タバコの臭いを消す方法を紹介。口も服も壁紙もこれで改善!

タバコの臭いは、喫煙者にとって大きな悩みです。吐き出す煙が臭いのはもちろん、服や壁紙など周囲のものにも臭いが移りますし、口臭もきつくなります。周囲の人に「臭っ!」と思われないためには、普段からタバコの臭いを消す工夫をしておくことが大切です。ここでは、誰でもできるタバコの臭いを消す方法をご紹介します。

タバコの煙が強烈に臭い理由

そもそも、タバコの煙はなぜあんなに臭いのでしょうか? その理由は、タバコの煙に含まれているさまざまな化学物質にあります。タバコの煙には、タバコ自体に含まれている物質と、それらが不完全燃焼をすることによって生まれる化合物が、合わせて約5,300種類も含まれています。その中には、悪臭の原因となる物質も多数含まれているので、タバコの煙はあそこまで臭いのです。

具体的にはアセトアルデヒド、ビニルピリジン、アンモニア、硫化水素などが臭いの原因となります。「不快な匂いの原因となり、生活環境を損なうおそれのある物質」である「特定悪臭物質」に指定されている物質も多く、臭いのは当然といえるでしょう。タバコを吸っていると慣れてしまうので忘れがちですが、この点はしっかりと自覚しておく必要があります。

「タバコ臭さ」の原因はどこにある?

空間がタバコ臭く感じられる場合、その原因は大きく分けて2パターンあります。1つは、喫煙後にタバコの煙が漂っていて臭いパターンです。煙が散って見えなくなっても、臭いの原因物質は周囲を漂っています。屋外ならともかく、部屋の中などでタバコを吸っていれば、人が入ってきた瞬間に「タバコを吸っていたな」と気づかれるでしょう。

もう1つは、タバコの臭いが何かに付着して臭いを放っているパターンです。タバコを吸うと、喫煙者の手・髪・服や壁紙・カーテンなどに臭いが付着し、タバコを吸っていない時でも臭いを放ち続けます。周囲の人にも臭いが付着する可能性があるため、注意しなければなりません。

このように、臭いの発生源はいろいろ考えられるため、改善したい時はまず発生源を特定することが大切です。次章からは、発生源別にタバコの臭いの消し方をご紹介します。

部屋に漂うタバコの臭いを消す方法

タバコを吸った後、部屋の中の臭いを消したい時に、まずやっておきたいのが換気です。窓を開け、換気扇を回して空気を入れ替えれば、臭いの原因物質を外に追い出すことができます。換気が難しい場所では、空気清浄機や脱臭機を使ってもいいでしょう。タバコの臭い取りに特化した消臭剤・消臭スプレーを使ったり、消臭効果が期待できるコーヒーの出がらしを置いたりするのも有効です。

簡単な工夫ではありますが、これだけでも喫煙後の臭いをかなり消すことができます。何より、この段階で臭いをしっかり消しておくと、壁紙やカーテンへの臭いの付着を抑えられるので、結果的に掃除の手間が省けるのです。毎回こまめに空気を入れ替えておきましょう。

物に付着したタバコの臭いを消す方法

物に付着した臭いを消したい時は、部屋を漂う臭いを消す場合に比べて少々手間がかかります。喫煙者の生活空間にあるものは、長年の喫煙で強い臭いが付着していることも多く、簡単には臭いが消えません。特に臭いが付着しやすい場所ごとに、消し方のコツを知っておきましょう。

用意しておくと便利なもの

物に付着したタバコの臭いを落とす時によく使われるのが、重曹やクエン酸の水溶液、そして無水エタノールです。いずれも掃除の便利グッズとしてよく知られており、霧吹きやスプレーボトルともども100円ショップで簡単に購入できます。タバコの臭い取りに挑戦するなら、用意しておくといいでしょう。

ただし、どれを使っても同じというわけではありません。実はタバコの煙のうち、主流煙は酸性ですが副流煙はアルカリ性なのです。そのため、主流煙が原因の臭いにはアルカリ性の重曹が、副流煙が原因の臭いには酸性のクエン酸がよく効きます。無水エタノールは、どのような汚れにも幅広く有効です。1つ試してみて、臭いが落ちない箇所があったら別の洗浄液に切り替えてみましょう。

※アレルギーのある方は取り扱いにご注意ください。

服の臭い

タバコの臭い成分の多くは水溶性なので、洗濯すれば大体消すことができます。ただ、他の服にニオイ移りすることもあるので注意しなければなりません。洗濯せずに臭いを落としたい時は蒸気が有効なので、スチームアイロンをまんべんなく当ててから干しましょう。

また、臭いがきつい時は40℃くらいのぬるま湯に重曹大さじ3杯を入れ、30分ほど服を浸してから洗濯するとよく落ちます。すすぎの段階で、クエン酸を小さじ1杯入れるとさらに効果的です。洗濯をしている時間がない時は、応急処置として消臭スプレーを使うといいでしょう。

壁紙の臭い

壁紙は、タバコの臭いが付着する場所の定番です。喫煙者の部屋の壁や天井には、黄色いヤニ(タール)がビッシリこびりついて悪臭を放っていることも多いと思われます。ヤニは非常に粘着性が強いので、どんどん蓄積していく上に簡単には落とせません。

軽度の黄ばみであれば、重曹やクエン酸のスプレーを噴射し、固く絞った雑巾で拭けば落とすことができます。ただ、長期間掃除をせずに放置していた場合だと、市販の洗浄液ではどうにもならないことも珍しくありません。なるべく早めに対応し、どうしても無理な場合は壁紙を交換してください。

カーテンやカーペットの臭い

カーテンやカーペットといった布製品も、基本的な対処法は壁紙と同じです。クエン酸や重曹のスプレーを吹きかけた後、乾いた雑巾などで優しく拭いてあげましょう。カーテンは洗濯も可能なので、月に1回程度つけ置き洗いをするのがおすすめです。

車の中の臭い

喫煙者の方は、車の中にも臭いが付着していることが多いと思われます。こちらも基本的な対処法は同じなので、重曹・クエン酸・無水エタノールなどを使ってとにかく拭きましょう。エアコンの臭いは専用の洗浄液を使うか、フィルター交換によって消すことができます。フロアマットは水洗いし、晴れた日には窓全開で「日干し」をしてください。

体に付着したタバコの臭いを消す方法

喫煙後に体に付着したタバコ臭は、人と会う時などに気になるものです。入浴すればほぼ消すことができますが、一服していたら急にお客さんが来て……ということもあるでしょう。特に気になりがちな、手と髪の臭いの消し方をご紹介します。

手の臭い

手に付着した臭いを消すには、石鹸を使って洗うというシンプルな方法が1番です。先に解説したように、タバコの臭い成分の多くは水溶性なので、丁寧に洗えば消すことができます。タバコを吸ったらすぐに手を洗う習慣をつけておくといいでしょう。外出先で手を洗えない時は、エタノールを含む除菌シートやウエットティッシュが有効です。

髪の臭い

髪は手と違って簡単に洗えないのが困りものです。しかし、ウエットティッシュなどで優しく拭いてあげるだけでも、臭い成分をある程度取り除くことができます。拭いた後は乾いたハンカチなどで水分を取り除きましょう。また、ドライヤーで熱風を当てても臭いを緩和させられます。

なお、臭いをごまかすためにヘアスプレーやコロンを使う方もいますが、これはおすすめできません。いろいろな臭い成分が混ざり合うことで、かえって臭いがひどくなるおそれがあります。臭いを上書きするのではなく、臭いの元を取り除くことが大切です。

強烈!タバコによる口臭の原因と消す方法

「体や部屋はともかく、口が臭いと言われるのは本当につらい」。このように感じている喫煙者の方は少なくないと思われます。なぜ喫煙者は口臭がきつくなってしまうのでしょうか。その原因と消す方法を確認しておきましょう。

なぜタバコを吸うと口臭がきつくなるの?

タバコを吸うと口臭がきつくなる理由はいくつもあります。1つは、歯の黄ばみの原因でもあるヤニ(タール)です。多くの臭い成分を含んだヤニは悪臭を放ち、しかもネバネバしているので簡単には取れません。また、ニコチンには唾液の分泌を抑制する作用があるため、口腔内の自浄作用が低下して雑菌が繁殖し、臭いの原因になります。

さらに、ヤニのネバつきや唾液不足の影響で、舌の表面にこびりつく汚れである舌苔(ぜったい)が落ちにくくなり、臭いを放ちます。その他、ヤニやニコチンの作用で歯茎の血行が悪化するので歯周病になりやすいこと、呼気に臭い成分が含まれるようになることなども口臭の原因です。ここまで悪条件がそろうと、口臭が強烈になっても仕方ありません。

口臭を改善したい時はこれ!

タバコによる口臭を改善したい時は、基本的な対策である歯磨きやうがいを徹底するのが最も確実です。タバコを吸った直後に毎回歯磨きを行うのは難しいかもしれませんが、うがいをするだけでも大きな効果があります。1日3回の歯磨きは必ず行い、歯間ブラシやデンタルフロスも使って細かいところまできれいにしましょう。

また、舌に付着したタールや舌苔は、歯ブラシではなく舌ブラシで優しく丁寧に取り除くのがおすすめです。洗口液を使ってマウスウォッシュも行えば、口の中をすみずみまでクリーンにできるでしょう。肺から出てくる臭いに対しては、香料を含むタブレットが有効なので、必要に応じて飲んでください。

どうしても消えないタバコ臭は業者を頼ろう

長年タバコを吸っている方などの場合は、ここまでご紹介した方法を使っても、どうしても臭いが取れないこともあると思われます。そのような時は、プロの清掃業者にクリーニングを依頼してみましょう。市販品とは違う強力な薬剤やプロ仕様の道具を使って臭いを落としてくれるので、長年のタバコ臭や生活臭もすっきり消すことができます。

また、口臭が落ちない時は歯医者に行くのがおすすめです。特殊な機材や研磨剤によって歯をクリーニングしてもらえば、長年蓄積した黄ばみが消えて臭いも改善できます。もちろん、部屋や歯をきれいにした後は、再び臭いがつかないように換気・掃除・ブラッシングなどをしっかりと行うようにしましょう。

そもそも臭わないタバコはいかが?

タバコの臭いのより根本的な解決策としては、そもそも臭わないタバコに切り替えるという方法もあります。たとえば、「IQOS」「glo」「プルーム・テック」といった加熱式タバコは、タバコ葉を燃焼させずに加熱し、出てきた蒸気を吸います。そのため、タバコ葉を燃焼させる紙巻きタバコに比べて臭いが少なめです。

また、電子タバコ(VAPE)はタバコ葉を使わず、さまざまなフレーバーのリキッド(液体)を加熱して発生した蒸気を吸います。当然、ヤニは発生しませんし、タバコ特有の臭いもありません。日本製の電子タバコならニコチンも含まれていないので、厳密にいうとタバコとは別物なのですが、「吸っている気分が味わえれば十分」という方にはとてもおすすめできます。

まとめ

タバコを吸う以上、その臭いは避けては通れない問題です。しかし、普段からきちんと対策をしておけば、臭いは最小限に抑えることができます。

エチケットに気を使っている愛煙家だとわかれば、周囲の人も好印象を持ってくれるでしょう。これまで臭い対策をしてこなかった方は、一度徹底的に掃除や臭いケアをしてみてはいかがでしょうか。