ラッキーストライクって安いタバコなの?銘柄や特徴、値段の理由を紹介

ここ数年はたばこ税の増税が続き、タバコの値段がどんどん高くなっています。伝統的な銘柄も、昔に比べて随分高くなってしまいましたが、決してすべてが高いわけではありません。工夫によって、同じブランドの中で安い派生品を生み出しているケースがあります。その1つが「ラッキーストライク」です。ここでは、ラッキーストライクの各銘柄の特徴や、値段が安い理由をご紹介します。

ラッキーストライクってどんなタバコ?

ラッキーストライクは、イギリスに本社を置くブリティッシュ・アメリカン・タバコ(BAT)が製造・販売しているタバコの銘柄です。1871年発売という伝統ある銘柄で、もともとはパイプタバコとしてアメリカで発売されました。名称は、ゴールドラッシュ時代に金鉱を掘り当てた人の叫び声「Lucky Strike!」にちなんだものとされています。 また、赤い丸印を輪で囲んだ「ブルズアイ」と呼ばれるロゴマークも印象的。このデザインは1942年から採用されているものです。 第一次・第二次大戦中はアメリカ軍の補給物資にもなっていましたが、その名称と的のようなデザインから「弾に当たりそうで縁起が悪い」と敬遠する兵士もいたとか……(真偽は不明)。 味わいは、パッケージで「IT’S TOASTED」と表現されている通り、トーストのような香ばしさとコク・甘み・旨味の強さが特徴的。苦味や酸味のバランスもよく、後味も爽やかです。急いで吸うと辛みや苦みを感じることが多いので、ゆっくり楽しむといいでしょう。

ラッキーストライクの銘柄一覧

現在、ラッキーストライクは紙巻きタバコが11種類、リトルシガーが4種類発売されています(免税店限定品などを除く)。シリーズごとに銘柄と基礎スペックを確認しておきましょう。

オリジナルシリーズ

銘柄 タール ニコチン 本数 価格
ラッキーストライク・FK 11mg 1.0mg 20本 600円
ラッキーストライク・ボックス 11mg 1.0mg 20本 600円
ラッキーストライク・ライト・ボックス 6mg 0.5mg 20本 600円
基本となるオリジナルシリーズのラッキーストライクです。補足すると、「FK」がいわゆるオリジナルで、そのボックス版とライト版があります。見ての通り、このシリーズは1箱600円するため、安いタバコではありません。 とはいえ、非常に美味しく知名度も高いタバコですから、値段とは関係なく一度は吸っておきたいところです。

エキスパートカットシリーズ

銘柄 タール ニコチン 本数 価格
ラッキーストライク・エキスパートカット・14 14mg 1.2mg 20本 450円
ラッキーストライク・エキスパートカット・10 10mg 0.9mg 20本 450円
ラッキーストライク・エキスパートカット・6 6mg 0.5mg 20本 450円
エキスパートカットシリーズは、通常より精巧にタバコ葉を刻む「エキスパートカット製法」を採用し、まろやかな味わいを実現したシリーズです。 2017年の発売当時は、「あのラキストから久しぶりに新作が出る」と話題になりました。1箱450円と非常に安いのも魅力です。

ブラックシリーズ

銘柄 タール ニコチン 本数 価格
ラッキーストライク・ブラックシリーズ・メンソール・8 8mg 0.7mg 20本 450円
ラッキーストライク・ブラックシリーズ・メンソール・5 5mg 0.4mg 20本 450円
ラッキーストライク・ブラックシリーズ・チルベリー・8 8mg 0.6mg 20本 450円
ラッキーストライク・ブラックシリーズ・チルベリー・5 5mg 0.4mg 20本 450円
ラッキーストライク・ブラックシリーズ・スーパーソニック・5 5mg 0.4mg 20本 450円
ブラックシリーズはメンソールオンリーのシリーズです。「メンソール・8」と「メンソール・5」は、もともとエキスパートカットシリーズにラインナップされていましたが、2021年9月からブラックシリーズに銘柄変更。それにあわせてメンソール量も増加しました。 また、「チルベリー」と「スーパーソニック」は、ラッキーストライクとしては国内初のカプセル製品です。これ以前にも、少数ながらラッキーストライクのメンソールタバコはあったのですが、いずれも終売になっています。

ラッキーストライク・フィルター・シガリロシリーズ

銘柄 本数 価格
ラッキーストライク・フィルター・シガリロ・オリジナル 20本 450円
ラッキーストライク・フィルター・シガリロ・メンソール 20本 450円
ラッキーストライク・フィルター・シガリロ・ライト 20本 450円
ラッキーストライク・フィルター・シガリロ・スリムライト 20本 450円
ラッキーストライク・フィルター・シガリロシリーズは、1番外側をタバコ葉で巻いた、リトルシガーのラッキーストライクです。価格は紙巻きタバコと同じ450円。紙巻きの品質の高さはそのままに、より深みのある贅沢な味わいを楽しめます。 ちなみに、海外ではリトルシガーと葉巻の中間のタバコをシガリロと呼ぶ場合がありますが、日本では特に区別されていません。ラッキーストライク・フィルター・シガリロも、一般的なリトルシガーと同じサイズです。

ラッキーストライクが安い理由

ここまで見てきたように、ラッキーストライクはオリジナルシリーズを除いてとても安いタバコだといえます。では、なぜこれほど安い価格を実現できているのでしょうか? シリーズごとに安さの秘密を見ていきましょう。

韓国やシンガポールで作っているから安いの?

まずは、ラッキーストライク全般に関わるお話から。ラッキーストライクはもともとアメリカで製造していましたが、現在は生産拠点を韓国とシンガポールに移しています。 これにより生産コストを抑えられているので、その分販売価格も安くできているのではないかというのがよく聞かれる説です。この説自体は本当でも不思議ではないでしょう。 しかし、これだけだと「ブランド全体の値上がりを抑えられている理由」にはなっても、「オリジナルシリーズとそれ以外の値段が違う理由」は説明できていません。エキスパートカットシリーズやブラックシリーズが安いのには、やはり他の理由があるのです。

エキスパートカットシリーズが安い理由

エキスパートカットシリーズが安い最大の理由は、オリジナルシリーズとは違うタバコ葉を使用しているからです。といっても、決して品質の低いタバコ葉を使っているわけではありません。香り豊かなバージニア葉を使用し、独自のブレンドを施すことで価格を抑えています。 そもそもエキスパートカットシリーズは、品質とコストの両立を目指している製品です。タバコ葉を細かく精巧に刻むエキスパートカット製法も、その手段の1つなのでしょう。 加えて、箱の材質を他のシリーズとは違うものにしていることも、コスト削減に一役買っています。BATの工夫によって、品質を保ちつつ安さを実現できているのです。

ブラックシリーズが安い理由

ブラックシリーズが安い理由は、簡単にいうと新商品を定着させるためです。「チルベリー」と「スーパーソニック」は、ラッキーストライクとしては初めてのカプセル搭載タバコ。このような新商品は、とにかく手にとってもらわないと始まりません。そのため、誰でも気軽に試せるように低価格で提供しているのです。 エキスパートカットシリーズと同様、タバコ葉もオリジナルシリーズとは違うものを使用していますが、品質は決して劣っていません。十分に美味しく安いタバコだといえるでしょう。なお、「メンソール・8」と「メンソール・5」に関しては、前述したように元がエキスパートカットシリーズなので、安い理由は言わずもがなです。

ラッキーストライク・フィルター・シガリロが安い理由

ラッキーストライク・フィルター・シガリロが安いのは、リトルシガーだから……ではありません。確かに以前のリトルシガーは、葉巻に分類されることとたばこ税の仕組みを利用し、とても安いタバコとして販売されていました。 しかし、2021年10月の増税の際、紙巻きタバコと同じ扱いにするようルールが変更されたため、現在は税制上得をしているわけではないのです。この辺りの詳しい事情は、以下の記事で解説されています。 【関連記事】リトルシガー(軽量葉巻)ってどんなタバコ?特徴や主な銘柄を紹介 それでも450円という安い価格を保てているのは、ラッキーストライクの他の銘柄と同様、タバコ葉のブレンドや箱の材質といった部分で工夫をしているからなのでしょう。また、もともと安さが魅力のタバコだったので、あまり値上げをしたくないという事情もあるのかもしれません。 実際、10月の増税に伴って100円程度値上げをしたリトルシガーが目立つ中、ラッキーストライク・フィルター・シガリロは50円の値上げで済んでいます。BATの企業努力に感謝しましょう!

まとめ

ラッキーストライクは、伝統を受け継ぐオリジナルシリーズもあれば、リーズナブルな新シリーズも展開しているという魅力的な銘柄です。今後もこの両輪で、美味しいタバコを提供し続けてくれるでしょう。いわゆる洋モクの中では非常に知名度の高いアイテムでもありますから、まだ吸ったことがない方はぜひ一度味わってみてください。 またその他の安いタバコをお探しの方はこちらをチェックしてください。

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