手巻きタバコはコスパ最高!安さの理由と具体的な値段を紹介

手巻きタバコは、「シャグ」と呼ばれるタバコ葉を自分で巻いて作るタバコです。非常にコストパフォーマンスがいいことで知られ、相次ぐ増税でタバコが値上がりする昨今では、大いに注目されています。では、なぜ手巻きタバコはそんなに安いのでしょうか?ここでは、手巻きタバコのコスパがいい理由や、実際どのくらい節約できるのかをご紹介します。

【確認】手巻きタバコのコスパがいいのは、シャグが安いからではない

手巻きタバコのコスパがいい理由について、「たばこ税が安いからじゃないの?」と考える方もいると思われます。確かに、かつての旧三級品などは、特例としてたばこ税の軽減措置が設けられており、その分安く販売できていました。また、海外では手巻きタバコの方が税制上優遇され、紙巻きタバコより安く販売されている実例があります。 しかし、日本では今のところ、手巻きタバコを優遇するルールはありません。手巻きタバコ用のシャグに対するたばこ税は、葉巻タバコと同じく重量1gを紙巻きタバコ1本に換算してかけられています。したがって、単純に課される税金が安いから手巻きタバコのコスパがいい、という話ではないのです。もちろん、シャグの品質が悪いわけでもありません。

手巻きタバコのコスパがいい理由

税制上優遇されているわけではないものの、手巻きタバコは実際にコスパが優れたタバコです。その理由はいろいろあり、それらが絡み合うことで素晴らしく安いタバコになっています。主な理由を見ていきましょう。

シャグの量を自由に調整できる

手巻きタバコのコスパがいい大きな理由は、巻くシャグの量を自由に調整できるからです。どのくらい巻くかは好みにもよりますが、スリムに巻くなら約0.5g。使用するペーパーやフィルターによっては、0.3g程度で済むこともあります。実際に巻いてみると1番よくわかりますが、1袋25g~30g入りのシャグから、想像以上に多くのタバコを作れるのです。

そもそも紙巻きタバコの葉の量は……

もう1つの大きな理由は、手巻きタバコではなく紙巻きタバコの側にあります。紙巻きタバコにかかるたばこ税は、タバコの本数当たりで決められており、2021年10月の増税時点で1,000本当たり15,244円です。一方、手巻きタバコ用シャグのたばこ税は前述の通り、重量1gを紙巻きタバコ1本に換算してかけられています。 しかし実のところ、一般的な紙巻きタバコに使われているタバコ葉の量は、1本当たり0.7g~0.8g程度。つまり、同じ重量で比較すると、紙巻きタバコの方が多くタバコ税を支払っており、販売価格もそれに応じて高くなっていることになります。そのため、スリムではなくレギュラーサイズで巻いたとしても、手巻きタバコの方が紙巻きより安くなるのです。

1本1本を大切に吸うようになる

手巻きタバコは1本1本自分で巻く必要があり、吸うのに多少の手間がかかります。「ちょっと面倒だな」と感じた人は、漫然とタバコを吸うのを控えるようになるでしょう。つまり、タバコを無駄に消費しなくなるので、タバコ代の節約につながるのです。また、1本1本をしっかり味わって吸うことで満足感が高まり、結果的に吸う本数が減るという効果もあります。

自由にブレンドしてオリジナルのタバコを作れる

手巻きタバコは、シャグを自由にブレンドしてオリジナルのタバコを作れるのも魅力の1つです。「それはコスパとは関係ないのでは?」と思うかもしれませんが、自分好みのタバコを作れるということは、満足感が高まるということ。つまり、1本のタバコをしっかり味わって吸うようにした時と同様に、タバコを吸う本数を減らせる可能性があるのです。

燃えるのが遅い

現在、ほとんどの紙巻きタバコの巻紙には、燃焼促進剤が含まれています。これは火を消えにくくするための措置なのですが、同時に燃える速度が上がっているため、タバコ葉を無駄に燃やしてしまっているケースが少なくありません。ちょっと油断している間にタバコが灰に……という経験のある方も多いでしょう。 しかし、手巻きタバコであれば、燃焼促進剤の入っていないペーパーを選んで巻くことができます。こうすれば、火が消えないよう注意する必要はあるものの、タバコが無駄に燃えてしまうのを防ぎやすくなり、コスパの向上につながるのです。

実際どれくらいコスパがいいの?

それでは実際のところ、手巻きタバコというのはどのくらいコスパがいいのでしょうか?計算して具体的な数値を出してみましょう。どの製品を取り上げてもいいのですが、ここではチェ・ゲバラのパッケージで有名なチェ・シャグで計算します。お値段は25gで680円(税込)です。 他の材料であるペーパーとフィルターは、多少高く見積もって1つ当たり各2円に設定。シャグの重量も、まずは紙巻きタバコに合わせて1本当たり0.7g使用するとしましょう。この条件で計算すると、1本のお値段は23.04円!20本換算でも460.8円とワンコイン未満になり、十分安いタバコです。今や紙巻きタバコは、1箱600円に達した銘柄もありますからね。 また、1本0.5gのスリムサイズで巻くとすると、1本17.6円。20本でも352円となり、400円を切ります。さらに細く巻いて0.3gにすれば、1本12.16円。20本だと243.2円ですから、1箱600円の紙巻きタバコと比較すると4割程度の値段になります。安すぎる……。というわけで、手巻きタバコのコスパのよさは、具体的に計算してみても明らかでした。

フィルターをケチるのはアリ?

手巻きタバコのコスパをさらに高めたい場合は、「フィルターを入れない」という選択肢もあります。フィルターなしでもタバコは作れますし、吸うことができるからです。紙巻きタバコでも、フィルターのない「両切りタバコ」が少数ながら販売されています。フィルターは1個当たり1円~2円ですから、ヘビースモーカーの方なら一定の節約効果があるでしょう。 しかし、フィルターがないとまったく濾過されていない煙を吸うことになり、非常にキツいタバコになります。そのため、「このキツさがいいんだよ!」という方以外には、あまりおすすめできません。ただ、「こういう巻き方もできる」ということを学ぶため、一度は試してみてもいいでしょう。 ちなみに、ペーパーはシャグに付属していることが多く、それを使用すればペーパー代も節約できます。ただ、品質が低いペーパーが付属していることもあるため、一度吸ってみて焦げ臭さなどの問題があると感じたら、別のペーパーを購入するのがおすすめです。

【2021年最新版】グラム単価が安いシャグランキング

最初にご紹介したように、手巻きタバコは税制上優遇されているわけではなく、シャグの値段自体がとても安いというわけでもありません。とはいえ、シャグの銘柄ごとにある程度の価格差があるのも確かです。そこで、少しでも手巻きタバコのコスパを高めたい方のために、グラム単価が安いシャグをランキング形式でご紹介します。
順位 銘柄 定価(税込) 重量 グラム単価 生産国
1位 ハーベスト・シャグ 790円 30g 26.3円 ドイツ
2位 ペペ・イージーグリーン メタル缶ペペ・リッチ・グリーン メタル缶 2640円 100g 26.4円 ドイツ
3位 レッドフィールド 530円 20g 26.5円 ベルギー
4位 スタンレー バニラ缶 2660円 100g 26.6円 ベルギー
5位 ペペ 800円 30g 26.66円 ドイツ
6位 ドミンゴ 670円 25g 26.8円 ポーランド
7位 プエブロ・ナチュラルシャグ100g缶 2690円 100g 26.9円 ドイツ
8位 チェ・シャグエクセレントジグザグ 680円 25g 27.2円 ルクセンブルクドイツドイツ
9位 JBRゴールデンブレンドプエブロ・ナチュラルシャグ 820円 30g 27.33円 ドイツドイツドイツ
10位 ブラックデビル・オリジナル・シャグ ココナッツミルク 1100円 40g 27.5円 オランダ

まとめ

手巻きタバコは、間違いなくコスパが優れたタバコです。巻くのに多少手間はかかるものの、それすらもタバコの浪費を防ぐことにつながり、1本1本味わって吸うことの大切さを再認識させてくれます。オリジナルのタバコを作れるというメリットもあるため、タバコ代の節約に苦心している方は、ぜひ手巻きタバコを試してみてください。

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