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葉巻の保管方法で何が変わるの?


葉巻を保管するための道具と使用方法

ヒュミドール

ジップロック、ボヴェダ(ヒュミディパック)
より手軽に葉巻を保管したい時は、ジップロックとボヴェダを使いましょう。ジップロックは食品の保存などによく使われる、ファスナー付きの袋です。中に葉巻を入れ、空気を抜いてファスナーを閉めれば、葉巻を密封保管できます。 そしてボヴェダは、保管容器内の湿度を一定に保ってくれる湿度調整剤です。正確にいうとボヴェダはメーカー名で、製品名は「ヒュミディパック」といいます。過剰な乾燥と湿気を両方防げるため、大変便利です。葉巻の保管用としては、湿度69%や72%のものが適しています。 ジップロックに葉巻とボヴェダを入れて密封すれば、葉巻の品質を十分保って保管できるでしょう。ただ、ヒュミドールほどの厳密な管理は難しく、葉巻の大量保管には向いていません。少量の葉巻を保管しておきたい場合におすすめです。チュボス(シガーチューブ)
チュボス(シガーチューブ)は、葉巻を1本だけ入れて持ち運べるケースです。アルミ製のものが多く、葉巻を購入した時についてくる(チュボスに入った状態で売られている)場合もあります。 葉巻を衝撃から守るための最低限の耐久性はありますが、湿度や温度を調整する機能はありません。長くても1日〜2日ほど持ち運ぶのに使うといいでしょう。シガーケース(シガーホルダー)
シガーケース(シガーホルダー)は、葉巻を1本~5本程度入れて持ち運べるケースです。素材や形、色などはさまざまで、もちろん一定の耐久性も備えています。 ただ、チュボスと同様に湿度や温度を調整する機能はありません。やはり、長くても1日〜2日程度の持ち運びに使うのがおすすめです。ワインセラー
大量の葉巻を保管したい時におすすめなのがワインセラーです。本来はワインを保管するためのものですが、湿度や温度の調整機能が付いているため、葉巻の保管には最適。 収納力も高く、箱やヒュミドールごと葉巻を入れておけます。導入すれば、葉巻の管理の負担を大きく減らしてくれるでしょう。安価なものなら5万円程度で購入可能です。冷蔵庫
「一定の湿度と温度を保つ」「直射日光を避ける」といった点から、「葉巻を冷蔵庫で保管することはできないの?」と考える方もいると思われます。結論からいうと、冷蔵庫はおすすめできません。 なぜなら、一般的な冷蔵庫内の温度は20℃よりずっと低く、湿度も非常に低いため、葉巻が乾燥してしまうからです。 しかも、食材などの臭いを葉巻が吸収してしまうおそれもあります。ヒュミドールが手元にないのだとしても、葉巻を冷蔵庫に保管するのはやめましょう。手軽に葉巻を保管したければ、ジップロック+ボヴェダの方が遥かに効果的です。 ただ、例外的に冷蔵庫に保管した方がいいケースがあります。それは、葉巻に虫が発生した場合です。数日間冷蔵庫に入れておけば、低温によって虫を駆除することができます。虫が全滅したのを確認したら、速やかに冷蔵庫から取り出してください。葉巻を保管するときに気をつけるポイント

乾燥のしすぎ
葉巻が乾燥しすぎると、味わいがとても辛くなり、本来の芳醇な風味が失われてしまいます。また、全体がパリパリになってラッパー(1番外側を包むタバコ葉)が破れたり、吸い口を作るためにカットした時に砕けてしまったりします。 最悪の場合、吸うこと自体が難しくなりかねません。葉巻を裸のまま放置するのは避け、必ずヒュミドールなどに入れて保管しましょう。湿度が高すぎる
乾燥を防ぎたいからといって、必要以上に湿度が高い環境で葉巻を保管すると、葉巻が湿気を含みすぎて燃えにくくなることがあります。 こうなると吸いにくいだけでなく、香りや喫味への影響も避けられません。さらに、気温などの条件が整えばカビが発生することもあります。温度20℃前後、湿度68%~72%を常に守ることが大切です。葉巻虫がいないか
葉巻の天敵ともいえる害虫が葉巻虫です。葉巻に限らず、タバコ製品を食い荒らす虫なら何でも葉巻虫と呼ばれます。代表的なものはタバコシバンムシという甲虫や、ハマキガ科の蛾の幼虫などです。 数匹ついているだけでも、繁殖してすべての葉巻をダメにする可能性があるため、大量に保管する場合は特に注意しなければなりません。 対処法は先に少し触れた通り、冷蔵庫や冷凍庫に葉巻を入れることです。冷凍庫であれば、箱ごとジップロックに入れた葉巻を24時間~36時間ほど保管しておくだけで、葉巻虫も卵も全滅させられます。 後は、倍の時間をかけてゆっくり解凍してから、ヒュミドールで保管しましょう。葉巻に小さな穴が開いていたら、葉巻虫が発生している可能性が高いのでご注意ください。ケースのフタはすぐに閉じる
ヒュミドールやジップロックの保湿・保温機能は、フタをしっかり閉めて密封していてこそ発揮されます。うっかりフタを開けたまま放置すれば、湿度や温度の変化によって葉巻が劣化してしまうでしょう。葉巻の出し入れは手早く行い、作業が終わったらすぐに・必ずフタを閉めるようにしてください。直射日光に当てない
日光の熱や紫外線も、葉巻を劣化させる原因の1つです。葉巻を裸で直射日光の当たる場所に放置するのは論外ですが、ヒュミドールに入れた状態であったとしても、直射日光に当てるのは好ましくありません。日光が当たらず、極端に暑くない場所に保管しましょう。ヒュミドールのセットアップを忘れない
ヒュミドールは、購入してすぐに使用できるわけではありません。内部の湿度を適切にして安定させるための「セットアップ」が必要だからです。 基本的なセットアップ手順としては、清潔な布を蒸留水(精製水)で湿らせて内部を拭き、加湿器に蒸留水を入れた上でフタを閉めて放置します。適切な湿度レベルに達するまで数日かかることもあるので、早めに行いましょう。まとめ
葉巻の正しい保管方法は、葉巻を楽しむ上で必要不可欠な知識です。適切な環境で保管してこそ、葉巻の品質が長期間一定に保たれ、本来の芳醇な香りや味わいを楽しむことができます。 必要な道具も、一般的な製品であれば決して高いものではないので、最初にそろえておくのが望ましいでしょう。贅沢な時間を楽しむために、大切な葉巻をしっかりと保管してあげてください。