ライターの正しい捨て方とは?処分方法のポイントを解説

ライターは愛煙家の必須アイテムです。常に持ち歩くのはもちろん、素敵なデザインのライターをコレクションしている方もいるでしょう。しかし、意外とご存じない方も多いのが、不要になったライターの捨て方です。適当に捨てると大きな事故につながることもあるので、注意しなければなりません。ここでは、ライターの正しい捨て方をご紹介します。

ライターは必ず使い切ってから処分すること

ライター_捨て方
ライターを処分する際の大原則は、必ず使い切ってから捨てることです。ガスが残ったままでライターを捨てると、ゴミ捨て場やゴミ収集車の中などで、火災や爆発を引き起こすおそれがあります。ライターに入っているガスの量はわずかかもしれませんが、金属の打撃による火花や静電気などでひとたび着火すると、周囲のゴミや可燃性ガスに引火して火災につながる可能性があります。

明らかに中身が残っている場合はもちろんですが、最後まで使い切ったと思っていても、ガスが残っている可能性はあります。また、ライターを長期間放置すると、自然にガスが抜けたり揮発したりすることがありますが、やはりガスが抜け切っている保証はありません。どのようなケースであろうと、しっかりとガス抜きをした上で処分しなければならないのです。

もし中身が残ったライターを捨ててしまい、大規模な火災や爆発を引き起こせば、損害賠償責任を問われます。こうなると、被害の規模に応じた賠償金を支払わなければならず、大きな経済的負担となるでしょう。さらには刑事責任として、失火罪や重過失失火罪に問われる場合もあります。火災で死者が出れば、重過失致傷罪に問われ、5年以下の懲役または禁固刑に処される可能性すらあるのです。

もちろん、たとえ罪に問われなかったとしても、尊い人命が奪われるようなことはあってはなりません。ライターを捨てる際は、こういった数々のリスクを理解し、責任を持ってガス抜きを行いましょう。

誤ったライターの捨て方・事故に関する動画

ライターを使い切らずに捨ててはいけないとわかっていても、実際どのくらい危険なのかイメージしづらい方もいると思われます。そこで、実際に起きた火災の様子を動画で確認してみましょう。

これは静岡県富士宮市が公開している、平成29年に発生したゴミ収集車の火災の様子です。火災の原因は、中身の残っているライターやスプレー缶が、ゴミ収集車の内部で圧縮されたことだと推測されています。

幸い怪我人は出ませんでしたが、ゴミ収集車の荷台が無残に焼け焦げてしまいました。一歩間違えば、さらに大きな火災につながっていたかもしれません。中身の残ったライターを捨てるのは、このくらい危険な行為なのです。

ライターの種類別のガス抜き方法

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ここまで見てきた通り、ライターを安全に捨てるためには、ガス抜きが必要不可欠です。また、ガスボンベもライターと同様、しっかりとガス抜きを行わなければなりません。ライターの種類別に、正しいガス抜きの方法を知っておきましょう。

※どの場合でも、周囲に火の気がないことを必ず最初に確認してください。

使い捨てライター(ディスポーザブルライター)

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使い捨てライターの場合は、操作レバーを押し下げ続けることでガスを抜くのが基本です。まずは操作レバーを押し下げ、着火したら火を吹き消しましょう。さらに、輪ゴムや粘着力の強いテープで、操作レバーを押し下げたまま固定します。シューという音がしていれば、ガスが抜けていっている証拠です。

この状態で半日~1日程度放置すると、ガスが完全に抜けます。確認のために着火操作を行い、火がつかなければ完了です。ガス抜き作業、放置する場所は、風通しがよく周囲に火の気のない屋外が向いています。

注入式ガスライター

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注入式ガスライターのガス抜き方法は、使い捨てライターよりも簡単です。細いドライバーなどを用意し、ライターの底面にあるガス注入口の中心部先端を押すと、ガスが抜けていきます。シューという音がしなくなるまでガスを抜き、確認のために着火操作を行って、火がつかなければ完了です。
作業する場所は、風通しがよく周囲に火の気のない屋外が向いています。

ライター用ガスボンベ

ガスボンベのガス抜きには、特に道具は必要ありません。ボンベの先端(ノズル)を下に向け、少し斜めにして地面に押し付けると、ガスが抜けていきます。ガスの残量にもよりますが、抜けきるまでは1分から3分程度でシューという音がしなくなれば完了です。最初はかなり勢いよくガスが噴出し、ボンベが冷たくなりますのでご注意ください。
作業する場所は、風通しがよく周囲に火の気のない屋外が向いています。
地面に液状のガスが付着しますが、すぐに気化します。

ライターは自治体のルールに従って処分しよう

ライター_捨て方
ライターは、ガスを抜いたとしても適当に捨てていいわけではありません。他のゴミと同様に、自治体のルールに従って捨てるのが基本です。自治体によってどの種類のゴミに区分されるかは異なり、他のゴミとは別の袋に入れる必要があったり、水に浸した上でゴミに出すことを求めていたりする自治体もあります。

なお、ルール違反があったとしても、すぐに何らかの罪に問われるわけではありません。ただ、作業員がルール違反に気付くと、ライターを回収してもらえない可能性が高いでしょう。大量のライターを不法投棄したなど、あまりにも悪質なルール違反があった場合は、廃棄物処理法違反で懲役刑もありえます。ルールがわからない場合は、自治体に問い合わせてみてください。

まとめ

ライターは、小さくても火を起こす機能を持った道具です。使い方を誤れば、大きな火災を引き起こすおそれがあります。これは捨てる時でも例外ではありません。事故を防ぐためにも、しっかりとガスを使い切った上で、自治体のルールを守って処分する必要があります。まずは一度、使わなくなったライターのガス抜きをするところから始めてみましょう。