ライターの種類とおすすめ商品まとめ|捨て方や選ぶ際のポイントも解説

タバコを楽しむ際の必須アイテムであるライターには、実にいろいろな種類があります。デザインはもちろんのこと、着火の方法や燃料によっても多くの種類に分けられ、それぞれ特徴が異なるのです。 愛煙家なら、お気に入りのライターを見つけるためにも、ライターの知識を身に着けておくといいでしょう。ここではライターの種類やおすすめ商品、捨て方などの知識をご紹介します。

知っておくべきライターの基礎知識

知っておくべきライターの基礎知識 最初に、ライターの基本的な種類と、そもそもどんな原理で火がつくのかを簡単に見ていきましょう。 まず着火方式については、フリント(発火石)を使って火花を発生させる「フリント式」と、電気による火花放電で着火する「電子式」があります。火花を飛ばして燃料に着火するという点はどちらも変わりません。 また、燃料は「オイル」と「ガス」の2種類があります。フリント式はどちらも燃料として使えますが、電子式はガスのみ使用可能です。 中には燃料を必要とせず、完全に電気の力のみで着火するライターもあります。その他、燃料の補充方法やデザインなどによって、より細かく分類されるわけです。

オイルライターの種類や概要

オイルライターの種類や概要 オイルライターはオイルを燃料とする、昔からあるタイプのライターです。重厚感のある金属ボディの製品が多く、蓋を開ける時の「カチッ」「キンッ」という心地よい金属音が魅力。 着火時にほんのり漂うオイルの香りも、人によっては癖になるほどです。そんなオイルライターの種類や豆知識を見ていきましょう。

フリント式オイルライター

フリント式オイルライターは、フリントによって着火するタイプのオイルライターです。 フリントをハンマーで叩いたり、回転式のヤスリとこすり合わせたりして火花を起こし、オイルに着火します。フリントは古くから使われてきたギミックなので、最もレトロなスタイルのライターといっていいでしょう。 なお、フリントは消耗品のため、減ってきたら交換する必要があります

トレンチライター

トレンチライターは、薬莢(銃弾の空き容器)をボディとして使ったライターです。第一次世界大戦中、塹壕(トレンチ)の中にいくらでも転がっていた薬莢を使ってライターを作ったのが起源とされています。現在出回っているものの多くはレプリカで、当時品はヴィンテージとして人気があります。独特のデザインを求める方におすすめです。

オイルライターの豆知識

オイルライターは繰り返し使うことを前提にしており、日々のメンテナンスが欠かせません。慣れてくるとそれも楽しみの1つになるのですが、少なくとも正しい方法を知っておく必要があります。 そこで、最も基本的な知識であるオイルの補充方法と、不要になった時の捨て方を確認しておきましょう。

オイルの補充方法

オイルを補充する時は、オイルライターの本体である「インサイドユニット」を、外装ケースから取り出します。注入口はインサイドユニットの底部にあるので、底部を上向きにして注入口から専用オイルを注ぎましょう。内部の綿にオイルが十分染み込むまで入れたら完了です。あふれるほど入れるとオイル漏れの原因になるので、適量を補充してください

捨て方

オイルライターを捨てる時は、火災や爆発事故を防ぐために必ずオイルを抜く必要があります。やり方は簡単で、ビニール袋に布や新聞紙、キッチンペーパーなどを丸めて入れ、そこにオイルを染み込ませるだけ。後はビニール袋の口を開けたまま放置すれば、短時間で揮発します。 注意点は、周囲に火の気がないか必ず確認してから行うこと、そして風通しのいい屋外で作業することです。 作業後、オイルを染み込ませたものは燃えるゴミとして、ライターは自治体のルールに従って処分してください(金属ゴミ扱いになることが多いと思われます)。

オイルライターのおすすめ商品

オイルライターは、重厚感のあるデザインなどによりファッションアイテムとしても人気が高く、さまざまなメーカーから発売されています。おすすめのオイルライターをご紹介しますので、ライター選びの参考にしてください。
商品名 メーカー・ブランド 特徴
IMCO スーパー 6700P 柘製作所 1937年の発売以来変わらない、クラシックデザインが特徴。ワンタッチで着火できてサビにも強く、本体が自立するのでランタン代わりにもなる。
クロームサテーナ Zippo シンプルで飽きが来ないデザインが魅力のスタンダードモデル。クロームメッキのボディはサビや変形にも強い。
オイルライター JP-JJL-0516 DEWEL 渋いデザインのゴールドライター。カバーを上下させれば火力調整が可能。木製カバー入りで贈り物にもぴったり。
スターリングシルバー(925) Zippo 純銀製の外装ケースが美しい。頑丈で耐風性にも優れ、長く愛用できる。
RONSON スタンダード Windmill アメリカでベストセラーになった、RONSON社の代表モデル。独特なホイールの回転ギミックによる、メカニカルなデザインが魅力。

ガスライターの種類や概要

ガスライターの種類や概要 ガスライターは、可燃性の液化ガス(ブタンなど)を燃料として使用したライターです。オイルライターと違って無臭なので、オイルのニオイが苦手な方でも使えます。燃費がいいため長く使用できるのもメリットです。現在では最も普及しているライターといっていいでしょう。主な種類や特徴は以下の通りです。

ディスポーザブルライター(使いすてライター)

ディスポーザブルライターは、いわゆる使いすてライターです。その名の通りガスの注入弁がなく、ガスの補充ができないため、最初に封入されているガスがなくなったら使えなくなります。 また、フリント式の場合はフリントの交換もできません。非常に安価に入手できるのがメリットなので、他のライターを使っている方でも予備として持っておくといいでしょう。

ターボライター

ターボライター(内燃式ライター)は、ガスと空気の混合気体を燃焼筒内部で完全燃焼させ、高温の炎を排出するライターです。着火自体には電気を使用します。燃焼に適したガスを生成してから着火するため、他のライターよりも高温で安定した炎を出せるのが最大のメリットです。風にも強いので、アウトドアなどに持っていけばとても役立つでしょう

フリント式ガスライター

フリント式ガスライターは、フリントによって火花を起こして着火するガスライターです。ヤスリとフリントがこすれ合うのと同時にガスノズルからガスが噴出し、火花がガス(+空気)に触れて着火する仕組みになっています。フリント式オイルライターは、ウィック(芯)から常にオイルが揮発しているため、ガスライターの方がやや高度なギミックといえるでしょう。

ガスライターの豆知識

ガスライターといえば、使いすてライターを思い浮かべる方も多いはずです。しかし実際には、ガスを補充可能で長く使えるガスライターもちゃんと存在します。オイルライターと同様に、ガスの補充方法やガス抜きの方法を確認しておきましょう。

ガスの補充方法

ガスを補充する時は、前提としてガスを使い切ります。ガスが残った状態で補充しようとすると、残留ガスが一気に放出されるおそれがあるからです。ガスを使い切ったのを確認したら、注入口のネジを外して上に向け、ガスボンベをよく振ってからノズルを垂直に当てて強く押しましょう。注入後は数分待ってから着火し、安定して火がつくのを確認したらOKです。

ガス抜きの方法

ガスライターのガスを抜く時は、操作レバーを押し下げた状態で輪ゴムやガムテープなどで固定し(火が付いたら吹き消す)、そのまま半日~1日ほど放置します。着火操作をして火がつかなければ完了です。オイル抜きと同様、火の気がなく風通しのいい屋外で行いましょう

ガスライターのおすすめ商品

ガスライターは非常に種類が豊富なので、どれを選べばいいのか迷ってしまうことも多いでしょう。そこで、おすすめのガスライターをいくつかご紹介します。
商品名 メーカー・ブランド 特徴
クレーターネオ LIGHTEC 風に強い使いきりバーナーライター。ガスのジェットがまっすぐ噴出するため点火の確認を安心して行える。
ライター AWL-10 ターボ 防水 耐風仕様 WINDMILL 重量36gという、超軽量のアルミニウム製ライター。防水仕様で風にも強く、アウトドア向け。
ライター ロンジェット バーナーフレーム RONSON 握った時に点火ボタンが親指のところに来るため使いやすい。頑丈で火力も高く、屋外でも役立つ。
ガスライター ターボX ペンギンライター 見た目通りの頑丈さがメリット。うっかり落としても傷つきにくく、アウトドア・インドアともに活躍できる。
カランダッシュ10 フリント式 ゴールド CARAN d’ACHE ゴージャスなゴールドカラーのライター。真鍮製のボディは厚さ約8.3mmと薄いため持ち歩きやすく、質感もよい。

USB電子ライターの種類や概要

USB電子ライターの種類や概要 USB電子ライターは、ガスやオイルといった燃料を一切使わず、電熱コイルや高電圧スパークを用いて着火するライターです。火が立たないので風を気にする必要がなく、ターボライターと同様に屋外での使用に向いています。加えて、USBポートに接続して充電すれば、繰り返し使えるのも大きなメリットです。以下、主な種類と商品をご紹介します。

プラズマ式

プラズマ式ライターは、高電圧スパークを用いて着火するタイプの電子ライターです。見た目は光の線が走っているだけなので、ガスライターやオイルライターとは大きく違う印象を受けるでしょう。もう一方の電熱式と異なり、すぐに火をつけられるのがメリットですが、使用時にかすかな高音が鳴るので気になる人もいます。

電熱式

電熱式ライターは、電熱コイルの熱によって着火するタイプのライターです。あくまでも高熱を発生させるだけなので火は立ちません。着火できるまで1秒~2秒ほどかかってしまうのが欠点ですが、プラズマ式と異なり音が出ないというメリットもあります。好みに応じて使い分けるといいでしょう。

USB電子ライターのおすすめ商品

USB電子ライターは、火が立たないことやおしゃれなデザインといったメリットが多く、従来のライターからの切り替えを検討する方もいると思われます。おすすめのUSB電子ライターをご紹介しますので、ぜひライター選びの参考にしてください。
商品名 メーカー・ブランド 特徴
プラズマライターlucarko1223 lucarko 通常のUSBケーブルに加え、車のシガーソケットからでも充電可能。バッデリー残量はLEDランプで表示される。
5代目Jii(ジー) LIGHTEC 環境に配慮し独自開発された、スティック型の電熱式ライター。スライドボタンを押し下げるだけで点火できる。
ニューUSBクロスアーク アドミラル産業 メタリックゴールドと市松模様の組み合わせが魅力。ギフトにもおすすめ。
USB充電式ライター TVR23WH ヤザワ 10秒後に自動的に停止するため安全性が高い。上部に小型の緑色LEDを搭載し、簡易的なライトとしても使える。
フルフルUSB アドミラル産業 キャップを開けて振ったり傾けたりすると着火する、ユニークな電熱式ライター。

ギミックライターの概要

ギミックライターの概要 ギミックライターは、ユニークなデザインや凝ったギミックを取り入れたライターの総称です。厳密な定義はなく、ガスであれオイルであれフリント式であれ、「面白いライター」ならすべてギミックライターに含まれます。もちろん実際に火はつけられるのですが、実用性よりはコレクション性を重視したライターといえるでしょう。

ギミックライターのおすすめ商品

ライターをコレクションしているなら、面白いギミックライターはぜひ手に入れておきたいところです。また、家族や友人に喫煙者がいるなら、誕生日などにプレゼントするのもいいでしょう。おすすめのギミックライターを何点かご紹介します。
商品名 メーカー・ブランド 特徴
消火器ライター 充填式 LEDライト付き アドミラル産業 消化器型のライター。消化器のグリップ部分がスイッチになっている。
シガレッタオイルライター 坪田パール 紙巻きタバコそっくりのオイルライター。
ターボライター リボルバー 電子式 ガンメタリック アドミラル産業 拳銃型のライター。ドッキリアイテムとして使えるかも。
ジェットトーチタービンライター PHOOW トランプを模したライター。着火すると、まるでカードから火が出ているよう。
ビュレット 電子ライター アドミラル産業 銃弾型のライター。底部をスライドして着火する。

手持ちのライターが故障したかなと思ったら

手持ちのライターが故障したかなと思ったら ライターを使っていると、「火がつきにくい」「炎が安定しない」といったトラブルが起きることがあります。これはライターの不具合が原因かもしれませんし、周囲の環境が原因なのかもしれません。そこで、「故障したかな?」と思った時の対処法を簡単に確認しておきましょう

ライターの火がつきにくい場合

ライターの火がつきにくい時は、強風な低音といった周囲の環境にまず目を向けるべきです。そういった要因がないのに火がつかないのなら、ガス・オイルの不足やフリントの摩耗、ガスの噴出口の詰まり、バネの緩みなどが原因と考えられます。メンテナンスをすれば改善する可能性があるので、試してみてください。

炎が安定しない場合

炎が安定しない時は、ガスの注入直後や周囲の気温などの影響で、ライターが冷えて内部の圧力が低下している可能性があります。ガスの注入直後ならしばらく待ち、周囲が寒ければライターを手で温めるなどして対応しましょう。

まとめ

多種多様なライターからお気に入りの1本を見つけ出すのも、愛煙家の楽しみのひとつです。実用性を徹底的に追求しても構いませんし、おしゃれなデザインのものや変わったギミックがあるものを収集してもいいでしょう。とりあえず手元にあるライターを使っているという方も、ぜひ一度いろいろなライターを使い比べてみてください。

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