目次
タバコの煙が強烈に臭い理由


「タバコ臭さ」の原因はどこにある?

部屋に漂うタバコの臭いを消す方法

物に付着したタバコの臭いを消す方法

用意しておくと便利なもの
物に付着したタバコの臭いを落とす時によく使われるのが、重曹やクエン酸の水溶液、そして無水エタノールです。いずれも掃除の便利グッズとしてよく知られており、霧吹きやスプレーボトルともども100円ショップで簡単に購入できます。タバコの臭い取りに挑戦するなら、用意しておくといいでしょう。 ただし、どれを使っても同じというわけではありません。実はタバコの煙のうち、主流煙は酸性ですが副流煙はアルカリ性なのです。そのため、主流煙が原因の臭いにはアルカリ性の重曹が、副流煙が原因の臭いには酸性のクエン酸がよく効きます。無水エタノールは、どのような汚れにも幅広く有効です。1つ試してみて、臭いが落ちない箇所があったら別の洗浄液に切り替えてみましょう。 ※アレルギーのある方は取り扱いにご注意ください。服の臭い
タバコの臭い成分の多くは水溶性なので、洗濯すれば大体消すことができます。ただ、他の服にニオイ移りすることもあるので注意しなければなりません。洗濯せずに臭いを落としたい時は蒸気が有効なので、スチームアイロンをまんべんなく当ててから干しましょう。 また、臭いがきつい時は40℃くらいのぬるま湯に重曹大さじ3杯を入れ、30分ほど服を浸してから洗濯するとよく落ちます。すすぎの段階で、クエン酸を小さじ1杯入れるとさらに効果的です。洗濯をしている時間がない時は、応急処置として消臭スプレーを使うといいでしょう。壁紙の臭い
壁紙は、タバコの臭いが付着する場所の定番です。喫煙者の部屋の壁や天井には、黄色いヤニ(タール)がビッシリこびりついて悪臭を放っていることも多いと思われます。ヤニは非常に粘着性が強いので、どんどん蓄積していく上に簡単には落とせません。 軽度の黄ばみであれば、重曹やクエン酸のスプレーを噴射し、固く絞った雑巾で拭けば落とすことができます。ただ、長期間掃除をせずに放置していた場合だと、市販の洗浄液ではどうにもならないことも珍しくありません。なるべく早めに対応し、どうしても無理な場合は壁紙を交換してください。カーテンやカーペットの臭い
カーテンやカーペットといった布製品も、基本的な対処法は壁紙と同じです。クエン酸や重曹のスプレーを吹きかけた後、乾いた雑巾などで優しく拭いてあげましょう。カーテンは洗濯も可能なので、月に1回程度つけ置き洗いをするのがおすすめです。車の中の臭い
喫煙者の方は、車の中にも臭いが付着していることが多いと思われます。こちらも基本的な対処法は同じなので、重曹・クエン酸・無水エタノールなどを使ってとにかく拭きましょう。エアコンの臭いは専用の洗浄液を使うか、フィルター交換によって消すことができます。フロアマットは水洗いし、晴れた日には窓全開で「日干し」をしてください。体に付着したタバコの臭いを消す方法

手の臭い
手に付着した臭いを消すには、石鹸を使って洗うというシンプルな方法が1番です。先に解説したように、タバコの臭い成分の多くは水溶性なので、丁寧に洗えば消すことができます。タバコを吸ったらすぐに手を洗う習慣をつけておくといいでしょう。外出先で手を洗えない時は、エタノールを含む除菌シートやウエットティッシュが有効です。髪の臭い
髪は手と違って簡単に洗えないのが困りものです。しかし、ウエットティッシュなどで優しく拭いてあげるだけでも、臭い成分をある程度取り除くことができます。拭いた後は乾いたハンカチなどで水分を取り除きましょう。また、ドライヤーで熱風を当てても臭いを緩和させられます。 なお、臭いをごまかすためにヘアスプレーやコロンを使う方もいますが、これはおすすめできません。いろいろな臭い成分が混ざり合うことで、かえって臭いがひどくなるおそれがあります。臭いを上書きするのではなく、臭いの元を取り除くことが大切です。強烈!タバコによる口臭の原因と消す方法

なぜタバコを吸うと口臭がきつくなるの?
タバコを吸うと口臭がきつくなる理由はいくつもあります。1つは、歯の黄ばみの原因でもあるヤニ(タール)です。多くの臭い成分を含んだヤニは悪臭を放ち、しかもネバネバしているので簡単には取れません。また、ニコチンには唾液の分泌を抑制する作用があるため、口腔内の自浄作用が低下して雑菌が繁殖し、臭いの原因になります。 さらに、ヤニのネバつきや唾液不足の影響で、舌の表面にこびりつく汚れである舌苔(ぜったい)が落ちにくくなり、臭いを放ちます。その他、ヤニやニコチンの作用で歯茎の血行が悪化するので歯周病になりやすいこと、呼気に臭い成分が含まれるようになることなども口臭の原因です。ここまで悪条件がそろうと、口臭が強烈になっても仕方ありません。口臭を改善したい時はこれ!
タバコによる口臭を改善したい時は、基本的な対策である歯磨きやうがいを徹底するのが最も確実です。タバコを吸った直後に毎回歯磨きを行うのは難しいかもしれませんが、うがいをするだけでも大きな効果があります。1日3回の歯磨きは必ず行い、歯間ブラシやデンタルフロスも使って細かいところまできれいにしましょう。 また、舌に付着したタールや舌苔は、歯ブラシではなく舌ブラシで優しく丁寧に取り除くのがおすすめです。洗口液を使ってマウスウォッシュも行えば、口の中をすみずみまでクリーンにできるでしょう。肺から出てくる臭いに対しては、香料を含むタブレットが有効なので、必要に応じて飲んでください。どうしても消えないタバコ臭は業者を頼ろう

そもそも臭わないタバコはいかが?

まとめ
タバコを吸う以上、その臭いは避けては通れない問題です。しかし、普段からきちんと対策をしておけば、臭いは最小限に抑えることができます。 エチケットに気を使っている愛煙家だとわかれば、周囲の人も好印象を持ってくれるでしょう。これまで臭い対策をしてこなかった方は、一度徹底的に掃除や臭いケアをしてみてはいかがでしょうか。