目次
【結論】タバコが吸える年齢は20歳以上のままです!


そもそも、なぜタバコには年齢制限があるの?

喫煙可能年齢を引き下げる案もあった!

18歳から吸えるのは普通!?海外の飲酒・喫煙を取り巻く事情

主な国の飲酒・喫煙可能年齢
飲酒や喫煙が可能になる年齢は、各国の法律によって定めているため、当然ながら国や地域によって違いがあります。主な国や地域の飲酒・喫煙可能年齢は以下の通りです。国名 | 飲酒可能年齢 | 喫煙可能年齢 |
アメリカ | 21歳以上(州による違いあり) | 21歳以上(州による違いあり) |
カナダ | 18歳または19歳以上(州や地域による違いあり) | 18歳または19歳以上(州や地域による違いあり) |
イギリス | 18歳以上(種類や地域による違いあり) | 18歳以上 |
イタリア | 18歳以上 | 18歳以上 |
ドイツ | 18歳以上(一部は16歳以上) | 18歳以上 |
フランス | 18歳以上 | 18歳以上 |
中国 | 18歳以上 | 18歳以上 |
台湾 | 18歳以上 | 18歳以上 |
韓国 | 19歳以上 | 19歳以上 |
インドネシア | 21歳以上 | 18歳以上 |
タイ | 20歳以上 | 18歳以上 |
フィリピン | 18歳以上 | 18歳以上 |
インド | 18歳~25歳以上(州による違いあり) | 18歳以上 |
ブラジル | 18歳以上 | 18歳以上 |
オーストラリア | 18歳以上 | 18歳以上 |
南アフリカ | 18歳以上 | 18歳以上 |
海外でも規制は強まりつつある
海外の喫煙可能年齢を知って、「じゃあ日本でも18歳以上からでいいじゃないか」と感じる方もいると思われます。しかし、事はそう単純ではありません。そもそも海外では、日本に比べてタバコの値段が非常に高く、タバコの自販機を禁止・制限している国も多いのです。総合的には海外の方が「タバコに手を出しづらい」環境になっているかもしれません。 また、近年は海外でも規制が強まりつつあります。たとえば、ドイツはタバコに寛容な国として知られ、成人の約1/3が喫煙者。かつては16歳からタバコを吸うことができました。しかし、2007年頃からこれを変えようという動きが強まり、現在ではすべての州において喫煙可能年齢が18歳以上になっています。 さらに、青少年の喫煙が大きな問題になっているアメリカでは、以前は18歳以上からタバコを購入できましたが、2019年の法改正により21歳以上に引き上げられました。州によっては、青少年の喫煙の入り口になりやすい、フレーバー付き電子タバコやメンソールタバコを全面禁止しているほどです。 おそらく今後も、全世界でタバコへの締め付けが厳しくなっていくでしょう。したがって、「海外では18歳からタバコを吸える国が多いのだから、日本もそれに合わせよう!」などという意見は完全に的外れです。むしろ日本でも、さらに規制が強化されるかもしれません。【参考】成年年齢の引き下げで変わること、変わらないこと

いつ生まれた人が影響を受けるの?
今回の成年年齢引き下げの影響を受けるのは、2002年4月2日以降に生まれた人です。成人のタイミングやその時の年齢を細かく見ていくと、以下のように分けられます。 2002年4月2日~2003年4月1日生まれの人:2022年4月1日に成人(19歳) 2003年4月2日~2004年4月1日生まれの人:2022年4月1日に成人(18歳) 2004年4月2日以降に生まれた人:18歳の誕生日に成人 2002年4月2日~2004年4月1日生まれの人は、成人のタイミングをめぐって混乱する可能性が大いにあります。地元の成人式の案内などは、しっかりと確認しておきましょう。18歳になったらできるようになること
成年年齢が引き下げられた後は、18歳になると以下のことができるようになります。親の同意なしでの契約行為
携帯電話を契約する、マンションの部屋を借りる、クレジットカードを作るといった契約行為が、親の同意なしでできるようになります。生活の自由度が大きく高まりますが、トラブルの増加に注意が必要です。10年有効のパスポートの取得
パスポートには5年有効のものと10年有効のものがあり、未成年は5年有効のものしか作れません。パスポートには必ず写真を貼る必要がありますが、未成年者は短期間で外見が大きく変化するため、あまり長期間有効なパスポートを与えるべきではないからです。成年年齢の引き下げ後は、18歳から10年有効のパスポートを持てるため、少し便利になりました。国家資格の取得
公認会計士や司法書士、医師免許に薬剤師免許といった国家資格を取得できるようになります。優秀な人なら、10代のうちから大きくキャリアアップできるでしょう。女性の結婚
これは唯一といっていい規制強化で、女性は16歳以上で結婚できたのが、男性と同じく18歳にならないと結婚できなくなりました。男女平等に配慮した変化といえるでしょう。性同一性障害を理由とする性別変更
性同一性障害の人は、身体と精神の性別を一致させるため、戸籍上の性別を変更する場合があります。その審判も18歳から受けられるようになったので、マイノリティの自己決定権が強化されたといえそうです。20歳以上にならないとできないこと
以下の行為は喫煙や飲酒と同様に、成人年齢が引き下げられても20歳以上にならなければできません。ギャンブル
競馬、競輪、オートレース、競艇など、いわゆる公営ギャンブルの投票券の購入は、これまで通り20歳以上にならないとできません。健康被害への懸念や、ギャンブル依存症対策などが年齢維持の理由です。喫煙や飲酒と同じような判断がなされたといえるでしょう。 ちなみに、誤解されがちですが、パチンコはもともと18歳以上から遊ぶことができます(高校生は不可)。なぜなら、パチンコはあくまでも「遊技」であって「賭博」ではないという扱いになっているからです。実際には公営ギャンブル以上に注意する必要がありますが……。養子を迎える
養子を取れるのも、これまで通り20歳以上になってからです。親になる人は相応の責任を果たさなければなりませんから、安易に年齢を引き下げなかったのは妥当ではないでしょうか。中型・大型免許の取得
自動車の中型・大型免許を取得可能な年齢も、20歳以上のままです。かつては18歳以上で取得可能だったのですが、相次ぐ大型車の事故を受けて20歳以上(+普通自動車か大型特殊自動車の免許を取ってから2年以上)に改正された経緯があるため、今後も引き下げられる可能性は低いと思われます。まとめ
今回の成年年齢引き下げは、「なぜタバコは20歳以上にならないと吸ってはいけないのか?」を改めて考える、とてもいい機会になりました。今後もよほどのことがない限り、喫煙可能年齢は20歳以上のまま変化しないと思われます。愛煙家のみなさんも、身の回りにいる20歳未満の人がタバコに手を出そうとしていたら、必ず止めて理由を説明してあげてください。