第20回〜タンザニア(超激辛)〜

英語力ゼロ・コミュ力ゼロで41か国を旅した、スイーツ大好きあゆまっくすです。
今回のスイーツマニアの激辛(?)シュガートリップ第20回では、野生動物の宝庫「タンザニア」にシュガートリップ!
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人類誕生の地?!「タンザニア」へシュガートリップ!


わたしにとってはケニアに続いて2か国目となるブラックアフリカの国。タンザニアといえば…で思い浮かぶものが特になく、ケニア以上に未知の世界です。

少し調べてみると、タンザニアではケニアよりも自然に近い形でサファリが楽しめるとのこと。

そしてタンザニア北部にあるオルドバイ峡谷は「人類発祥の地」として知られているそう。

それだけでなんだかロマンを掻き立てられるじゃないですか…!

今回はケニア・ナイロビから飛行機で国境を越え、キリマンジャロの麓にある街を目指します!

ケニアからタンザニアへ!アルーシャでガイドと合流


ケニアでのツアーが終わり、わたしはひとりタンザニアへ飛び立ちました。

ケニアのツアーメンバーがいい人たちばかりで楽しかったので、その反動でなんだか急激に心細くなってしまって。。。


そんな中到着したキリマンジャロの麓にある高級ホテル「キリヴィラ」は夜中にも関わらずあたたかく迎えてくれました。

わたしのような庶民にはもったいないほど豪華でめちゃくちゃ素敵なホテル♡


よくわからない虫がブンブン飛び回っているけれど、バスタブが部屋のど真ん中においてあったりしてオシャレすぎる。


朝ごはんもアフリカとは思えないくらいおっしゃれー!


一瞬だけリゾート気分を満喫し、タンザニアでも2泊3日のサファリツアーに参加することに!


翌朝ガイド兼ドライバーさんが迎えに来てくれたのですが、なんとお客はわたしひとりだけ

すなわち、タンザニアでの2泊3日をガイドさんとふたりっきりで過ごすということです。

オフシーズンとはいえ、こんなことあるの…?

いろいろ要望を聞いてもらえるのはありがたいけど、英語もロクに話せずコミュ力皆無のわたしにはキビシイ…


車内でも大して話は弾まず、サファリツアー中に滞在する宿に到着しました。

ここに2連泊します。

一見綺麗に見えるかもしれませんが、、、


蟻地獄でした。

壁に。シンクにも。ベッドの上にも

日本から持参したプッシュ式蚊取りを噴射しまくると一瞬いなくなるのですが…気が付くと復活している(涙)

蟻だけでなく蜘蛛、挙句の果てには黒いアイツも登場し一晩中虫と格闘する羽目に…。


ホテルのレストランは蚊だらけで常に足をバタバタしていないと刺されまくるし(マラリア怖い涙)、どんなに旅をしても虫だけは慣れません。

動物の楽園・ンゴロンゴロ自然保護区


タンザニアではタランギーレ国立公園、マニャラ湖国立公園、ンゴロンゴロ自然保護区の3つの場所でサファリを体験しましたが、中でも最も人気で名前のインパクトも抜群なンゴロンゴロ自然保護区の様子をご紹介します!


ンゴロンゴロの絶景をビューポイントから。ここからの眺めはすさまじいものがありました。

分厚い雲から差し込む太陽の光がまたいい感じ。

スワヒリ語で「巨大な穴」を意味するンゴロンゴロ。

山に見えるのはクレーターの淵で、山手線内3つ分がおさまってしまうという巨大なクレーターは絶好の野生動物観察スポットになっています。


クレーターを駆け下りればそこにはまた絶景が!広大な敷地にたくさんの野生動物が暮らしています。

相変わらずガイドとふたりっきりの気まずい沈黙の中、早速動物探しスタート。


大好きなシマウマ。


何かの脚をくわえたハイエナ。


つぶらな瞳のトムソンガゼル。


イケメンな鳥。


ライオン(おやすみ中)も見ることができました!


広大なンゴロンゴロでのサファリドライブは楽しかったのですが…ハエがすごくて集中できないのなんのって。

しかもこの辺りのハエは「ツェツェバエ」という種類で、蚊のように血を吸うんです。

吸血するだけでなく、アフリカ睡眠病という最悪昏睡、やがて死に至る恐ろしい病気を媒介する悪魔のようなハエが車内にもうじゃうじゃいるんです。

服の上からも刺されるのでドライバーもわたしもブチギレながらのドライブでした。アフリカらしいといえばらしいかな。。。

意外と(?)おいしいタンザニアグルメ

・キューカンバースープ

初日のディナーに出てきたのはなんときゅうりのポタージュ。

絶対おいしくないでしょ…と思いきやこれが絶品でした。

死ぬほどおかわりした。(ガイドもびっくりしてた)

次の日に出たズッキーニのポタージュも似た感じでおいしかった♪

・謎クレープ

朝ごはんは炭水化物セットが出てきました。真ん中に映っているクレープ(生地だけ、具なし)がもちもちで妙においしかったです。

パンもケニアに比べるとパサパサ感が少なくて朝からモリモリ食べちゃった。

・フレンチトースト

ツアーの前にアルーシャの街をドライブしたときにカフェに連れて行ってもらいました!

フレンチトーストをいただいたのですが、これがなかなかにおいしい!

キリマンジャロコーヒー(インスタントだったけど)も飲めたので大満足です。

ローカルカフェに行けるなんて思ってなかったから嬉しい♪

旅の最後に牢屋に入れられた話


ガイドと気まずい3日間を過ごし(後半はほぼ無言)、日本へ帰ります。

早朝5時に乗り継ぎ地の中国・広州に到着。

乗り継ぎ時間が9時間あったので一旦入国して疲れ切った体を休めたいと思い、イミグレに並んだのですがここで事件は起きます。

入国管理官がわたしのパスポートに張り付けてあるタンザニアビザ(現地で取得したもの)を「フェイク」だと言うのです。

いや、現地の空港で50ドル払って取ったんだけど…と説明するもフルシカト、複数の管理官が来てわたしは地下室へ連行されました。

↑スマホ没収前に撮った収監待ちの写真。

写真と指紋を取られ、スマホ含む荷物は別室へ。

完全に犯罪者扱いです。

偉い人がやって来て、「ビザ偽造の罪で日本に強制送還する。中国へは1年間入国禁止。日本行きのフライトまで牢屋に入れる。書類にサインしろ。」というようなことを淡々と説明され、あれよあれよという間に地下牢へ収監されてしまったのです…。

何度も説明して抵抗しましたが、一切聞く耳持たず。

「日本大使館に連絡させて!」と言ったら「出てからしろ」と言われました。


写真は撮れなかったのですが地下牢の間取りはだいたいこんな感じ。

体育館の倉庫みたいな雰囲気です。

紙コップに入った水とクラッカーが支給されました。

看守みたいな人がたまに巡回に来ます。

何もしてないのに何でこんな目に…と頭を抱えていましたが、考えても仕方がないのでとりあえず寝ました。

どれくらい時間がたったでしょうか。

ノックと共に突然ドアが開き、「ビザ本物だった。紛らわしいから日本に帰ったらパスポート変えろ。もう行っていいぞ」と言われました。

…どういうこと。もう何が何だかわかりません。

家族や友人に怒りのLINEを送ってもとにかく中国への怒りが収まらない。

そこでSNSに中国への罵詈雑言を書き込みまくったところ、中国人らしき人から「言い過ぎでは?」とDMが来ましたが、じゃあお前牢屋入ってみろと。

こちとら6時間も入ってたんだからな!(涙)


↑出所(?)してお腹ぺっこぺこの状態で食べた麺。涙が出るほどおいしかった。

この事件以来しばらく中国アンチと化していたわたしでしたがあれから早5年。

今では中国に行きたくてたまりません。

大嫌いなのに、なぜか惹きつけられるものがある中国。不思議な国です。

タンザニア旅行まとめ

・タンザニア旅行はこんな人におすすめ
★大自然と触れ合いたい人

実際にタンザニアに行ってみての印象は、一言で表すと「大自然」。

普段の生活を一切思い出すことなく、非日常を楽しむことができる場所です。

キャンプが好きな人にはハマるんじゃないかなと思います。

都会生まれ都会育ちのわたしにはきつかったです。コンビニと電波をくれ…!

★一味違ったホテルステイをしたい人

世界中でたくさんのホテルに泊まってきましたが、記事中で紹介した「キリヴィラ」は今でも思い出に残っているホテルです。

最終日に泊まった「KIAロッジ」も居心地がよかった。

どちらも短時間の滞在だったけど、時間に余裕があったら連泊してのんびりしたかった…!

ただし5つ星ホテルであっても虫は出るので、苦手な人は虫除けスプレー、どこでもベープ(蚊取り)などの対策は必須です。笑

★じっくり動物観察したい人

タンザニアではとにかくたくさんの種類の動物を見ることができました。

ケニアでは見られなかった猿・鳥・爬虫類など、ぶっちゃけ見すぎて3日目には飽きていましたが、動物好きの人にはたまらないツアーであることに間違いありません!

・今回の激辛要素を振り返る

どこまでも広がる大自然。動物。そして。地球を肌で感じられるタンザニアは普段東京で暮らすわたしにとってはとても新鮮な旅でした。

タンザニアに罪はありませんが、最後の最後で人生最大のピンチを経験したので、今回の旅は…「超激辛」です!

次回は北アフリカにある混沌と砂漠の国、「モロッコ」へシュガートリップ!

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