魔女が教える秘密のシャグ・カクテル【recipe:4】IMBOLG

2月は魔法の季節

一般的な紙巻きたばこよりコスパがいいだけでなく、シャグ・巻紙・フィルター、さらにスパイス・ハーブ・オイルなどをプラスして自分だけのオリジナルブレンドを作れる「手巻きタバコ=シャグ」。その奥深い魅力を「おまじない」と「調合」のエキスパートである魔女さんのブレンドで探究する「シャグ・カクテル」連載、4回目です。

▶いままでの『魔女シャグ』はこちら

案内役は”現代魔女”の弥富マハさん。

弥冨Maha
現代魔女術実践家
生きものから食べものへ 育み刈り取り繋ぐ者として「食」を通して母なる大地との循環を伝える者。
大阪道頓堀の川沿いにある隠れ家Restaurant&BAR 魔女の厨房CAULDRONのオーナー兼シェフ
辺境国を旅する事と異国の飯と煙草が好きな人。
memo:”現代魔女”とは?
中世、「魔女狩り」によって絶えたかに思われた「魔女=WITCH」の力強い精神を現代に受け継ぐ人々。その活動は占いや儀式といったスピリチュアルな営みだけでなく、エコロジーなどの社会的発信、チャリティ活動、ファッション・料理まで多岐にわたる。なお、「WITCH」に性別は関係ない。

新年のにぎやかさもすっかり落ち着き、冷気も厳しい2月ですが、魔女にとっては暖かさが湧き出てくる重要な月だと言います。

では、今回は魔女が調合した秘密のシャグ・カクテルをどうぞ。

紫煙は神々への捧げもの

あっ!という間に2月?もう2月?
2022年もひと月過ぎてしまった訳ですがオミクロン感染拡大とかもううんざり…
ですが、アメリカでは20年振りにタバコの売上が増加したというニュースを見かけました

喫煙文化が復活? アメリカで20年ぶりにタバコ販売数が増加した理由(COURRIER JAPON)

喫煙文化の復活はコロナのお陰なのか? ウェルネス文化への拒絶なのかもしれません。
「タバコは常に何らかの形で『反逆の衝動』を象徴するもの」とも言われています。
ウェルネス業界の打ち出すクリーンでヘルシーな、お金のかかる生活。
最初こそ新たなトレンドだったかも知れませんが、そんなハイソな意識高い系なもんはセレブだけのものでしょ~www
コロナで仕事を失くす事も無きにしも非ず!収入も減り人と会う機会も減った今、ストレスフルなこのアフターコロナを生き抜く為に人々はたとえ健康に悪いと分かっていても至福のひとときとしてタバコに火を点ける。
古くは神々への捧げ物であり、シャーマンが精霊の世界と繋がる為に吸われ、そしてアウトローとしてアナーキズムの象徴として有ったタバコ。
シャグも葉巻もタバコも、アングラなアウトロー的カッコ良さは今でも健在だと思います。
嫌煙家のマフィアとかダサいでしょw
ゴッドファーザーは豪快に紫煙をくゆらせてなんぼですよ!
タバコが似合う人、私は好きですキュン♥

魔女の暦

さて第4回レシピ、テーマは魔女の2月のサバト「Imbolg」から!

今回も、魔女的な視点からシャグ(手巻きタバコ)のフレーバーを決めてみましょう。
日本で2月のお馴染みの行事と言えば節分がありますが…2月の魔女暦の行事といえば「Imbolg(インボルク)」。
太陽の回帰を祝う豊穣の女神ブリギッドの祭りです。(魔女暦には年8回のサバト=夜宴・夜会の日があるのですが、日本でいう二十四節気とほぼ同じと思って頂けたらいいかなとw)
私達魔女はこの年8回のサバトに基づいて儀式を行います。私はカブン(coven、魔女のグループ、魔女団)に所属しない”ソロ魔女”なので基本的に1人で儀式を行っています。

imbolcはもともと古代ケルトの「立春」のお祭り。どんな儀式かって? 去年の儀式の画像をちょっとだけお見せしましょう。

お祈りをしているのは「魔女占い」連載中のマグまぐさん

火は儀式用で、供物を燃やして捧げたり願い事や克服したい事を書いて燃やします。(魔女や魔術の類いとは一切無縁の夫から見ると、私たち魔女の儀式は節句の様なものだと認識されているらしい…。)

魔女メモ…日本では「立春」は、1年を24つに分けた時の二四節気のひとつ。太陽横径が315°になる日。

それにちなんで、今回はオレンジのフレーバーのシャグ。
オレンジは支配惑星は太陽に属するフルーツですからね。
支配元素はなのでやる気を出してくれるんですよ!仕事運や金運上昇にも◎
オレンジの皮を煎じて飲むと飲酒の後の二日酔いを防いでくれる効果もあり!

そこに合わせるスパイスはアニスクローブ!オレンジの華やかなフレーバーの爽やかさにアクセントを加えてみましょう。
クローブは去年もシャグに混ぜて吸っているし(recipe:1 スパイシー・ブランケット)、ガラムユーザーにはお馴染みのスパイスでしょう。ネガティブな思考を取り除く作用を持つとされ、支配惑星は木星、支配元素は火。
火を灯すと富を引きつけ敵対する勢力やネガティブな力を跳ね返してくれるとされ、他人が言う陰口をやめさせられるまじないにも使われます。身に着けたり持ち歩くと異性が惹き付けられるとも…
もうひとつのスパイス、アニスはみなさんあまり馴染みでないかも知れません。

アニス…セリ科の一年草。古代エジプトから使用されており、二千年前から人類に愛される、世界でももっとも歴史の深いとされるスパイス。ちなみにスターアニス(中華料理でよく使われるハッカク)とは別のスパイス。

支配惑星はクローブと同じく木星、支配惑星は風です。
魔法をかけるのを手伝ってくれる精霊を呼び出すのに使われるので魔女とアニスの縁は深いんですよ!
他にもアニスの使い道はさまざま。アニスシードを少々袋に詰めて枕に入れて寝ると悪夢を見ないとされ、口臭予防にも良いと言われていたり。ギリシアではウーゾ、フランスはペルノといったお酒に使用され世界中で親しまれています。
私が愛してやまないハーブのお酒「アブサン」にも、ニガヨモギなどのハーブと一緒に、アニスは欠かせません✨
アブサン美味しいですよアブサン!どのくらい好きかと言うと…もうね、自分で育てたニガヨモギを押し葉にして転写したのを自分の顔にタトゥーに彫るくらい好き

魔女メモ…アブサンはアルコール度数高い…と敬遠しがちな方は、アブサンのカクテルをお試しを。お酒があまり得意じゃない人も楽しめます。

さて、今月はそんなアブサンにも使われているアニスとクローブを、太陽神にまつわる祭り「Imbolg」にちなんだ太陽のフルーツ「オレンジ」のフレーバーのシャグに加えたちょっぴりスパイシーな味わいのシャグ・カクテルを調合していきましょう!

魔女シャグ調合スタート

スパイスは、今回はパウダーのものを使用しましょう。

輸入食材店や百貨店にも置いていますが、外国人のやってる食材店の方が安くて高品質だったりします。(東京なら新大久保のイスラム通りとかね)
小さなボトル入りやパウチされたりしている物を使いますが、スパイスは余っても料理や飲み物に使えるのがいい所✨

私はキッチンにあるGABANのパウダーを使います!
今回のペーパーはRIZLAのMEDIUM THIN GREEN
フィルターは無し!


シャグはSTANLEY ORANGE。
オレンジのフレーバーのシャグってあんまり見かけませんよね。(最近大阪ではフレーバー系ペーパーが品切れ状態ですが、STANLEYはシャグの銘柄の中でもメジャーなので買いやすいと思いますよ)

さあ、巻いていきますか!

STANLEYを開封すると、爽やかな甘いオレンジの香り
シャグに混ぜるスパイスの量ですが、今回はアニス多め、クローブは心持ち少なめでいきます。シャグ全体にしっかり揉み込む感じで混ぜて混ぜて~

ローラーを使って巻いていきます。シャグに混ぜた時に残るパウダーは、シャグと挟むようにローラーに入れるのがコツ。

巻き上がりはそんなにスパイス感はないけれど…いざ実喫!

シャグ・カクテルの香味は?

オレンジ・フレーバーはそこそこに、鼻から抜けるアニスの香り!

舌にもしっかり来るアニス…美味しいなぁ~…。アブサン飲んだ時の、あのアニスの風味。少し土っぽさも感じるかも。

一方でクローブは余韻程度に留まる感じ。

これはめちゃくちゃ吸いやすい…(フィルターなしでお楽しみください。フィルターつきだとフレーバーが全然感じられませんでしたw)
オフィスやカフェでも気にせず吸えるくらい控え目な、でも爽やかな主張があるシャグ・カクテル。
吸い終わる頃に何だかお口の中がさっぱりするのは、口臭予防に良いと言われるアニスのお陰?


IMBOLG
【スモーキー】 ★
【スパイシー】 ★★
【甘さ】★
【レシピ】
①シャグ=STANLEYオレンジ
ペーパー=RIZLAのMEDIUM THIN GREEN
フィルター=なし
スパイス=アニス、クローブ(パウダー)
アニスは気持ち多め、クローブは控えめに。
シャグに混ぜた時に残るパウダーは、シャグと挟むようにローラーに入れるのがコツ。

文・弥冨Maha  注釈:ケムール編集部
Twitter:@cauldron_dtb
Twitter:@magna_maha
instagram:cauldron_dtb

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