愛煙家の方々がけむりを通して見えたもの・考えたことを伺う愛煙家連載です。今回は北欧愛を止められずフィンランドに移住した”週末北欧部 CHIKA”さん。
CHIKAさんはタバコを吸わない方ですが、日本から7,800km離れたフィンランド・ヘルシンキでは、まったくちがうタバコカルチャーを見かけるらしく…。
■フィンランドでは…
■休憩上手になる道具
フィンランドで初めて嗅ぎタバコ「スヌース」の存在を知った私。
これは日本のオフィスワーカーの方々にとっても素晴らしいアイテムなのでは!?と、打ち合わせの際にケムール編集部の担当さん(愛煙家)にお伝えしたところ…
「たしかに場所を問わず使えるのは便利ですが…タバコ部屋でのコミュニケーションが生まれないので、日本では流行りにくいかもしれませんね。」
というお返事があった。
そうか…タバコを吸う理由というのは単にニコチン・タールの摂取だけではない。タバコを介して生まれるコミュニケーションや、その”間”自体にも理由があるのだ。
たしかに、タバコを吸う人は「休憩上手」でもあると思う。レストランの忙しさを理由に休憩を後回しにしがちな私に対して「紙巻きタバコ一筋(スヌースNG)」のシェフは、どんなに忙しくても必ず数時間に1度の休憩を欠かさなかった。
…そう思うと、ますます気になるのが“営業中には一切休息を取らずスヌースとレッドブルを併用”していた例のシェフだ。思い返せば、彼はいつも週末の朝は二日酔いで出勤していた。きっとタフな仕事と週末の遊びの両方をパワフルにこなすには、それだけのブーストが必要だったのかもしれない。
人の数だけ、タバコを吸う理由がある。そんな深みを知ったケムール初仕事だった。
■週末北欧部 CHIKA
フィンランドが好き過ぎて12年以上通い続け、ディープな楽しみ方を味わいつくした自他ともに認めるフィンランドオタク。移住のために会社員生活のかたわら寿司職人の修業を始め、ついに2022年春に移住。モットーは「とりあえずやってみる」。好きなものは水辺、ねこ、酒、一人旅。
著書に『マイフィンランドルーティン100』『北欧こじらせ日記』『北欧こじらせ日記 移住決定編』『かもめニッキ』がある。
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