アイコスは加熱式タバコの一種です。
ライターやマッチを使って火をつける紙巻きタバコとは異なり、火を使わずに加熱して発生する蒸気を吸うものが加熱式タバコです。
アイコスはニコチンゼロと言う噂がありますが、実際はどうなのかと考える人も多いです。
今回はアイコスはニコチンゼロなのか、紙巻きタバコとの違いなどいろいろなことを紹介していきます。
現在アイコスを検討している人は参考にしてください。
アイコスにはニコチンが含まれる
結論から言えば、アイコスにはニコチンが含まれています。
紙巻きタバコにはどの程度のニコチンが含まれているか記載されていますが、アイコスにはその記載がありません。
なぜなら、アイコスは煙ではなく水蒸気を吸うのでニコチンの正確な数値が測定できないからです。
そのため、これまではニコチンの記載がされていないものが多くありました。
ただ、2023年6月に加熱式タバコの成分表記を義務付けるという答弁書の閣議決定がされたのです。
つまり義務付け自体が決定されると、今後はアイコスにも成分表記をしなければいけなくなります。
これまでは曖昧だったニコチンの量などもはっきりするでしょう。
アイコスと紙巻きタバコの違いとは
アイコスと紙巻きタバコにはどんな違いがあるのかと聞かれると、分からない人もいるでしょう。
どちらも喫煙するものであり、成分の量くらいしか違いがないという感覚の人もいます。
こちらでは、アイコスと紙巻きタバコの違いについて紹介していきます。
アイコスはタバコの葉を燃やさない
簡単に言えば紙巻きタバコはタバコの葉を燃やして吸いますが、アイコスはタバコの葉ではなく高熱で蒸して吸うものです。
そのため、喫煙者の周囲に対する副流煙の心配がありません。
水蒸気なので、紙巻きタバコのように周囲の健康を損ねるものではないからです。
他にも紙巻きタバコと違って、灰が発生しません。つまり灰を落とすこともなく、喫煙者だけで完結して楽しめるのです。
紙巻きタバコの場合、ニオイがきついと言う人もいますが、アイコスはニオイも控えめです。
このように、タバコならではのデメリットを軽減しているものがアイコスです。
紙巻きタバコと同じように吸うものではありますが、周囲などにしっかり配慮できる仕組みで作られています。
一部の有害物質が紙巻きタバコと比べて少ない
基本的にアイコスと紙巻きタバコの違いは、一部の有害物質が少ないことです。
アイコス | 紙巻きタバコ | |
1,3ブタジエン | 0.21μg | 110μg |
ベンゼン | 0.91μg | 100μg |
トルエン | 2.2μg | 180μg |
ホルムアルデヒド | 6.2μg | 42μg |
アセトアルデヒド | 210μg | 1200μg |
このように各成分を比較すると、どれだけアイコスと紙巻きタバコの違いがあるか分かるのではないでしょうか。
アイコスにもニコチンが含まれていますが、紙巻きタバコと比較すると有害物質の摂取量を大きく抑えることができます。
ただ、含有量が少ないというだけで、紙巻きタバコよりもアイコスの方が安全で健康的という意味ではありません。
量の違いはあっても、有害物質が含まれていることに変わりはないということを覚えておきましょう。
アイコスに含まれるニコチン・タールの量は?
アイコスははっきりとした調査方法が確立されていないことから、明確なニコチンやタール量の記載はされていません。
しかし、外部調査でこれらの成分量が計測されています。
ただ、あくまでも推定なので明確な数値ではないことを承知して見てください。
銘柄 | ニコチン量 | タール量 |
TEREA | 約6mg | 14mg以下(推定) |
センティア | 6mg以下(推定) | 12mg以下(推定) |
基本的にアイコスは紙巻きタバコと比較して、有害物質が90%削減されています。
しかし、発がん性や依存症のリスクがゼロというわけではありません。
そのため、90%削減されているからと言って過度な喫煙を続けると、リスクを高めることになると覚えておきましょう。
紙巻きタバコからアイコスに乗り換えるメリット
いきなり禁煙はできないけど、少しでも健康被害リスクを減らしたいという人は、紙巻きタバコからアイコスに乗り換えてみてはいかがでしょうか。こちらでは、アイコスに乗り換えるメリットについて紹介していきます。
いきなり乗り換えることはできなくても、どんなメリットがあるのか知ることで前向きになれる人もいるはずです。
匂いや色が付きにくい
紙巻きタバコからアイコスに乗り換えるメリットとして、ニオイや色がつきにくいというものがあります。
タバコを吸う人は歯が黄色くなる、部屋の壁紙が黄ばんでしまうことなどに悩まされている人もいます。
これはタバコに含まれているタールが原因です。
タールはいわゆるヤニのことで、喫煙をすることによりタールが付着して黄ばんでしまいます。
また、タバコ独特の臭さも、主な原因はタールです。
1本に含まれているタール量は少なくても、喫煙期間が長くなればなるほどその影響を強く受けてしまいます。
アイコスは含有タールの量も少なく、タールの発生が少ないので服につくニオイ、そして壁や歯が黄ばんでしまうリスクも少なくなります。
煙が少ない
紙巻きタバコとアイコスとでは、煙の発生量に違いがあります。
アイコスは吸い込まなければ水蒸気による煙も発生しません。
つまり煙の量も少ないのです。タバコの煙が少ないことによるメリットとして、目に沁みるなどのリスクを減らせる点が挙げられます。
タバコの煙により、目が沁みるなどの経験を味わったことがある人も多いでしょう。アイコスに乗り換えることで、煙によるリスクを抑えられます。
火災・火傷のリスクがない
アイコスはタバコの火を燃やすわけではありません。
蒸して水蒸気を発生させるので、火災や火傷のリスクがない点がメリットです。
一昔前には、寝タバコによる火災なども多く発生していました。
それ以外にも、タバコの火が原因で火災が起こるなどさまざまなリスクがありましたが、アイコスは火を使うわけではないので、それらのリスクをゼロにすることができます。
喫煙可能なお店やスポットが多い
紙巻きタバコの場合、喫煙NGのお店やスポットは多くあります。
しかし、アイコスのように加熱式タバコであればOKというところも増えてきています。
昔はどこでも吸えたタバコも、現在は喫煙できる場所を探す方が難しいと嘆く人も増えているほどです。
加熱式タバコであれば喫煙できるお店やスポットが増えていることも考えて、アイコスに乗り換えることはメリットが大きいと言えるでしょう。
見た目に個性が出せる
紙巻きタバコは誰が購入しても同じですが、アイコスの場合はさまざまなアクセサリーが販売されています。本体の色だけではなく、アクセサリーをつけることによって自分だけの個性を出せます。
自分らしさを出したい人は、紙巻きタバコよりもアクセサリーが豊富なアイコスの方がおすすめです。
アイコスにはカバーだけではなく、さまざまなアクセサリーが販売されているので、自分の好きな組み合わせでオリジナリティを出すことができます。
紙巻きタバコからアイコスに乗り換えるデメリット
紙巻きタバコからアイコスに乗り換える場合、メリットだけではなく、きちんとデメリットも知っておく必要があります。デメリットを知ることにより、それらの対策を事前に考えることができるからです。
アイコスに乗り換える前に、どのようなデメリットがあるのかをチェックしておきましょう。
充電が必要
紙巻きタバコの場合はライターなど火種になるものを買えばいいのですが、アイコスは充電が切れてしまうと喫煙をすることができません。
ライターなどは誰かに借りることもできます。
しかし、アイコスの場合は充電が切れたからと言って誰かに借りるのは難しいです。
つまり、長時間の外出の時などは充電が切れないようにしておく必要があります。
紙巻きタバコから乗り換えたばかりの時は充電を忘れてしまう人も多いので、常に十分に充電されているか気にかけておくようにするといいでしょう。
定期的なメンテナンスが必要
アイコス本体の種類にもよりますが、加熱式タバコは定期的なメンテナンスが必要です。
基本的に黒いカスが溜まったらメンテナンスのサインと考えておきましょう。
黒いカスを落とした後にクリーニングスティックで手入れをするだけです。
メンテナンス方法自体は難しくないので、誰にでもできます。
ただ、紙巻きタバコはメンテナンスを必要としないので、慣れるまでは手入れ自体を面倒に思ってしまう人もいます。
本体の買い替えが必要
アイコス本体は永続的に使えるわけではなく、使用期間が長くなれば故障のリスクもあります。
本体は簡単に故障するものではありませんが、故障時は買い替えが必要です。
アイコス本体は決して安くはないので、買い替える時は若干出費が大きくなります。
紙巻きタバコの場合、故障自体がないので、突発的な出費はありません。加熱式タバコならではのデメリットと言えます。
アイコス(加熱式タバコ)は紙巻きと比べて健康的なのか?
アイコスは紙巻きタバコと比較して健康的なのかと疑問に思っている人も多いです。
特に近年は加熱式タバコが多くの喫煙者から推奨されていることもあり、紙巻きタバコよりも健康的なのかもしれないと考える人も増えているのです。
特に加熱式タバコは紙巻きタバコよりも有害物質の量の低減率が90%などと書かれているので、紙巻きタバコよりも健康的と勘違いする人も多いです。
ただ、ここで間違えてはいけないのが、「有害物質の低減率」 = 「健康リスクの低減率」ではないということです。
紙巻きタバコよりは量が少ないと言っても、健康的や安全を保証するものではありません。
そのため、紙巻きタバコより健康的かと言うとそうではないのです。
アイコス(加熱式タバコ)も増税対象へ
紙巻きタバコの値上げなどはメディアでも大きく騒がれていますが、加熱式タバコの税率も紙巻きタバコと同じ水準とする方向で検討されています。
現時点では紙巻きタバコよりも加熱式タバコは税負担が2割ほど低く設定されています。
この差を縮小するために加熱式タバコの税率引き上げが検討されているのです。
加熱式タバコの税率が紙巻きタバコと同程度になれば、これまではある程度抑えられていた価格も値上げすることになるでしょう。
ただ、これまでは加熱式タバコが優遇されていたとも捉えられるので、紙巻きタバコと扱いを平等にするという流れと言えます。
アイコスと電子タバコの違い
現在は紙巻きタバコや加熱式タバコだけではなく、電子タバコも販売されています。
アイコスのような加熱式タバコはタバコ葉を使用しているのでニコチンが含まれますが、電子タバコの場合はタバコ葉を使用していないので、ニコチンが含まれていない製品が多いのです。
ただ、電子タバコだからニコチンが含まれないのではなく、中にはニコチンが含まれている製品があることも覚えておきましょう。
意外と電子タバコはニコチンが含まれていないという考えの人が多くいるため、注意しましょう。
アイコスや紙巻きタバコから電子タバコに乗り換えるメリット
アイコスや紙巻きタバコから電子タバコに乗り換えることにはさまざまなメリットがあります。
電子タバコと加熱式タバコを混同している人もいるので、電子タバコならではのメリットについて紹介していきます。
紙巻きタバコや加熱式タバコにはない魅力が多いので、電子タバコの特徴やメリットについて知りたい人は参考にしてください。
ニコチンやタールが含まれない(含むものもある)
電子タバコの場合、専用リキッドを使用するため基本的にニコチンやタールが含まれない商品が多くあります。
ただ、先述したようにすべての電子タバコにニコチンやタールが含まれないわけではなく、一部の商品では含まれています。
そのため、ニコチンやタールが含まれていないリキッドを求めている人は、きちんと自分が求めているものであるかを確認した上で購入するようにしてください。
味や香りが豊富
電子タバコの魅力として、メンソール風味はもちろんですがフルーツ系、バニラやコーラなどお菓子のようなフレーバーがあります。
味や香りの種類が豊富なので、その日の気分に合わせてフレーバーを切り替えて楽しむ人も多いです。
加熱式タバコもさまざまなフレーバーがありますが、電子タバコの場合は加熱式タバコ以上の味や香りが豊富という特徴があります。
多種多様なフレーバーを楽しめることから、紙巻きタバコや加熱式タバコから電子タバコに乗り換える人もいます。
煙(水蒸気)が多い
紙巻きタバコや加熱式タバコと違って、電子タバコはいわゆるヤニクラが起こりません。
そのため、煙を多く吸い込んで吐き出すことができます。
煙を多く吸ってもヤニクラが起こらないので、気軽に楽しめます。
実際に電子タバコを選ぶ際に重視する点として、煙、つまり水蒸気が多いかどうかを気にする人も増えています。
電子タバコの中には爆煙と呼ばれるほど、多くの水蒸気を出すタイプのものもあります。
禁煙・減煙ができる
電子タバコはニコチンやタールが含まれていないものが多いので、禁煙や減煙のために購入することができます。
タバコに慣れ親しんだ人が、いきなり禁煙することは至難の業。
口寂しさを紛らわす代用品として電子タバコはぴったりです。
紙巻きタバコと比較しても、安価でコスパが良い点も嬉しいポイントです。
また、多種多様のフレーバーがあることもメリットであり、飽きずに続けられるでしょう。
費用を抑えられる
紙巻きタバコや加熱式タバコと比較して、電子タバコは費用を抑えられます。
紙巻きタバコの増税はこれまでもありましたが、加熱式タバコも紙巻きタバコ同様の税率に引き上げられることになったからです。
しかし、電子タバコはこれまで通りの変わらない値段のまま購入することができます。
つまり、健康面だけではなく費用面でも電子タバコはメリットが大きいのです。
アイコスや紙巻きタバコから電子タバコに乗り換えるデメリット
電子タバコにはさまざまなメリットがありますが、同時にいくつかデメリットもあります。
これから電子タバコに乗り換える人はメリットだけではなく、デメリットも知っておきましょう。
メリットとデメリットを比較することで、本当に自分に電子タバコが合っているのかが見えてくるはずです。
初期費用がかかる
電子タバコには使い捨てタイプもあります。
ただ、電子タバコの愛用者が多く使っているのは本体とリキッドが分かれているタイプです。
リキッドを交換することで繰り返し使えるというメリットはありますが、本体購入をしなければいけないので初期費用がかかります。
また、本体が壊れた場合は買い直す必要があり、その際も費用がかかることは留意しておきましょう。
定期的なメンテナンスが必要
電子タバコは、本体とリキッドが分かれているタイプであれば継続して使えますが、定期的なメンテナンスをしなければいけません。
どの程度でメンテナンスをするかは使用頻度や状況によって変わってきますが、使用頻度が少なくてもメンテナンスをしない期間が長くならないようにしてください。
逆に、定期的なメンテナンスが面倒な人は使いきりタイプを購入するのも1つの方法です。
自分の使い方などに合わせて使いきりタイプを選ぶか、それとも継続して使えるタイプを選ぶか考えてみてください。
健康面の被害が未知数
アメリカでは電子タバコによる健康被害の疑いが相次いでいます。
そのため、健康面の被害が未知数というデメリットがあります。
健康被害が相次いでいることから、アメリカでは電子タバコの使用を控えることを推奨しているところもあります。
症状に関しては呼吸困難や息切れ、胸痛などの呼吸器症状が報告されています。
厚生労働省のホームページでは電子タバコに関する健康影響の情報収集結果が掲載されているので、気になる人はチェックしておきましょう。
おすすめの電子タバコ
電子タバコと言ってもさまざまなものがあります。
そのため、どれを選べばいいのか悩んでしまう人も多いでしょう。
こちらでは、おすすめの電子タバコを紹介していきます。
NICOLESS VAPEは、火もタバコ葉も使わずに電気で加熱して蒸気を吸うものです。
使いきりタイプなのでメンテナンスなどを考える必要もありません。
使いきりタイプと言っても約600回の吸引が可能です。
デバイス自体はスリムタイプで、持ち運びも簡単でかさばりません。
吸うだけで起動できるため、スマホを見ながらなど、何かをしながらでも気軽に吸うことができます。
公式サイトからamazonや楽天市場に飛べるバナーが表示されるので、そこから購入ページに進むことができます。
さまざまなフレーバーがあるため、自分好みの味を選んで購入してみましょう。
新しい形の喫煙スタイルであるNICOLESSは、ニコチンゼロ、受動喫煙ゼロ、タバコ臭ゼロと、喫煙に関するデメリットをほとんど省いている商品です。
タバコ葉の代わりに中国福建省の上質な茶葉を使用。
ニコチンゼロでリフレッシュできる電子タバコです。
電子タバコでありながらも満足できる吸いごたえなので、タバコの代用品を探している人におすすめです。
公式サイトからamazonや楽天市場で購入できるバナーが表示されるので、購入方法も迷うことはないでしょう。
3箱セットやトライアルセット、愛用者のための1カートンなどさまざまなタイプで販売されています。
まとめ「アイコスはニコチンゼロではないがメリットもある」
アイコスは紙巻きタバコより健康面で良いと言われていますが、ニコチンゼロではありません。
そのため、程度の差はあれども紙巻きタバコと同じリスクがあることは覚えておきましょう。
ただ、ニコチンゼロではなくても有害物質を90%抑えるなどのメリットがあるのは事実です。
他にもさまざまなメリットがあるので、デメリットと比較しつつ、検討してみてください。