年明けから炎上模様です
あけましておめでとうございます。ネット炎上ウォッチャーのせこむです。
2022年も始まりましたが、皆様いかがお過ごしですか? 1年の初めくらい清らかな気持ちでスタートしたいものですが、そうは問屋がおろさないのがネット炎上界。この連載をきっかけにこれまでなんとなく観測していた炎上をきちんと記録しはじめたのですが、「年末年始は特番やイベントきっかけの炎上が意外に多い」という事実に気づきました。
知りとうはなかった。
さて気を取り直して、最近の主な炎上です。星はあくまでせこむ私見の炎上度合いです。
2021年12月後半~2022年上旬の主な炎上
①神田沙也加さん、急逝直前に恋人から罵倒されていた音声の存在を週刊文春が公開、元恋人は芸能活動休止へ ★★★★★
参考:social-fill▶前山剛久「逮捕も」神田沙也加自殺で教唆可能性の「死ね」連呼(参考リンク切れ)②男女Youtuberヴァンゆんが登録250万人到達なら結婚という企画を生放送で実施するも、批判集まり炎上 ★★★
参考:デイリースポーツ▶男女YouTuberヴァンゆんが登録250万人到達なら結婚企画も批判集まり失敗に③イケアのCM、妻がまるで夫の召使いのようになっている表現に批判が殺到 ★★
参考:Togetter▶IKEAの商品CMにフェミニストが激怒し炎上「女性が跪いて給仕している」「妻が召使いや奴隷のよう」④今年も行われたコミケ会場の献血に「オタクの血はいらない」という発言が見られVSオタクのバトルへ ★★
参考:Togetter▶「コミケの献血」のニュースが新年早々バカ発見器として活躍してまう・・・⑤コミケ会場で『鬼滅の刃』禰豆子の着物を模した反物を販売する人が現れるも、権利問題や「そもそもサークル参加の条件を満たしているか否か」などで大炎上 ★★★★
参考:まとめまとめ▶【炎上】コミケに禰豆子模様の反物を出品した女性、権利的にアウト? 実は業者ではないかとの指摘も⑥『33』、シバターVS久保優太戦に八百長騒動勃発、泥沼の炎上劇へ ★★★★★
参考:オリコンニュース▶シバターVS久保優太は“八百長”か“陽動作戦”か… 大騒動の経緯を振り返る⑦『ジョブチューン』、有名シェフがコンビニのおにぎりを食べずに酷評で批判殺到、同姓他者の店が炎上でテレビ局が異例の「お願い」発表 ★★★★
参考:まとめまとめ▶【炎上】ジョブチューン 小林幸司がファミマのツナマヨおにぎりを不合格→態度が悪くて口コミサイト炎上⑧『相棒』正月スペシャルの描写に脚本家が苦言 ★★★
参考:女性自身▶『相棒』元日SPのデモ隊描写に物議…脚本家も「存在しないシーン」とブログで異議
……並べるだけでどんよりと疲れました。
①は、触れたくはなかったんですが相次ぐ文春砲に鎮火する気配がありません。ここでこんなことを言うのもと思いましたが、神田沙也加さんのご冥福をお祈りいたします。
あと④について一応補足しておくと、2019年に起こった「宇崎ちゃん献血ポスター」の文脈をくんでいますのでご興味がある方は下記記事参照、もしくは「宇崎ちゃん 献血 炎上」などでググってもらうと良いと思います。
参考:オリコンニュース▶【コミケ97】「宇崎ちゃん献血ポスター」炎上は勘違いが発端? その問題点を弁護士と運営に聞いた
⑥? 格闘技界ってなんだかややこしそうですね。こわいこわい。
今回の「たいへんよくもえました」
というわけで、今回ピックアップするのは⑦『ジョブチューン』です。
こちらはコンビニや有名チェーン店の裏側を紹介したり、人気メニューを一流シェフたちが評価するコーナーなどが人気のバラエティ番組。かく言う筆者も結構好きだったりします。
テレビ的な演出は入っているとはいえ、シェフにコテンパンにこき下ろされた商品開発担当者の、ガチでお腹が痛そうな顔を見るたびにたまらない気持ちになります。いや実際、コンビニ商品の開発ってめちゃくちゃ大変ですからね……。
炎上の流れを簡単に説明しましょう。
今回話題になっているのは大手コンビニ3社(セブンイレブン・ローソン・ファミリーマート)がそれぞれ人気商品を有名シェフたちに評価してもらうという企画。
そのなかでファミリーマートの「和風ツナマヨおにぎり」が出されるも、審査員のシェフのひとりが見た目を酷評し、なんと試食を拒否。担当者がショックの余り涙を見せる……という一場面が放送されたのですが、この場面に批判が殺到。
▶出演シェフのレストランの口コミサイトに避難の投稿が相次ぐ
▶当然SNSにも火の手が
▶恒例のユーザー同士の燃やし合いも見られた
しかもこのシェフがイタリアンのシェフだったということで、名字が同じというだけの別のイタリアン店に無言電話などの嫌がらせが相次ぐ、という騒動に。
▶延焼した同じ名字のシェフの悲痛な叫び
▶こうした不本意な被害拡大を期に批判者=「ツナマヨ民」も火だるまに
炎上ウォッチャーの意見
……正直、経緯だけでもげんなりですね。
言いたいポイントを絞るとすれば、まず「試食拒否」という言葉に脊髄反射した人が多かったんでしょうけど、最終的に一口は食べているんですよね。燃やしてる人、多分ネットニュース等しか見てないだろうなあ……。あと多分、テレビ局側はあのくらいの演出なら大丈夫&見逃し配信もあるから鎮火するはずと思ったんでしょうけど、そうは問屋がおろさなかった。
というか、凸した人が続出した理由って
正月休みで暇だった
…のでは…身も蓋もない話ですが、これが炎上に拍車をかけた真相だと思います。
炎上って、時期が意外と大事なんですよね……これが平日の忙しい日々ならもう少しボヤ程度で済んだのでは。
ちなみに。
人違いで燃やされたシェフは「評価が下げられた」と言っていました。これはおそらくGoogleマップの口コミですが、1月7日現在、評価は元に戻ってます。実は最近、飲食店のネット口コミ対策が「食◯ログ」よりもこのGoogle マップに移行してるという話があるんですよね。Google意外と対応が早いな。ということは、こっちのビジネスがもっと伸びていくんだろうな……というのが今回得た有益な情報でした。
冒頭で言ったようにイベントや特番がらみの炎上が起きやすい年末年始ですが、「時間がある」というのも火力を強めてしまうと実感した2022年の幕開け。
人間、ヒマだとろくなことがないという良い教訓ですね。
今年もお楽しみに。月二回更新です。
文・せこむ