プロジェクトK vol.5 ゴム製品ブランド「KINJO JAPAN」が伝えたい、人の暮らしに寄り添う新しい日用品「KINJO JAPAN E1」と錦城護謨株式会社の想い

化学反応によって柔軟に形を変える「ゴム製品」には、まだ私たちが見たことのない可能性が多く秘められています。
今回は、有名家電製品の補助部品や繊細さが求められるゴム製の商品群を年間・幾千個と生産する「錦城護謨(きんじょうごむ)株式会社」にお話を伺いました。

錦城護謨株式会社・ご紹介

錦城護謨株式会社錦城護謨株式会社
X(@kinjogomu)

現代表取締役社長「太田泰造」の祖父がゴム材料の商社「錦城護謨製造所」を発足したのが1936年5月。その後1952年11月に法人「錦城護謨株式会社」を設立。

原材料の提供だけではなく、“人の暮らしを支える”「モノを産み出すゴム製品の製造・販売」「土地を産み出す地盤改良のスペシャリスト」「安全・安心な誰もが共存できる空間を産み出す福祉関連事業」の3つの事業を展開する。

現在は大阪府八尾市を拠点に、自社ブランド「KINJO JAPAN」を立ち上げ、製品開発にも日夜取り組んでいる。

もうすぐ創立90周年を迎える錦城護謨株式会社は、歩んできた歴史と商品の数だけゴムづくりや樹脂加工のノウハウを持ち、多くの会社から信頼を得ています。そして、様々な家電製品の補助部品となって、私たちの暮らしを陰で支えてくれているのです。

土木事業では「2025年日本国際博覧会(略称「大阪・関西万博」)」開催に向け、夢島の地盤改良にも携わっており、福祉関連事業では「歩導くんガイドウェイ」を開発。視覚障害者の安全な歩行のための誘導ソフトマットが大きな反響を呼び、アメリカやドイツでもデザイン賞を受賞しました。

錦城護謨社についてご興味がある方は、公式ホームページをご覧ください。

錦城護謨社の拠点・八尾市のプロジェクトをきっかけにスタートした「KINJO JAPAN E1」の商品開発

2019年から始まった八尾市のリブランディングプロジェクト「YAOYA PROJECT」。

日本のものづくりを支える技術を持った企業が活動するこの町で、OEM(オーイーエム:相手先ブランド名製造)事業が世界の価格競争で維持困難となり、企業経営にも影響を与えるこの現状を「企業オリジナル商品」をつくることで打破しようと立ち上がったこのプロジェクトに錦城護謨社も参加することとなりました。

7~8名のデザイナー達に提案された約30案のアイディアの中から「ゴムの機能性とお客様がはっと驚くようなデザインを兼ね備えた案を、公正な目で選ぼう」と“贔屓目なし”で選ばれたのが、「シーラカンス食堂」の代表・小林新也氏提案の「シリコーンゴムでできたグラス」でした。

「KINJO JAPAN E1」販売までの、“妥協なし”の道のり

商品開発のスタート・ディスカッションの様子

シーラカンス食堂・小林氏のデザインをもとにオリジナルの金型が開発され、金型の磨き上げから成形までにかける時間の調整など、数多くの工程を経てグラスの開発を進める錦城護謨社のメンバーたち。

そうして完成した「KINJO JAPAN E1」は応援購入サイト「Makuake(マクアケ)」で披露され、多くの応援、反響を獲得しました。

しかしこのタイミングで、デザイナー・小林氏の口から衝撃の「製品デザインの見直し」が提案されます。

小林氏が求めたのは「光の取り込みを高くするデザインと、より高級感のあるデザインの追求」。最終的には金型を作り直す事態にまでなり、ユーザーの手元にグラスが到着するまでのスケジュールが遅れることになってしまったのでした。

そんな状況を乗り越えて生まれたのが、「ゴムならではの使い勝手の良さと、希少な素材の持ち味を最大限に活かしたラグジュアリーな雰囲気を両立させる唯一無二のグラス」でした。

こちらの開発秘話の一部は錦城護謨株式会社のnoteで語られていますので、ご興味のある方はぜひご覧ください。

シリコーンロックグラス「KINJO JAPAN E1」製作工程大公開!!

底面のカットが幻想的な光を生み出すシリコーンロックグラス「KINJO JAPAN E1」

まずはシリコーンゴムの元となる2つの材料(液状シリコーンゴムのA剤とB剤)を混ぜて化学反応を起こします。
予め用意してしまうと化学反応が進んでしまうため、金型に射出する直前に行います。

金型から取り出す様子

金型に射出された液剤は熱と圧力によってグラスの形に成形されます。

射出の様子は企業秘密で、錦城護謨株式会社の特にこだわっている部分。
金型の凹版が上がると、凸版に被さるグラスが現れました。

バリ取りの様子

凸版から丁寧に外されたグラスは人の手によってバリを取り除かれ、この状態で反応を完了させるために工業用オーブンで熱処理

オーブンから取り出されたものは別室で検査員により目視検査され、パッケージングののち出荷されます。

「KINJO JAPAN E1」完成品

製作の様子は「KINJO JAPAN」のPR動画でも垣間見ることができます。

また、こちらの商品はオンラインショップで販売されています。
E1」以外にも続々と商品展開をしていますので、是非一度覗いてみてくださいね。

オンラインショップ:https://kinjojapan.shop/

「KINJO JAPAN」のこれから

「KINJO JAPAN」は今ある商品群を持って、世界に広めていく施策を行っていきます。
直近だと2024年1月26日〜1月30日にドイツ・フランクフルトで開催される世界最大級のBtoBの国際消費財見本市「Ambiente(アンビエンテ)」へ出展されますので、もしドイツに行く予定がある方はぜひご参加を!

さらに応援購入サイト「Makuake(マクアケ)」では、シリコーングラス第三弾(SAKEグラス)を応援購入することができます!

第三弾はグラスシリーズの集大成ともいえる商品で、小ぶりなデザインとサイズ感が魅力的。
期限は2024年1月末まで!気になる方は詳細をご覧ください!

Makuake(マクアケ):https://www.makuake.com/project/kinjogomu03

シリコーングラス第三弾「KINJO JAPAN F0」SAKEグラス

「KINJO JAPAN E1」開発メンバー、ものづくり担当吉年(よどし)氏・広報担当水田(みずた)氏 独占インタビュー

ーーそれではよろしくお願いします。
吉年正人氏(以降吉年)/水田竜平氏(以降水田):よろしくお願いします。

ーー錦城護謨株式会社では普段どんなものを作られていますか?
吉年:ざっくり言うと「工業用に使われるゴム部品」なんですけど、分かりやすいところで言うたら炊飯器とか電気ポットのパッキンであるとか、自転車のブレーキであるとか、スイミングゴーグル・スイミングキャップの部品、あとは身の回りにある家電製品に結構使われてます。でも見えないんですよね、部品だから。

ーー確かにそうですよね…年間どのくらいの商品を作られているんでしょう。
吉年:種類で言うたら5000種類くらい作ってますね。個数は…(資料を見て)自転車部品だけで2000万個って書いてありますね。
あ、そういえば芸能人が使ったりして一時期すごい話題になった「ブラシ型の低周波美容機器」の頭皮や肌に触れるブラシのゴム部分はうちで作ってます。最近は「KINJO JAPAN」で知ってもらった透明のゴム材料を結構今PRしているんですけど、照明用のレンズを皮切りに色々と商品を作らせていただいてます。

落ちても割れないシリコーンゴム製のシャンデリア

ーー錦城護謨株式会社の得意なことや強みはなんでしょうか?
吉年:そうですね…得意先から弊社を褒めていただく際は、大手のゴム会社には無いフットワークの軽さとか動きが早い点をよく褒めていただきます。あとは、他のゴム屋さんが匙を投げたような商品を「錦城護謨がなんとかする」のを売りにしていると言いますか。

ーー“かゆいところに手が届く会社”という印象でしょうか。
水田:そうですね…
吉年:錦城護謨さんのゴムは高い」とはよく言われますけどね。

ーーええ!?それは…こだわっていることが理由ですか?
吉年:もちろんこだわってる部分もありますけど、昭和の時代と違って、今は競合他社が日本とは限らないんですよね。韓国・中国・海外のローカルの企業と比べられることが多いので、MADE IN JAPANとして妥協しないものづくりをしていると、どうしても高くなってしまいますね。

ーーそうなると、経営的なやりくりが大変になってくるんでしょうか。
吉年:それで言うとゴムって身の回りに沢山あるし、ゴム会社も沢山ありますけど、他の業界に比べれば棲み分けがきちっと綺麗にできていると思いますよ。大手ゴムメーカーのほとんどがタイヤを作っていらっしゃる。世界で流通しているゴムの90%以上はタイヤなんです。錦城護謨はタイヤを作ってないんですけど、残りの10%のさらにその中の数%を生業としてやらせてもらってる。なので錦城護謨は小さくて精密なゴム部品を得意としています。

ーーでは「精密なゴム部品だったら錦城護謨さん」と取引先の方々にご認識いただいていると。
吉年:そうですね。
水田:強み」ですと、ものづくりの大元となる最初の材料を「作る」ところから「最後までやり切る」一気通貫した体制を持っているのがうちの強みです。
他のゴム屋さんは「材料を作る会社」「それを成形する会社」と分業制になっていることが多いんです。だからこの「一気通貫してものづくりを行う」のはゴム屋さんの中でも結構珍しい部類に入ります。

ーーへぇ!
水田:あとは材料を作る際に、どういう配合でどういう特性を持たせるかというのがブラックボックスなところがあるんです。ゴム屋さんの数だけ配合があると言われるくらい“味付け”が違ったり。弊社は長年色々な会社さんとお付き合いさせていただいてきたからこその配合レシピのストック。そこも強みだと思っています。

錦城護謨株式会社で製造している「パッキン」「スイミングキャップ・ゴーグル」

ーーでは「KINJO JAPAN」製品のこだわりを教えてください。
吉年:僕らが徹底的にこだわっているのが、ゲート跡(材料を流し込んだ金型の入り口部分が、取り出した時に商品側に残ってしまうこと)とかパーティングライン(金型の合わせ目)を製品で見せない・感じさせないところに注力しているところで。こんなことを言ってしまうと失礼ですけれど、安価なプロダクトはパーティングラインが商品にくっきり出てしまっていたりとか、ここから材料を入れてますよ〜というゲート跡が分かってしまうことがあるんですが、うちではそれが無いように工夫しています。

ーーそれは何故ですか?
吉年:原材料が高いので、どうしても100円ショップに並んでいるような値段でプロダクトを作ることはどうしても難しくて。だから買っていただく人にそれなりの値段を出す価値や意味を理解してもらうためにはちゃんとしたものを作らないとな…というところから来ています。

ただ、あんまりこだわると金型や部品代が高くなるので、この部分にパーティングラインがあることによって少しでも安くなるんだったらそっちを選ばれる会社様もいらっしゃるし、そこは臨機応変に対応します。見た目優先なのか、値段優先なのか。工業用部品だと値段重視で行くところが多いですね。

金型からグラスを取り出す様子

ーー「KINJO JAPAN E1」開発のきっかけは?
水田:きっかけはインナーブランディングですね。社員のモチベーションやエンゲージメントのアップや、「ものづくりっておもしろい」「もっと自由に楽しんで仕事をしていいんだ」ということを伝えたくて始めました。社長が「やれ」と言ったわけでもないし、僕らプロジェクトメンバーのキーワードは「社長には内緒でやる」でした。「社員」から見て、「今までやったことのないようなことができる会社」なんだということを見てもらう・知ってもらうという目的が核にあります。そんな想いを持った人間があつまるきっかけになったのが「YAOYA PROJECT」だったんです。

ーー製品にシリコーンゴムを選んだ理由は?
吉年:「YAOYA PROJECT」のコンセプトの中に、「八尾に存在するものづくりの企業の技術力を使う」「デザイナーの提案と掛け合わせて新しいものをつくる」というものがあって、その「シリコーンゴム」を素材として使う提案をしてくれたのはシーラカンス食堂・小林さんでした。

ーーシーラカンス食堂・小林さんの案を選んだ理由は?
水田:小林さん自身からも何案かいただいていて、その中でグラスを選んだ理由としては、インナーブランディングも兼ねていたので「社員が絶対使うもの」かつ「家庭で使うもの」。家の中で「お父さん、お母さん、あなたの会社すごいよね」って会話が生まれたらいいよね、という想いからグラスに決定しました。

シーラカンス食堂代表・小林氏登壇の様子

ーー「KINJO JAPAN E1」の特徴を教えてください。
吉年:ゴムなのに透明であること。一般的なガラスの光の透過率が大体92〜93%ぐらいなのに対して、私たちが使用している原材料の透過率のポテンシャルが95%あるんです。なのでこのポテンシャルを100%活かせれば、ガラスより透明な製品になるのが特徴です。
あとは割れないというのも特徴ですよね。グラスを持った時に変形するから落としにくいし、割れないから小さなお子さんでもおじいちゃんおばあちゃんでも安心して使えるところも付加価値としての特徴だと思います。デメリットは「値段が高い」。

ーー笑。
吉年:まぁ、これを高いと思うか安いと思うかはあなた次第です。

全員:あはは!

水田:あとはゴムでしかできないデザインになっているところも特徴ですね。実物を触ってもらうとわかるんですが、底面のエッジをめちゃくちゃ効かせてるんですよね。あれをガラスで表現すると指切っちゃうとか凶器になるくらい危なくて、プラスチックだと成形する上でもうちょっと丸みを帯びてしまうんですけど、ゴムだとあれくらいエッジを立てられて、だからこそ光が拡散する。そういうデザインに落とし込んでいるのは特徴ですね。
グラスには切子のような掘り込みをしているんですが、どこまで本当かわからないですけど切子ガラスの職人さんにグラスを見ていただいた時に「このデザインは切子じゃできません。このレベルをゴムでやられると困ります」と冗談混じりに仰っていただいて。お褒めの言葉として受け取らせていただきました。

握ると変形し、手にフィットするシリコーンゴム

ーーちなみに「KINJO JAPAN E1」の「E1」はどういった意味を持つのでしょうか?
水田:「E」は「エブリー」です。ペルソナを決める中で、ターゲットを絞らないことが「KINJO JAPAN」の製品作りで決めていたことで。「ペルソナと決めないことがペルソナ」というか。あらゆるシーンに対応できる商品でありたい「いつでも/どこでも/だれにでも 寄り添える商品」ということで、最初のグラスには「E」という商品名をつけました。

ーー「KINJO JAPAN E1」で一番こだわった部分は?
吉年:デザイナーさんは、グラスに日本の伝統工芸のようなカットを取り入れて、和洋の融合を試みたところと仰っていますし、実際にモノを作った私たちからすると製品の中で「パーティングラインを見せない」「接合部を隠す」っていうのもこだわりのひとつですかね。

ーーそのほかにこだわった部分は?
水田:トータルして誰も一切妥協しなかったことが「こだわり」ですね。自分たちができる範囲での最大限を出し切る。弊社メンバーの技術者としてこだわり抜いたものづくり。デザイナーさんからも、言いづらいけど金型の改造を提案してくれたり、それをお金かかるからやめましょうって言うんじゃなくて、「良いものを絶対作りたいから」っていう想いで全員総意でブラッシュアップしたとか。最後までこだわり抜いた製品です。

金型を磨く様子

ーー開発〜販売開始に至るまでの過程で大変だったことはありますか?
水田:うちは全てにおいてBtoBがメインなので、一般消費者に売るためのマーケティングを行う知識もなければ組織もないし、機能もないというところで、物は作れるけどそれを販売していく方法は今でも課題としてありますね。

ーー金型を一度作り直したとお聞きしましたが…
水田:最初出来上がった初期モデルを見て、僕ら錦城護謨メンバーとしては「めっちゃかっこええわ」と。初めて見る製品ですし、自分たちで作ったっていう想いもあるので「よっしゃよっしゃー!」と言っていたところに、デザイナーさんが「もうちょっと…これだけ形にできる錦城護謨さんだったら、ちょっと言いづらいんやけどもうちょっと攻めたデザインにしたいんですよね」とお言葉をいただいて。「やりましょうよ!」とみんな即答でしたね。ただまぁ…全体進行を担当していた吉年さんは、泡吹いてましたね。

吉年:休みがなくなりました。

ーー笑…お疲れ様でした。
水田:それこそマクアケのユーザーさんにご支援募っているタイミングの中での金型変更だったんで、「もうちょっとデザインブラッシュアップしたいのでお時間いただきます」というご報告をした時にお叱りの言葉をいただいたりとかね。大きなクレームまでには至らなかったんですけど、「もうちょっと早く届いて欲しいです」「なんで今更そんな改造するんですか」っていうコメントとかいただいたりはしましたね。その方達に謝りつつ、やり切りたい気持ちをお伝えして、なんとか大事にならずに済みました。どれもこれも初めての経験だったので、右も左も分からないながらも真摯に向き合うよう努めました。

Makuake(マクアケ)で製品に対していただいたユーザーコメント

ーー「KINJO JAPAN E1」を作る過程で嬉しかったこと、心に残ったことはありますか?
水田:社員同士で喋ってる中で「応援してるよ」とか、社員だから買わなくても極論良いようなところをわざわざ買ってくれたり「見える・聞こえる」ところからの応援っていうのはやっぱり嬉しかったです。

あとは「KINJO JAPAN」を立ち上げる頃から思っていたのが、セレクトショップを運営しているアーバンリサーチさんっていう自分が好きなアパレルブランドの棚に並ぶようなものを作れたら面白いなと思っていたら、色んな人の繋がりのおかげもあって実現できたのもめちゃくちゃ嬉しいですし、ハイエンドアウトドアブランドのスノーピーク製品にも携わることができて、「KINJO JAPAN」の役割の一つとして「本業であるBtoBに返していく」計画の第一歩になったこと、そしてそれがスノーピークさんであることも本当に嬉しいです。

ーー製品を通して、見た人へ伝えたいことはありますか?
水田:そうですね…世の中の、物の見え方がちょっと変わったりしてくれると面白いなと思いますね。普段使っている「モノ」のその先には僕たちみたいな「想い」を持って作っている人たちがいるのかな〜という想像をしてくれたら。僕たちだけじゃなくてね、色んなものづくりとか全てのサービスで言えることですけれど。

そして「Intel入ってる」みたいに「錦城護謨入ってる」の世界観を公に、一般の人にもっと知っていってもらいたい。外向けの製品だけじゃなくて、根幹の部品メーカーとしての部分も。その入り口が「KINJO JAPAN」という計画で僕は考えています。

その一歩としてスノーピークさんに、この商品のこの部分は「錦城護謨が作っている」とオフィシャルに発信させて欲しいと直談判しにいったんですよね。結果、山井社長のところまで話が行ってOK出してくれたんです。そんな風に「見える錦城護謨」にしていく目標の一つを2023年末に実現できたのは嬉しいです。これから先が楽しみでしょうがない。

「KINJO JAPAN E1」別注オリジナルカラー・アーバンリサーチとのコラボパッケージ

ーー私も新しい「錦城護謨」製品を見られる時が楽しみです。「KINJO JAPAN」製品はどこで販売されていますか?
水田:自社オンラインショップと、実店舗でいうとアーバンリサーチさんの「東京スカイツリータウン・ソラマチ店」「虎ノ門ヒルズビジネスタワー店」「アーバンリサーチ なんばシティ」「アーバンリサーチ 京都」の4店舗で販売されています。それにMakuakeの実店舗のMakuake SHOPそごう横浜店。あとはちょっと地元ど真ん中な場所で、「みせるばやお」っていう八尾市の商業施設があって、その中でも一部販売しています。
あとはオンラインで三越伊勢丹さんとシーラカンス食堂さん他数店でも販売していただいてます。

ーー「KINJO JAPAN」の今後について教えてください。
水田:今月末開催の「アンビエンテ」含め、錦城護謨を知ってもらうための施策を色々行っていきたいと考えています。あと「KINJO JAPAN」の製品については、僕たちグラス屋さんになりたいわけじゃなくて、ゴム製品の可能性とか面白さ・魅力をたくさんの人に伝えるためのプロダクトとして、グラス以外のものにシフトチェンジしていくかなと思います。
ちなみに今月末までマクアケで応援購入期間中の「KINJO JAPAN F0」がグラスシリーズの集大成ともいえるので、ご興味ある方は見てみていただけると嬉しいです。

応援購入はこちら:https://www.makuake.com/project/kinjogomu03

ーー「錦城護謨株式会社」の今後についてはいかがでしょうか。
水田:今の時代って継続することがかなり難しいことだと思うんですよね。やり続けるには同じことをやるだけじゃ先細りしていくだけだと思っているので、チャレンジし続けていきたいです。ものづくりの会社だからこそ、ものづくりで社会にこれまでにない価値・今までにある価値も含めて提供し続けていく、あとは世の中で必要になってくるようなものも提案できる形にしていけたらいいなと思います。

それから自社だけじゃなくて、うちとお取引してもらっている方々と一緒にハッピーになれる・地域の方々に愛されるような方法を考えていきたいですね。
大阪の企業が中心となり、私たちも取り組んでいる地域一体型のオープンファクトリーイベント「FactorISM(ファクトリズム)」っていう取り組みがあるんですけど、ものづくり全体を盛り上げていきたい。そんな想いを持って進んでいく形になるんじゃないかと。

ーー最後に、読者の方にも何かプレゼントになるものがあるといいなと思うのですが…
水田:そうですね、やはり「KINJO JAPAN E1」をプレゼントさせていただけたらなと。

ーーー

ということで、「KINJO JAPAN」商品開発メンバー、吉年氏・水田氏にいただいた「KINJO JAPAN E1」を抽選で1名様にプレゼントします!
応募はケムール公式X(旧Twitter)アカウントをフォロー+該当のポストをリポストして完了!
応募期間は一週間なのでお早めにご応募ください。

↓該当ツイートはこちら。

求む!プロジェクトK取材協力者

この記事はあまり知られてないけど面白いモノづくりをしている会社や人を紹介していく連載企画です。「こんなことやってるのを広めて欲しい」という方がいらっしゃればぜひ取材にご協力ください。ケムール編集部がいつでもどこでも駆け付けます!
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