たいへんよくもえました【7月後半のSNS炎上ニュース】

SNSも炎天下です

いよいよ夏本番、という暑さが続きますね。
世の中は相変わらずざわついているし、新型コロナウィルスの「第7波」も大変なことになってきているし……と心が休まらない今日このごろですが、皆様いかがお過ごしですか? 炎上ウォッチャーのせこむです。

ネット界は意外と通常営業(?)の炎上が相次ぎつつあります。今回はちょっと解説したい案件がフルボリュームなのでサクサクと本題に入ることにしましょう。少し時間も経ったということで、銃撃事件関連の炎上もいくつか入れてみました。

①テレ東の『世界ナゼそこに?日本人』に統一教会信者が多数出演していたことに注目が集まる ★★★
▶参考:はちまと 

②朝日新聞「朝日川柳」に銃撃事件を揶揄するような川柳が掲載され物議 ★★★★
▶参考:J-CASTニュース 

③スシロー、始まっていないキャンペーンのPOPを掲示する、キャンペーン商品の品切れなどクレーム頻出 ★★★
▶参考:フライデー 

④任天堂Switchにて「女の子へのマッサージ」をテーマにしたセクシーリズムゲームが発売へ、しかもキャラ名が実在アイドルと一致し悪い意味で話題に ★★★
▶参考:ファミ通.com 

⑤お台場で行われた「アイドル博」、熱中症で出演者が次々倒れる、楽屋は蒸し風呂などずさんすぎる運営で大炎上 ★★★★
▶参考:MAG2NEWS

今回の「たいへんよくもえました」

どれも一言物申したい案件ばかりですが、とりあえず①『世界ナゼそこに?日本人』だけ言及しますとこの番組、「番組内で『ここに住んでる日本人は一人だけ』って言ってるけど、現地に詳しい人によると実は1人じゃない」というケースがちょいちょいあることだけ言っておきます。

 

さてさて。今回は⑤アイドル博です。

まず時系列で起こったことを整理しましょう。
7月16日~7月18日にかけて開催された、お台場青海R地区での「2022 TOKIOアイドル博LIVE」の話。

 

開催前
出演辞退が10グループ以上発生(ただし発熱等体調不良も含む)。
「連絡しても返答がない」「運営が信頼できないので出演辞退」という旨のツイートが参加予定だったグループから相次ぎ、若干不穏な空気に。
7月16日
アイドル博スタート。
・運営公式サイトにて、会場住所を「青海」ではなく「青梅」と案内。もともとアイドル界隈ではよくある間違いだったものの「公式がやるか」と話題に。当然間違えて青梅に行ってしまうアイドルも出現
・入場時に選べるドリンクが「あしたば茶」のみ(真夏の屋外イベントなのに直前まで水分も持ち込み禁止だった)→2日目以降から種類が増える
男子トイレのドアが無く、ステージから小をしている姿が丸見えでアイドルドン引き→2日目からドアが付く
・雨でトイレットペーパー全滅、法外な値段でティッシュを売り捌くアイドルが出現
・蒸し風呂状態になった控室で熱中症になるアイドルが続出。

 

7月17日
アイドル博2日目。
・多くの出演者が熱中症で倒れ、会場に15台以上の救急車と消防車が駆けつける事態に。めったにお目にかかれない特殊救急車「スーパーアンビュランス」が現場に出動したことでアイドルに興味がないTwitter住民もざわつきだす。
・夕方以降のステージが中止になるもののチケットの返金はしないとのことで観客との間でトラブルに
・18日に関して、出演グループを車が用意できるところか、有料のバス楽屋を申し込んだところ以外は出演させないと発言して炎上

 

アイドルの可燃性について

……一言でいうと屋外イベントが「災害」になってしまった、というとんでもない話です。熱中症で深刻な状態になった人が出なかっただけ不幸中の幸いと言えるでしょう。

で。ここまで読んで、ふとこう思った人はいませんか?

「アイドルとかアイドルのイベントって、なんかよく燃えてない?」

そこで今回は、これらの事情を知っている範囲でちょっと総括してみたいと思います。ソースは友人の地下アイドルヲタです。協力ありがとうございます。

まず、「(地下)アイドルが燃える案件」について。大別するとほとんどはこの2つですね。

・いきなりの脱退や解散が相次ぐ

・運営がずさん

前者は「アイドルがファンと“個人的に繋がって”規約違反のため脱退処分」や、「運営とうまくいかないために突然脱退する」「グループテコ入れのために強制的に“卒業”や“解散”させられる」というものが大半です。

「アイドル目指して頑張ってる子たちなのになんでそんなことが?」と思う人もいるかもしれませんが、いわゆる「アイドル界」と「地下アイドル界」は若干ニュアンスが違い、「地下アイドル」の子たちの中には「アイドルとしての活躍を目指していない」子も多くいます。
自ら望んでインディーズでの活動を望むミュージシャンや、思い出づくりのサークル活動のノリで活動する子たち……といったらわかりやすいでしょうか。そのため、恋愛沙汰で脱退という子たちも多くなるわけです。

後者の場合は、それでも「(地下)アイドルになりたい」という子たちが相次ぐため、彼女らをある意味“利用”する地下アイドル運営というのも存在するから。
当然、グループ運営ノウハウなどあるわけがなく、メンバー管理やスケジュールの問題はもちろん、「曲や衣装の制作費を払ってもらってない」「著作権を取られた」などスタッフまわりのトラブルもよく聞く事例です。


最近はすぐにそれらの情報がネットで回り注意喚起になるのでいい時代……ではありますが、結局名前や会社名を変えて活動したりするのでいたちごっこではあります。


ちなみに近年はインディーズバンドを経て地下アイドル運営や楽曲提供などをしている人たちも増えており、バンドでもそれなりの実績を持っていた人たちは楽曲含め運営も比較的しっかりしている印象です。

では今回の「アイドルイベントが燃える案件」。これもある意味「運営がずさん」の一言で済まされるものではあるのですが、前述の運営絡みの炎上が金銭トラブルが多いのに対し、単純に「イベント運営の不手際が多い」というケースが多い気もします。

例えば、もはや伝説と化している2016年の「淡路島ガールズ・ポップ・フェスティバル」
運営のグダグダさにより、観客よりもアイドルが多い状況や、出演者辞退続出により参加していた寺嶋由芙さんがひとり奮闘して名をあげるなどの事態になったのも記憶に残っているところです。

▶参考: 虹が出た! 淡路島アイドルフェス1日目で伝説生まれすぎ「入れない」「人いない」「寒い」「音かぶる」「VIPとは」

 

教訓:運営は「裏側」で支えてこそ

実は、今回の運営であるイベント運営会社「ネクストロード」はそれなりの音楽イベントの運営実績がある会社。
アドバイザーの“ダイナマイトトミー”こと冨岡裕氏は人気バンド・Dir en greyを輩出した事務所を運営、2017年と2018年に日本武道館で「ライブは行わず物販のみ行う」という「武道館アイドル博」を行った実績があります。
(ただこの「武道館アイドル博」ももともと別件で押さえていたライブが流れてその代替とも言われており、「物販だけで武道館!?」と界隈をざわめかせたものではありました)

おそらく彼らの読みの甘さはゲリラ豪雨が多発し高温多湿になりがちな近年の天候の中、野外イベントノウハウと熱中症対策等が甘かったこと。
会場の自動販売機を封鎖し、高い会場内販売ドリンクのみにしたのはこの状況では批判されても仕方ないと思います。
また、事前の連絡不備による出演辞退が相次いだところを見ると、準備等も人員が足りていなかったのではないでしょうか。トイレの件を見ても、ライブハウスイベントのノリで野外イベントをやると大怪我をする……というのを改めて実感した次第です。

 

参考▶大炎上の「TOKYOアイドル博」 相次ぐ批判に主催者は“想定外の暑さ、周知が足りず”

 

こう書くと「地下アイドルが多数出るイベントやフェスはどれもグダグダなの……?」と思う人もいそうですが、そんなことはありません。
同じ会場で2010年から行われているフジテレビ主催の「東京アイドルフェスティバル(TIF)」も開催当初こそ熱中症をはじめいろいろとトラブルが多かったものの、現在はもろもろ改善されて日本を代表するアイドルイベントに。つい先日岐阜県で行われた「SEKIGAHARA IDOL WARS 2022〜関ヶ原唄姫合戦」も、一部ステージのロケーションが話題となったものの、イベント自体は無事つつがなく終了した模様。あとこの下剋上ステージ、実際行った人たちからは牧歌的で割と好評だった模様です。

炎上するものだけネット上では目についてしまうので、どれもがずさんと思われると「きちんと真面目にやっている運営」が不憫だな……と思ったのが今回ピックアップした理由でもあり。
新型コロナウィルスの関係でライブアイドル界隈はどこも大変だとは思いますが、ぜひ頑張っていただきたいな、そしてダメな運営が少なくなればいいな……と思う次第です。

文・せこむ

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