何度禁煙に挑戦しても、なかなか成功しないという人は多いのではないでしょうか?今回は、多くの喫煙者が禁煙に失敗してしまう理由に迫ります。
禁煙を経験したことがある喫煙者100人に実施したアンケート結果を踏まえた上で、禁煙に失敗してしまう理由、人はどんな時に禁煙しようと思うのかなど、喫煙者の複雑な心理を紹介します。
そもそも人は何をきっかけにタバコを吸い始める?
禁煙したいと思う人がいる一方で、喫煙者なら誰にでもタバコを吸い始めたきっかけというものがあります。人はそもそも何をきっかけにタバコを吸い始めるのか、まずはアンケート結果をご覧ください。
「なぜタバコを吸い始めたのですか?」に対する回答 |
回答項目 |
男性 |
女性 |
合計 |
周囲の人が吸っていて影響されたため |
48人 |
12人 |
60人 |
かっこいいと思ったため |
27人 |
6人 |
33人 |
上司や先輩、友人などに勧められたため |
14人 |
5人 |
19人 |
暇つぶしのため |
13人 |
2人 |
15人 |
好きな俳優や芸能人が吸っていたため |
5人 |
2人 |
7人 |
その他 |
1人 |
1人 |
2人 |
※男女合計100人が回答(複数回答可)
なかなか禁煙が成功しないと悩む人が多い反面、タバコを吸い始めた動機は「周囲の人に影響された」といった程度のものが多いことがわかります。
禁煙に失敗した理由とは?
禁煙に失敗したことがある人は、なぜ禁煙に失敗したのかを反省したり分析したりしがちです。禁煙および喫煙に関する今回のアンケートでは、「禁煙に失敗した理由を何だと思うか」という質問も投げかけてみました。結果をご覧ください。
「禁煙に失敗した理由はなんだと思いますか?」に対する回答 |
回答項目 |
男性 |
女性 |
合計 |
我慢できなくなってしまったため |
45人 |
12人 |
57人 |
ストレス解消のため |
36人 |
9人 |
45人 |
止める人がいなくなってしまったため |
9人 |
4人 |
13人 |
お金に余裕ができたため |
7人 |
2人 |
9人 |
再び周りの人に勧められたため |
4人 |
0人 |
4人 |
その他 |
5人 |
1人 |
6人 |
※男女合計100人が回答(複数回答可)
タバコは吸うことでリラックスしたりイライラを解消したりする生活が長く続くと、なかなかやめられなくなるようですね。
喫煙者のうちどのくらいの人が禁煙をしたことがあるの?
今回、禁煙経験者を100人収集するため、喫煙者約300人に対して「過去に禁煙をしたことがありますか?」といったアンケートを行いました。
「過去に禁煙をしたことがありますか?」に対する回答 |
回答項目 |
男性 |
女性 |
合計 |
割合 |
はい |
124人 |
35人 |
159人 |
54.64% |
いいえ |
109人 |
23人 |
132人 |
45.36% |
そのうち「はい」と回答された人が約55%、「いいえ」と回答された人が約45%という結果となりました。
すなわち、喫煙者のうち約半数以上の人が禁煙にチャレンジしたことがあるということが分かります。
禁煙しようと思うのはどんな時?
好きで吸い続けてきたタバコを、ある日やめようと思い立つ理由とは何なのでしょうか?今回行ったアンケート結果を見てみましょう。
「なぜ禁煙を試みようと思ったのですか?」に対する回答 |
回答項目 |
男性 |
女性 |
合計 |
健康的な要因 |
55人 |
9人 |
64人 |
金銭的な要因 |
38人 |
4人 |
42人 |
タバコを吸える場所が少なくなってきたため |
27人 |
3人 |
30人 |
周囲からやめるよう言われたため |
17人 |
8人 |
25人 |
子供が生まれたため |
3人 |
3人 |
6人 |
口臭対策のため |
6人 |
0人 |
6人 |
環境問題に配慮したため |
1人 |
1人 |
2人 |
その他 |
1人 |
0人 |
1人 |
※男女合計100人が回答(複数回答可)
複数の理由で禁煙を決めた人が多いことがわかりますが、健康のことを考えて禁煙を決意する人が多い反面、「金銭的要因」「吸える場所が少なくなってきた」「周囲から言われた」など、やむをえず禁煙を決意したいきさつも目立ちます。
たばこに対する増税や法律の改正といった社会情勢の変化が喫煙者に対しても影響しているのが分かりますね。
禁煙中にタバコを吸いたくなるのはどんな時?
どんなにやめたいと思っても、やむを得ずタバコを吸ってしまう背景には何があるのでしょうか?今回は禁煙中にタバコを吸いたくなるタイミングについても調査してみました。
「禁煙中にタバコを吸いたくなるのはどんな時?」に対する回答 |
回答項目 |
男性 |
女性 |
合計 |
食後 |
49人 |
14人 |
63人 |
仕事の休憩中 |
36人 |
7人 |
43人 |
寝起き |
29人 |
9人 |
38人 |
暇な時間 |
29人 |
5人 |
34人 |
タバコを吸っている人を見た時 |
12人 |
4人 |
16人 |
その他 |
2人 |
3人 |
5人 |
※男女合計100人が回答(複数回答可)
上記の結果を見てみると、喫煙は毎日のルーティンとして定着するものであり、そのタイミングが来ると条件反射的に吸いたくなるということがわかります。
一度禁煙に失敗した人はまた禁煙しようと思う?
今回実施した禁煙に関するアンケート調査では、一度禁煙に失敗したとしても、また挑戦するべきかどうかも質問してみました。結果は次の通りです。
「今後禁煙をするべきだと思いますか?」に対する回答 |
回答項目 |
男性 |
女性 |
合計 |
割合 |
禁煙すべきだと思う |
63人 |
16人 |
79人 |
79% |
別に禁煙しなくてもよいと思っている |
15人 |
6人 |
21人 |
21% |
※男女合計100人が回答
この先禁煙すべきだと考えている人が圧倒的に多いことがわかります。しかし、頭ではわかっていても、現実には難しいのが禁煙ですね。
まとめ
今回は、禁煙に挑戦したことのある喫煙者100人にアンケートを実施しましたが、一度禁煙にチャレンジしていることもあり、禁煙した方が良いと考えている人が多いのが判明しました。
しかし、一度禁煙に失敗しているため、今後また禁煙にチャレンジするのであれば、また失敗しないように、作戦を立ててから実行した方がよさそうですね。