円程度値上げされました。なかなかきつい値上げ幅ですが、2020年は50円値上げされた銘柄も多かったので、それに比べればまだマシです。とはいえ、今回の値上げで600円に到達してしまった銘柄もあり、「ついに1箱600円の時代がやってきたか……」というのが多くの方の感想ではないでしょうか。

また、紙巻きタバコ以外に目を向けると、葉巻タバコ(いわゆるリトルシガー)が100円前後も値上げされていることがわかります。これは、以前まで「見た目は紙巻きだけど、あくまでも葉巻だから!」ということで税率を抑えていたのが、今回から紙巻きタバコと同じ扱いになってしまったためです。こういう言い訳・ごまかしを許さなくなってきた辺りに、国の本気度がうかがえます。

紙巻きタバコの連続値上げは2021年で終わる予定ですが、加熱式タバコは2022年も増税される予定で、今後もどうなるかはわかりません。値上げの情報をしっかりとキャッチし、値上げ前に買いだめをしておいた方がよさそうです。

【納得いかねえ】何でタバコってこんなに値上げされるの?

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相次ぐ値上げは、喫煙者にとって非常に悩ましい問題です。「何でタバコばかり……」「他にも増税していいものがあるだろ?」と、納得のいかない喫煙者も多いでしょう。実は、タバコがここまで増税の標的にされるのには、いろいろと事情があるのです。タバコを取り巻く状況と、今後の見通しを確認しておきましょう。

タバコの値段の半分以上は税金である

まず知っておきたいのは、「タバコの値段の半分以上は税金である」ということです。喫煙用に作られている「製造たばこ」には、国たばこ税、地方たばこ税、たばこ特別税、消費税という4種類の税金がかかっています。定価540円(20本入り)の紙巻タバコの場合、税額は何と333.97円にもなり、定価の約61.8%を占めています(2021年の増税前の金額)。

これは、お酒の中でも特に税負担の大きいビールよりも高く、日本の商品における税負担率としてはトップクラスです。加熱式タバコはもう少し低く、税負担率は50%以下に抑えられていますが、それでも高いことに違いはありません。当然、国や地方にとっては非常に重要な税収であり、毎年1兆円もの財源をタバコから確保しています。

タバコの値段に関する政府の見解

タバコの税負担率を聞いて、「いくら何でも高すぎる」と感じる喫煙者は多いでしょう。しかし、厚生労働省は「これでも外国に比べれば低価格である」という見解を示しています。事実として、アメリカやフランスでは1箱800円~900円台、イギリスやカナダでは1000円台、そしてオーストラリアでは2000円台という凄まじい値段になっています。日本は高いどころか、不当に安いレベルかもしれません。

政府としては、国民の健康を守るためにタバコのさらなる増税が必要であると考えています。もちろん、増税すればタバコを吸う人が減って税収も減り、国にとっては痛手となるでしょう。ところが、タバコはニコチンによる依存性があるため、値上げをしても喫煙者が大幅に減らない傾向にあります。国もそれを理解しており、「増税をすれば消費を抑制しつつ税収も確保可能」と判断しているのです。

新型コロナがタバコに与えた影響

ここ最近のタバコを取り巻く状況として無視できないのが、新型コロナウイルスの世界的な流行です。喫煙習慣は新型コロナを重症化させる因子の1つと考えられており、喫煙者自身はもちろんのこと、その周辺で受動喫煙を強いられている人も影響を心配しています。

その上、喫煙所が「3密」になりやすいということで批判され、実際に多くの喫煙所が閉鎖されました。パンデミックが収束するのは早くても2022年と予測されているため、当面は喫煙者への風当たりが強い状況が続き、さらなる値上げにつながる可能性があります。

今後のタバコの値段はどうなる?

ここまで見てきたような事情を考慮すると、次がいつになるかはわからないものの、今後もタバコの値段が上がり続けるのはほぼ確実です。多くの喫煙者が「そこまで値上がりしたらタバコをやめる」と考えている、1箱1000円の時代がやってくるのもそう遠くないかもしれません。

ただ、急に大幅な値上げをすると反動が大きいので、時間をかけてじわじわ上がっていくと推測されます。過去の値上げ幅を見ると、10年で200円程度値上がりしているので、「1箱1000円時代」が来るとしたら2040年頃ではないでしょうか。

節約したい!紙巻きタバコから切り替えるならこれ

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いくらタバコが美味しくても、値上げに耐えて吸い続けるのは厳しいものがあります。そこで、タバコ代を節約するためにも、紙巻きタバコより安いタバコを試してみてはいかがでしょうか。切り替え先としておすすめのタバコを紹介します

電子タバコ

電子タバコ(VAPE)は、液体(リキッド)を電気で加熱して、発生する蒸気のフレーバーを楽しむというものです。日本製のものはニコチンを含んでいないのでたばこ税がかからず、月々の費用を紙巻きタバコの半分以下に抑えられます。「タバコを吸っている気分が味わえれば十分」という方におすすめです。

手巻きタバコ(シャグ)

最初から製品として完成されている紙巻きタバコと異なり、自分でタバコ葉(シャグ)を巻いて作るタバコを手巻きタバコといいます。銘柄にもよりますが、タバコ代は紙巻きタバコの半分以下に抑えられます。巻くのに少し手間はかかるものの、むしろそれを楽しむ方も多く、カスタマイズしてオリジナルのタバコを作れるのも魅力です。

ヴェポライザー

ヴェポライザーは加熱式タバコの一種で、紙巻きタバコや手巻きタバコ用のシャグなどを中に入れて、加熱式タバコに変えてしまうという面白いガジェットです。1回の喫煙時間は4分とやや短いものの、1本の紙巻きタバコで3回~4回吸えるので、コスパは抜群です。火をつけないため多少喫味は変わるものの、好きな紙巻きタバコを節約しながら吸い続けることができます。

禁煙

身も蓋もない話ですが、タバコを吸うのをやめてしまえばタバコ代はかかりません。思い切って禁煙してしまうのも、1つの選択肢だといえます。健康診断で引っかかってしまった方や、他に新しい趣味を見つけてお金が足りない方は、値上げをいい機会と捉えて禁煙に挑戦してみてはいかがでしょうか。

まとめ

毎日たくさんのタバコを吸う人であるほど、値上げは重くのしかかってきます。お金がなければタバコは吸えませんから、値上げ後のタバコ代の使い方をよく考えておくことが大切です。ただ単に本数を減らして我慢するのではなく、一部を安価な銘柄や電子タバコに切り替えるなどして、節約しつつも楽しい喫煙ライフを続けましょう。