タバコのポイ捨ては違法?火事・環境汚染の危険性についても解説

喫煙マナーを守らないと周囲からひんしゅくを買うのはもちろん、場合によっては法令違反になる可能性もあるので注意が必要です。 特にタバコのポイ捨ては単に法令違反になるだけでなく、火事や環境汚染など、さまざまな害悪の原因になりかねません。 今回はタバコのポイ捨ての違法性とともに、タバコのポイ捨てが火事や環境汚染に及ぼす影響について解説します。

そもそもどんな心理でタバコをポイ捨てする?

そもそもどんな心理でタバコをポイ捨てする? アメリカのある調査によると、喫煙者1000人に対して「ポイ捨てをしたことがあるか」という質問を行ったところ、「ある」と答えた人は実に全体の7割以上を占めたといいます。 ポイ捨てをしたことがあると回答した人の多くが、タバコの吸い殻がゴミであるという認識が欠けていました。この結果から、ポイ捨てをする人には悪気がないと見て取れます。他人に迷惑をかけているという意識の低さが、ポイ捨てを助長しているといえるでしょう。

タバコのポイ捨てをするとどんな罪になる?

タバコのポイ捨てをするとどんな罪になる? タバコのポイ捨ては1つの罪ではなく、さまざまな観点から罪に問われることが特徴です。また、自治体の条例違反に当たるケースも多く、知らずにポイ捨てすると後々ペナルティや罰を受けることもあります。ここでは、タバコのポイ捨てで罪に問われることもある違反行為を種類別に解説します。

軽犯罪法違反

タバコのポイ捨ては、軽微な秩序違反に対する刑罰を集めた「軽犯罪法」に抵触します。タバコのポイ捨ては軽犯罪法第1条27号に該当し、30日未満の拘留か1000円以上1万円未満の科料が課せられる刑法違反です。軽犯罪法違反は刑事罰の中で一番軽い罪ですが、犯罪行為であることに変わりはありません。 また、軽犯罪法違反には問われなくても、自治体が定める法令違反になる可能性があります。全国さまざまな自治体ではタバコのポイ捨てに関する条例を制定しており、過料を科すなどのペナルティを設けている自治体も珍しくありません。

道路交通法違反

車の中で喫煙するという方も多いでしょうが、車の窓からタバコをポイ捨てした場合には「道路交通法違反」の罪に問われます。刑が確定すれば、5万円以下の罰金を命じられるので厳重な注意が必要です。車で走行中にタバコをポイ捨てすれば、マナー違反どころか通行人にケガをさせる恐れもあります。 タバコのポイ捨てをしてその場で逮捕されることは考えにくいです。しかし、質問に答えなかったり逃げようとしたりすれば、その可能性は否定できません。悪いことをしている意識があっても、道路交通法違反に抵触することは知らなかったという方は注意が必要です。

廃棄物処理法違反

タバコのポイ捨ては廃棄物処理法違反に触れる恐れもある不法行為です。廃棄物処理法違反は、何度も同じ行為をくり返すなど、悪質な廃棄行為に適用されることが多い法律で、タバコのポイ捨ても度が過ぎれば該当することがあります。 現にタバコのポイ捨てについては「廃棄物の処理および清掃に関する法律」違反に当たり、有罪となれば罰金1000万円以下か5年以下の懲役という重い罰を受けることになります。廃棄物処理法違反になれば、逮捕の可能性も否定できないことを肝に銘じなければなりません。

火事につながるケースでは逮捕もあり得る

タバコのポイ捨ては失火罪や放火罪などになることもあります。吸いかけのタバコを捨てたことなどが原因で万一火事が発生すれば失火罪に、故意に火をつける目的でポイ捨てすれば放火罪に問われます。 失火罪は場合によっては罰金50万円以下、放火罪に問われた場合の刑罰は罪状によって異なりますが、懲役刑が課される可能性もある重罪です。

タバコのポイ捨てが火事の確率を上げる?

タバコのポイ捨てが火事の確率を上げる? 喫煙者は以前より減少傾向にあるといわれていますが、タバコが原因の火事は依然として多数発生しているのが実情です。「自分のタバコの不始末のせいで誰かに取り返しのつかない迷惑をかけたら…。」という意識を常に持つことで、火事を未然に防げることもあります。ここでは、タバコのポイ捨てを含む、タバコによる火災の現状を伝えます。

ポイ捨て

タバコのポイ捨てによる火災の発生率は明らかにされていません。しかし、十分に消火されていないタバコが火種となって燃えやすいものに燃え広がる恐れは常にあります。 タバコが捨てられがちな道路や公園などには枯れ草が生えていたり、近くにゴミが落ちていたりすることもあるなど、火事の危険が潜んでいます。ポイ捨ては火事の原因になり得ることをいつでも念頭に置き、吸い殻は灰皿に捨てるという当然のマナーを守ることが大切です。

タバコの消し忘れ

タバコを消す時に、食べものが入っていた容器などを使ったことがある人は多いかもしれません。本来タバコの火や灰を処理する用途のないものでタバコを消すと、タバコの火が十分に消火できておらず、容器が火種となって他に燃え移ってしまうことがあります。灰皿以外のものでタバコを始末せずに、携帯灰皿を必ず持ち歩くよう心がけましょう。

タバコのポイ捨てが深刻な環境汚染につながるリスクもある

タバコのポイ捨てが深刻な環境汚染につながるリスクもある タバコのポイ捨ては法令違反や火事につながるだけでなく、環境汚染の原因にもなり得ます。タバコにはニコチン・タール以外にも、ヒ素や発ガン性物質などが含まれており、このような毒性の高い物質が多量に地面や水中に溶け出せば、環境に悪影響を及ぼすこともあります。 ニコチンは水に強く、水中に流れ出しても毒性が弱まることはないといわれています。悪気なくタバコのポイ捨てをしても、知らず知らずのうちに環境を汚してしまうことをいつも意識して、携帯灰皿の使用を徹底することが大切です。

タバコのポイ捨ては通報していい?通報されたらどうなる?

タバコのポイ捨ては通報していい?通報されたらどうなる? タバコのポイ捨ては法令違反なので、通報されれば罪に問われることもあります。多くの自治体ではタバコのポイ捨てを含む不法投棄に対して情報提供や通報を呼びかけています。 中には、積極的に通報を呼びかけている例もあり、タバコのポイ捨てを目撃されて通報される可能性は十分にあるとい言えます。「ポイ捨てくらいで通報されることはない」と高を括っていると処罰を受けることになるかもしれません。ちなみに、通報先は自治体の管轄課か所管の警察署のことが多いです。

まとめ

タバコのポイ捨ては法令違反であるにもかかわらず、未だになくなる気配を見せません。見つかったら犯罪に問われる可能性があることはもちろん、火事発生や環境汚染などに加担することにもなりかねないため、愛煙家は携帯灰皿の使用と決してポイ捨てをしないという心がけを持つことが大切です。

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