レトロゲームを愛し続けて37年。どもっ、レゲー☆ライターの方山（カタヤマ）だ！
かつて家庭のリビングには必ずあったファミリーコンピュータ（任天堂から1983年7月15日発売）。図らずもファミコンと同期の私は偶然とはいえ、レトロゲームを語るのが宿命なのだ。これまでゲームに費やしてきた時間は、たぶん4万時間は超えている、、仕事や勉強に費やしてきた時間と一体どっちが多いのだろうか（笑）？
さて、今回は愛すべきレゲー紹介第1弾として、最弱にして最強な『スペランカー』を遊び倒してみた。3DSやWii Uで遊んでいたよいこのキミたちなら、バーチャルコンソールで見かけたこともあるかもしれない。本作はクリアまでに100回死ぬのは当たり前の所謂死にゲーで、私は3日かけて98回死んでどうにか踏みとどまった。なんせ、主人公がクッソ弱いのだ（笑）。壁にあたれば死ぬし、自分の背丈以上の高さから飛ぶとやっぱ死ぬ。心がバキバキに折られていく。
だが、プレイする価値がないかといえば、否。累々たる屍を乗り越えてたどり着いた迷宮の奥で得たものは……スペランカーを知らずして、「ゲームがつまんねぇ」とかのたまうことは許されない。後から感じる面白さは、決して色褪せることがない。「男子、3日会わざれば刮目（かつもく）して見よ」（三国志演義・呉の呂蒙）、スペランカー・プレイ体験記をどうぞご笑覧あれ！
『スペランカー』ってこんなゲーム
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- 横スクロールアクションゲーム
- 日本では1985年にアイレムがファミコンソフトとして販売
- キャラを操作して、迷宮の最深部にある伝説のピラミッドを見つけるのが目的
- 主人公はわずかなダメージで死んでしまい、ゲーム史上最弱のキャラとして有名
『スペランカー』が届いた！さっそくプレイしてみよう♪
本来ならば秋葉原のレトロゲーム専門店に出向きたかったところだが、自粛の嵐吹き荒れる今のご時世。だが、私にはAmaz〇nがあるのだ。先日ポチっと注文したスペランカーがさっそく届いた、ワクワクが止まらない。
Amaz〇nから『スペランカー』が届く。24時間以内に届くってホント便利。配達員さん、ありがとう！いざ開封♪
おーーっ！、30年以上前のゲームなのに箱が残っているのが奇跡的。大事に保存したい。
箱の裏書。ファミコン独特のこの文体がなつかしい～♪
ドキドキしながら箱を開けると……状態は良く、説明書もちゃんとある。ひらがな多くて読みづらいけど（笑）。
愛機レト〇フリークにセット。おおっ、発光ダイオードが赤く光った！30年以上経つのに色褪せないその光が神々しい。
子ども心をくすぐる仕様に感激しつつ、さっそくプレイだ！
オープニング画面。36年前のゲームだけど、BGMにかすかな記憶が……レトロゲーあるある①音楽に感動する。
これもレトロゲーあるあるだが、いきなり始まった。。ん、いま何が起こったのだ？？？ し、死んだのか。おいっ（笑）
あっけにとられながらも、気を取り直してプレイ2回目。まさか、エレベータのすきまに挟まれて死ぬとはな……さすが最弱の主人公だけあるぜ。
ぐぬぬっ、操作方法がまったく分からない。。とにかく、前へ前へ行けば何とかなるだろうて……。
世の中そんなに甘くない（笑）、スコアゼロで死んだ。まぁ、最初はこんなもんよ……。果てしない闘いの始まりを感じる。こんな調子で果たして私は無事クリアするところまで辿りつけるのだろうか……。
れどもやれども、前に進まず。。ゴーストってどうやって倒すの？
プレイから1時間経過して、ようやく青と赤のカギをゲットして扉を開けて進めばよいことが理解できた。3つのカギ（青＋青＋赤）を集めて、次のステージに進むのがこのゲームの基本ルール。本編中には何の説明もないから、こんな基本ルールを把握するのにも異様に時間がかかる。だが私は負けない。
ようやく青いカギをとる。ちなみにこの時点で19回目。んっ、何か音楽が変わったが……。
そしてまたいきなり死ぬ。ゴースト的な敵キャラが出てきたが、いきなり過ぎてスクショする暇もなかった。倒せるのか？ 逃げればいいのか？
また最初からやり直し。穴に落ちる、また死ぬ。これぐらいの深さで倒れる主人公っていったいなんなのさ。マ〇オ先輩の爪の垢でも煎じて飲ませたい。
再びのゴースト。どうやらマシンガンでぶっ倒せるらしい←30回死んだところでグー〇ル先生のお力を借りる。
【第1ステージ】をクリア！なんか病みつきになってくる
何で洞窟探検家がマシンガンを持っとるんじゃい、というツッコミはともかくプレイ続行。何でもアリなのが、レトロゲーの良さでもある。
青いカギ2本目。ちょっとコツをつかんできたかも。
見よこの軽やかな身のこなし？
ここでターン（笑） 何だかオラようやくこのゲームが面白くなってきたぞ。
コウモリごときに負けんわっ。
ボムを使って、怪しいところを爆破しまくった結果、隠し財宝を見つける。
順調にスコアを稼ぐ。下の階層に降りて、いかにもな台車を発見。
あちーっよー、こわいよー。でも、ちょっと先に赤いカギが見えるよー。
赤いカギを無事ゲット。もちろん、この道を戻らねばならない。
戻り道で4回死んで、35回目のプレイ。初めて青い扉までたどり着いた。
やったぜ！めでたく第1ステージクリア♪ 軽快な音楽が流れている。どんどん潜るぞー。
【第2ステージ】急がば回れ。急いては事を仕損じる…のだ（笑）
第1ステージを踏破するまでに、すでに2日かかっている。気を取り直して、サクサク進めたい……が、ムリか。
とにかくこのゲーム、下に潜っていけばいいことだけは分かった。
青カギ発見。
2つ目の青カギ発見。順調すぎて、むしろ怖い。
画面中央はウニ。ではなくて、コウモリを撃ったら花火になったw ちなみにコウモリはすぐに復活して殺しにかかってくる。鬼畜ゲー…心が折れそうだ。ここまでの死亡回数42回。命の大切さについて思いを馳せる……。
大回りして、ようやく青カギが取れそう。
ちなみにこの階段、二段飛びをしようとすると死ぬ。ここで2回死す。
青カギをゲット。明らかにこの下が怪しい……。
やっぱあったぜジュエリーが。しかし、主人公と背丈が同じくらいの宝石って……時価総額いくらよ（笑） もう、これ持ってこの迷宮を逃げ出したい。
が、進むのだ私は。手前の長いロープから6回落ちて、プレイ51回目。
明らかにこのロープつかめそうだが、つかめない。やっぱズルをしないで、端から順番に渡るのか。急がば回れですね。知ってた知ってた。
そろり、そろりと。5回落下して、プレイ56回目。もはや、あの赤いカギは血に染まっているから赤いんじゃないかとまで思えてきた。
やっと青い扉の前に来た。ここで青カギ持ってないと、またやり直すところだった。順調に赤カギをゲット。
あとは扉を開けるだけ、というタイミングがこのゲームで一番死にやすいと思う。気が緩んで3回死んで、プレイ59回目。
やった第2ステージクリア！この音楽聞くとすべての苦労が報われる？
【第3ステージ】迷宮に水攻めは付き物？ 再びの死にステージ
全部で4ステージという事前情報（←心の平穏のためにググった）を得たので、ここから後半戦。いざ、参る！
ジャンプして、ロープで昇って、岩を爆破。もう見慣れた光景だ。ちなみに、岩はボムで爆破するのだが近くにいると巻き込まれて死ぬ。ここで1回死んで、プレイ60回目。
青カギを取ったら、すぐ下に青い扉が。プレイ的には親切なんだが、怪しすぎる……。
そろり、そろり……。
あーっ、やっぱり。なんかスゴイ勢いで水が噴き出している。あのツボみたいなのに乗ればいいのか？
いきなりツボに乗ろうとして4回死亡、プレイ64回目。いったんコッチに渡ればいいのね。
乗ってしまえば、スイスイと……。
いかずに11回死んで、ようやく赤いカギをゲット。やれやれだぜ……。
久々に穴に落ちて死ぬ、プレイ76回目。もう泣きたくなってきた……今日は枕を濡らして、また明日。絶対クリアしてやる！！
プレイ3日目、同じところに戻るまで9回死んで、プレイ85回目。ちなみにコインの後ろにあるトンガリは酸素吸入器。まぁ地底奥深くだし。これをちょくちょく取らないと、何もしなくても死にます（笑）←プレイ20回目くらいまで無視してて謎のゲームオーバーを繰り返しました。
さて、先に進むのだ。
今度は下から水が吹き上げている……舟に乗って下へ。
ここにやたらとアイテムが配置されているけど、取りに行こうとしたら即効死ぬパターンでしょ、知ってる知ってる。まぁ2回死んだけど←無念。
下の様子が見えなくて、コワいよー。
なんだ、貴様か。今さらコウモリごときには後れを取らんのだよ。
青カギ取って、さっさとズらかるぜ。
途中で3回死んで、プレイ90回目。嗚呼、ステージゴールはすぐそこに見えているのに。
89回も死ぬと、もはや怖いものナシ（笑） いざ、最終ステージへ！
【最終ステージ】累々たる屍の先は、宝の山
初回プレイから3日が経ち、89回死んでたどり着いた最終ステージ。「この修行を乗り越えた者だけが、さとりの書を手に入れるのだ」的なストイックさがあふれ出していて、心が震える。
最終ステージは出だしから、巨大な構造物が。ピラミッドのようだけど、なぜか扉が付いている。
ピラミッドを調べ回っていたら、壁にぶつかる・ロープから落ちる・また壁にぶつかるで3回死亡。結局何もなくて、たぶん制作者の意図に見事に引っかかってしまった……プレイ92回目、色々あったけど私は元気！
とりあえず、赤いカギをゲット。んっ、下にもピラミッドのようなものが……？
もうピラミッドはヤダから先に進む。また、赤カギがある。最終ステージだからか？
カギを取れば先に進めていた前のステージまでと違って、完全に迷子になってしまった……。再びのピラミッド。もう一度よく調べてみるかぁ。
慎重に、慎重に。
あっ、ここ降りれたのね。扉が開きそう……。
……で、開かないのがお約束。仕方がないので怪しいところをボンバーして、ジュエルをゲット。
いやーっ、どこに向かえばいいんだ。詰んだのか…迷子中に2回死んで、プレイ94回目。
一息ついて、冷静に考えていたらルートを見つけた。やった、これで先に進める。
と思ったら、いつものゴースト。お勤めご苦労様です！
とりあえず先に進もう。
進むのだ。1回死んで、プレイ95回目。
赤カギをゲット。もうクリアは近いのだろうか？
と思ったら、ここにも赤カギ。いったい何本あるのやら……？
素朴な疑問なのだが、この長いハシゴを設置したのは誰なのだろうか。今さらだけど、この迷宮って、主人公より前に誰かが来て、わざわざハシゴを設置したりアイテムを置いたりしてるよなあ……なんか、微笑ましくもある。
酸素がヤバい、、死んでしまう……。
ふーっ、ギリギリでセーフティー。
岩をボンバーして、
ロープを昇って、
さらに昇ると赤い扉。お、降りづらい……2回死んで、プレイ97回目。
青いカギをゲットして、ハシゴを降りると……。
きたきた、ピラミッド第2号。これはゴールなのか……いざ、開錠！
おおっ、ピラミッドが光った！
やったクリアだ！←勢いあまって、スクショのタイミングを外してしまい再プレイ泣。 リセット含めて、プレイ98回目。
レトロゲーあるある③クリア画面が英文w 子どもだと意味が分からんだろうなぁー。ともかく、クリアできて感無量。
【まさかの裏ステージ】ちょっとカギがまったく見えないんだけども。
ゲームクリアの感慨に浸るヒマも与えず、いきなり裏ステージが始まった。どこまでプレイヤーを精神的に追い込んでくるのだ、スペランカーよ。少しはハッピーな気持ちにさせておくれ！（笑）
よく分からんが、裏ステージっぽい。スコアは引継がれているから、しばらくプレイしてみよう。。しかし、グリーンな感じで食欲が減退しそう。
この道は～いつか来たみちー～ああー笑。
ん、おかしい。この下に青カギがあったはずだが？
裏ステージのコンセプトは、「カギ見えなくしといたから」だ（笑）。 記憶ゲーであり、鬼畜ゲーである。本当にありがとうございました。心が折れたので、ここで終了！
プレイ後記
裏ステージをクリアするMPは残念ながらもうない（笑） あとはこの記事を読んでるキミが体感するといい。
さて、今回の『スペランカー』プレイ体験を総評すれば、色々文句はありつつもゲームとしての完成度は病みつきレベルで、納得の往年の名作だった。このゲームをプレイした者は、クリアと同時に「細やかな気配りと慎重さ」を手に入れているだろう。それらを身につけられなかったものは、途中でカセットを投げ捨てているだろう（笑）。
そう、何度プレイしても、先が全然見えなくても何故かハマってしまうのがレゲーの醍醐味。レゲーの世界はまだまだ広い、スペランカーはほんの序章に過ぎない。次はどんなレゲーと遭遇するのか。。MPが回復するまで、しばしのアデュー！
文責：方山敏彦（レゲー☆ライター）
