怪談一服の集い ~二~

記憶喪失の猫
うちには猫が2匹いる
2匹とも保護猫で 家猫だ先週の木曜日 朝起きると珍しく2匹とも部屋にいなかった
昼を過ぎ ぼくと妻とで探したが家の周りにいない 変だ夕方になり1匹戻り 深夜にひょっこり2匹目が戻ってきた
2匹ともけがはないが どことなく様子がおかしかった
えさをあまり食べないし 猫用のベッドに行かない
どうやら この家のことや 僕たちのことを覚えていないようなのだ2匹の体から 嗅いだことのないたばこのにおいがする

京都市 自営業 40代 男性

かに
まだ子供のころ、4.5才のときの話。田舎に住んでたので、家の前に小さな用水路があり、そこにメダカやカニがいっぱいいるわけです。ちょうど昼ごろ一人で遊んでいて、用水路の脇に大きなカニがいて、何気なしに当たるわけないと思いながら小石を投げたところカニに当たり、今まで動いていたカニが突然動きを止めたのを見て怖くなり家に逃げ帰りました。子供心に、本当に怖かったです。……自室でタバコを喫っているとき、ふと、そのことを思い出したんです。
吸い殻でいっぱいの灰皿のなかで、何か動く気配がしました。
がさ。がさ。
私は思わず部屋を飛び出していました。一瞬、赤いはさみが吸い殻のすき間から見えたからです。

匿名希望 60代・男性

犬の目
もう20年以上前の話だ。
大学生の夏休み、プールで友人と水泳指導員のアルバイトしていた。もちろんナンパもかねて…。
休憩時間、私は水着のままで友人とタバコを吸いに行った。プール脇の建物の2階、誰もいない更衣室の灰皿を囲んで、女の子の話で盛り上がる。
そのときだ。いきなり肩を思いっきり掴まれるような激痛が走った。
「ぎゃあっ」痛みでのけぞると同時に、ゴン!!と、窓の外から奇妙な音が響いた。
……窓から見える、昼下がりの交差点。一頭の柴犬が車に跳ね飛ばされるのが見えた。今でも覚えている。弾け飛んだ犬の、真っ黒い目が私を見ていたのを。
思わず窓にかけよった私を見て、友人が「うえっ!」と変な声を出した。私の肩にくっきり歯形がついていたからだ。
「お前…女に噛まれたんか」。友人の声はひきつっていた。

キャスターマイルドさん 40代・東京在勤

ただいまー
私の夫は、アメリカンスピリッツのライト(だと思います。 黄色い箱です)を大学生時代からずっと吸っています。
結婚するまではどこでもかまわず吸っていた夫ですが、4年ほど前に今の家に引っ越してからは、なんの心変わりなのかわかりませんが、台所の換気扇の下で吸うようになりました。その頃の話です。私がひとりで台所で夕食をつくっていると夫からLINEが入ってきました。「今からかえるよー」。21時ころです。LINEの返事を打っていると、ふと夫のタバコの匂いがしました。いつも台所で吸っているし気のせいかな? と思いましたが、まるですぐ横で吸っているようにはっきり匂いがするんです。
そのとき、ドアがノックされる音がして、夫の声がしました。「ただいまー」と言っています。「おかえり」と言おうとしましたが変です。夫の職場は家から電車で1時間くらいかかる距離にあるからです。黙っていると「ただいまー」は3回聞こえて止みました。その間、ずっと夫のタバコの匂いがしていました。

NCT U大好きさん 専業主婦・神奈川県川崎市

【怪談一服の集い】一覧

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