#34 画家・松本亮平は生命を産み出す@点灯者たち -LIGHTERS in It’s a small Kawaii world-

この企画では株式会社ライテックの商品、「クレーターネオ」に合わせたライターケース作品と制作したアーティストをご紹介します。今回は生きものの魅力を引き出し、物語性のある絵を描く「松本亮平」さん!

画家・松本亮平さん

 大学では構造生物学を学び、画家の佐々木豊さんのカルチャーセンターに通って美術を学んだという異色の経歴を持つ画家の松本亮平さん。しかし、その実力は折り紙付き。2019年には、日本を代表するギャラリー「日動画廊」が主催する若手の登竜門“昭和会展”(いうなれば、美術界のM-1グランプリ)で最高賞の昭和会賞を受賞された今注目の現代作家の一人です。
 そんな松本さんにオリジナルライターケースを作って欲しいとダメもとでお願いしたところ、まさかのご快諾。しかも、2つの個展が控えていて、制作がもっとも忙しいタイミングにも関わらず引き受けてくださいました。
 松本さんといえば、さまざまな生きものをモチーフに描く画家。果たして、松本さんが考えたライターケースのデザインにもっとも相応しい生きものとは?

アーティストプロフィール

松本亮平 -Matsumoto Ryohei- – 画家。神奈川県生まれ。
幼い頃から自然に親しみ、生き物への興味を深める。
構造生物を学ぶために早稲田大学に進学し、2013年に同大学院を修了。
生き物たちの世界に現代社会を投影した作品を制作し、個展を中心に活動している。
また韓国、マレーシア、フランスなどのアートフェアにも出展を重ねている。

Instagram@r.matsumoto60

松本亮平さんの作品

■展示会情報
①松本亮平 個展 「温故知新Ⅱ」
会期:2024年4月5日(金)~4月19日(金)
会場:REIJINSHA GALLERY(麗人社ギャラリー)
(〒103-0023 東京都中央区日本橋本町3-4-6 ニューカワイビル1F)
詳細はこちら:https://reijinshagallery.com/

②調布×架ける×アート いのちのパレット 松本亮平展
会期:2024年4月27日(土)~6月30日(日)
会場:調布市文化会館 たづくり1階展示室
(〒182-0026 東京都調布市小島町2丁目33-1)
詳細はこちら:https://www.chofu-culture-community.org

はじまりから完成まで

制作工程動画

動物ライターケースが完成

 細部へのこだわりが尋常ではない松本さん。メイキング動画を観ている際、その細かい筆さばきに何度もため息が漏れてしまいました。それと同時に、個展に向けてお忙しい時に、「そこまで頑張らなくていいですよ!!」と何度も言いたくなりました。
 真剣に取り組んで頂き、ありがとうございます。この場を借りてお礼申し上げます。
 しかし、まさか火の鳥が出てくるとは思いませんでした。でも、考えてみれば、ピッタリのモチーフですね。華やかな尾羽がぐるっと巻き付き、どこから見ても楽しいライターケースとなりました。口から火が噴き出して見えるユーモアも松本さんらしいです。
 ちなみに、今回完成したライターケースは、調布市文化会館 たづくりでの個展特別出展されるかもしれません。是非、皆さまもこの機会に実物を生でご覧くださいませ。

完成した動物ライターケース:正面
完成した動物ライターケース:裏面・側面

完成動画

おまけ

松本さんが今の作風になった理由は?松本さんがお気に入りの動物とは?おまけインタビューでは、生きものトーク満載です。ちなみに、映像ではごく一部しか映り込んでいませんが、松本さんのアトリエには生きもののフィギュアがたくさんありました。 

インタビュー動画

著者
アートテラー・とに~アートテラー・とに~
1983年生まれ。千葉大学法経学部法学科卒。元吉本興業のお笑い芸人。
芸人活動の傍ら趣味で書き続けていたアートブログが人気となり、独自の切り口で美術の世界をわかりやすく、かつ楽しく紹介する「アートテラー」に転向。
現在は、美術館での講演やアートツアーの企画運営をはじめ、雑誌連載、ラジオやテレビへの出演など幅広く活動している。
著書に『名画たちのホンネ』(三笠書房)、『東京のレトロ美術館』(エクスナレッジ)など。公式ブログ(アートテラー・とに~の【ここにしかない美術室】
@artteller | Twitter
@artteller_tony | Instagram

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