【第5回】It’s a small Kawaii world~作家・佐々木さん編~

今までとはまるで違うKawaiiも、きっと作れる!

前回は人気YouTuberのデデちゃんに、世界に1つしかない鬼ギャル&サマーなライターケースを作っていただき、可愛いデデちゃんとケースに思わずキュンキュンしちゃいました♡笑

今までデコっていただいたライターケースを思い浮かべてみたら、改めてKawaiiの幅は予想以上に広いんじゃないかなって思いました。こうなったら、次も今までとはまた全然違うKawaiiも見てみたい!!

ということで、次なるリッチで面白&可愛いライターケースを生み出すために、本日も編集部謹製のデコ用ライターケースを隠し持ち(いや、隠してないかw)、新たな土地へと向かいます!!

昔懐かしいレトロな街・浅草で新たなKawaiiに出会う!

今までネイリストさんやデコが得意な方にお願いしていたけれど、もっと視野を広げて、物作りが得意な方にデコをお願いするのもアリなんじゃないかな、って。

そんなふうに考えていた矢先に物作りをしている方をネットで見つけて、お問い合わせしてみると、今回もご快諾いただきました!ありがたや〜〜〜!!

待ち合わせ場所は、昔ながらの街並みがおしゃれな浅草!場所も今までとは系統が違って、何だか新鮮♪
和とかレトロなものもKawaiiよね〜♡

なんて考えているうちに、いらっしゃいました!この企画初の男性!!しかも初の作家さん!!!緊張する〜〜〜!!(わくわく)

今回デコってくださるのは、作家の佐々木さん!

佐々木 怜央 Leo Sasaki

1990年 – 青森県生まれ
2014年 – 東京藝術大学大学院修了
2012年 – New Glass Review33選出, NY・アメリカ
2014年 – Stanislav Libenský Award入選,プラハ・チェコ共和国
2018年 – アートフェア東京出展(同2019年,2021年)
弘前市立百石町展示館にて個展「from my childhood」青森県弘前市
2019年 – ギャラリー広田美術にて個展「空想と現実」東京都中央区
やんばるアートフェスティバルにて「雪の精霊と花の唄」沖縄県大宜味村
2020年 – ラトビア芸術アカデミーにて講師、個展「from Riga food market」リガ・ラトビア共和国
2021年 – 京都仁和寺、御室藝術4.8プロジェクト出展

今回デコってくださるのは、作家の佐々木さんです!!(物腰柔らか〜♪そして経歴がワールドワイド!!)

佐々木さんは、ガラスの立体作品をメインに作っていらっしゃるそうです。

どの作品も存在感があって、ガラスの透明感と表面のザラついた感じがとってもKawaii〜〜〜♡部屋に飾りたい!(トップ画像も佐々木さんのガラス作品です。可愛いですよね♪)

ほかにもテキスタイルの作品を作ったり、植物や船などの絵を描いたりすることもあるそうです。さすが藝大卒!多才過ぎ!!!

こんな素敵な作品を作る人がどんなデコをしてくださるのか、考えるだけで楽しみだな〜♪

このライターケースが、どう変身するのか!?

今回も、ライター「クレーターネオ」の寸法にぴったりのABS製デコ用ライターケースを、ケムール編集部が特別にご用意♪

このケースがどんなアーティスティックな作品に仕上がるのか……!?期待が高まります♡

デコの前に、佐々木さんが段ボールを机の上に貼り、机が汚れたり傷ついたりしないようにカバー。

作業しやすい環境をサクサク作ってしまうとは、物作りに慣れていらっしゃる方は違いますね!(私はそんなこと考えもしませんでしたw)

ライターケース、デコスタート!

佐々木さんが早速、模様がきれいな布を取り出しました!!

これは「会津木綿」と呼ばれる伝統工芸品で、会津の工場に直接買いに行ったそうです。
会津木綿を作っている工場は減ってきていて、希少価値があるのだとか。

そんなに貴重な布を使っていただけるとは!!どの模様も全部可愛いし!!!!!

「好きな柄は」と聞かれると専ら花柄を選ぶ私ですが、会津木綿、ハマってしまいそうです♡

私が可愛い布を見て興奮している間にも、佐々木さんは布の上にライターケースを置き、ケースに合うサイズを確認しているご様子。

色とりどりの布のなかから数種類を選んで、切れ味の良さそうなハサミでザクザク切っていきます!サイズはライターケースと同じくらいのものや、それより細いものなどさまざまで、感覚的に切っているのだそう。

巻き寿司のように布でくるくる!

90分後に硬化が始まる接着剤をまんべんなく混ぜたら、布とライターケースのどちらにも接着剤を塗っていきます!

作業前に机に貼り付けた段ボールに接着剤がしみ込まないよう上からテープを貼り、さらにその上に先ほど切った布を置く佐々木さん。

巻き寿司で海苔を巻くように軽くおさえながら、布をケースに巻いて貼り付けていきます!!白いライターケースがご飯に見えてきた……(お腹空き過ぎかっ!w)。

布の片面に接着剤を塗り、ピンセットなども駆使しながら、紫や青黄色藍色のグラデーションやチョコミントのような色の柄など、色鮮やかなストライプの布を次々と貼っていきます!!!

布を何枚か貼り付けて、ライターケース全体が布で覆われました!!白いケースが完全に見えなくなって、何だか不思議な感じですね。さて、ここから一体どうなるのか!?

2層目突入!布の厚みが増していく!!

貼る布は2層目に突入!!大きめの1枚の布でくるっと全体を覆うと、最初に貼った布がほぼ見えなくなりました。黄色、チョコミント、藍色などの細い布を、また少しずつ重ねていきます。

開始から1時間弱で、2層目の布を貼り終えました!

1層目よりも布の厚みが増してきたのと、接着剤がしみ込んでいるのもあって、ライターケースらしい、しっかりした形になってきましたね!!

ライターケースが謎の筒状態に!!

ここからさらに3層目の布を厳選し、全体を覆えるほどの大きさに切って貼り付けます!

巻いてから、手でギュッギュッと押すようにして形を整えていきます。

外側だけ見ると謎の筒、でも内側にはカラフルな布が詰まっている……!!これ、やっぱり巻き寿司みたいな状態ってこと?つまり中身は海の宝石箱ならぬ、布の宝石箱や〜!!(彦摩呂w)

3層目自体は40分ほどで貼り終わりました!この3層目で布を巻く工程は終わりなので、接着剤が乾くのを待ち、乾いたら次の工程に進むとのこと。

接着剤の硬化が90分後に開始するため、その間に佐々木さんの活動についてもっと詳しくお伺いしてみることに!

佐々木さんについてもっと知りたい!

佐々木さんは次の展示が近いこともあり、私からの質問に答えていただきながらも、絵を描いてくださいました!!(器用!!)

しかも10分で1枚くらいのペースで何枚も描いていらっしゃり、やっぱりプロってすごいなと思いました……!!

ロボットもサメも可愛い〜♡
ほぼ何も見ずに、これだけの画力!!半端ない!!!

──今回の企画についてどう思いましたか?

自分ではライターを使うことがないのでリサーチが大切だと思い、『たばこと塩の博物館』に行ってきました。

特に興味を持ったのが昭和のマッチ箱で、印刷技術は古いけれど、1つ1つのデザインに差異がありました。持ち歩きたくなるような個性的で可愛いデザインのものがたくさんあったので、当時これを選んだ人は何を考えていたのか、思いを巡らせました。

今回作っているライターケースも、素材は自分で決めましたが、デザイン自体は博物館で見た過去のものから着想を得ています。

──物作りをする上で、大事にしていることはありますか?

漠然と考えるのではなく、調べた上で何が浮かぶかを意識しています。

自分の興味関心を深めることに注力していて、それが作家性に繋がり、制作する上での幅も広がると考えています。何にでもルーツが必ずあるので、それに根ざした物作りをしたいです。

自身の作家としてのルーツは「子供の頃に見ていたもの」で、気にも留めていなかったような見聞きしてきたもの、感じてきたことが今に影響していることも多くあります。

個人的なことをテーマにする上で、自分がなぜそれに興味を持ったのかが個性に繋がっていると思います。

絵を描いたり、ガラスを溶かしたりしながらも、そこに作家性を入れていきたい。今後も興味を持ったら調べて、消化していきたいです。

発想力やリサーチ力がすごい!!それに、いっぱいお話を聞けて勉強になる〜〜〜!!

と思っているうちに、デコは最終段階に入る……はずが!まさかの緊急事態発生!?

接着剤が乾かない……!!!(90分硬化タイプの接着剤で、90分経ったのに!?)

そういうこともありますよねぇ(てへぺろ♡)。

接着剤が乾かないまま削ってしまうと、布地がはがれてしまう可能性があるそうなので、ここから先はお持ち帰りいただき、完成までの工程を記録していただくことに!

不思議!筒の柄が変化する!!

結局、取材当日は接着剤が乾かず、ずっと表面がベタベタしていたとか。。

翌朝には無事に乾いていたそうです。一体なぜ。。(佐々木さんによると、布表面に塗る接着剤の量が少なかったため硬化に時間が必要だったのでは?とのこと)

ここからはじっくりと、ライターケースのどこがどう変わっていくのかを一緒に見守っていただけたら幸いです。

物作りって、地道な作業の積み重ねですからね……!!

紙ヤスリの上にライターケースを置き、ケースを動かして、表面が平面になるようにケースの外側を削っていきます。……って、布を削るの!?そんなことできるの!?(混乱)

布を接着剤で固めると、生地が硬化して削れる状態になるそうです。何それ、すごい〜〜〜!!(語彙力)

画像はライターケースの表と裏です。少しずつ削っていくと表面の布が削り取られて、内側の布が見え始めます!徐々に柄が変化していく不思議!!!

そもそも接着剤で濡れていたときには布の柄がほとんど見えず真っ黒に近かったのに、ここまで味わいのあるデニム生地のように仕上がるなんて、とても興味深いですよね…!!

硬化した生地に思い切りヤスリをかけると、あっという間に削れてしまうそうです。
しかし模様を残すためにも、布の角が出ないように表面を触りながら状態を確認しつつ、注意しながら丁寧に、線状に削っていきます!!

最後に貼った3層目の布はほとんどない状態ですが、完全になくなると貼った意味がなくなってしまうので、できるだけすべての生地を見せられるように、ちゃんと一部残してあるのだそう。よく見ると合間合間に2層目の布がきちんと表面に出てきていますね!

ここまで削るのに、3時間ほどかかるそうです。ものすごく繊細な作業なんですね……

深く削っては整える!職人技を見た!!

(表面を整えたあとの、ライターケースの表と裏)

さらに箇所によっては深く削り、細かいヤスリで表面を整えます!!削り過ぎると内側の白いケースが見えてしまうかもしれないので、慎重さや丁寧さが重要。私は雑だから無理かな〜(諦め)。

深い層にある黄色の布がわずかに見えるようにしてあるなど、細部まで変化をつけていて、こだわりが感じられますね!!

こちらの工程で2時間ほど。表面をいかに整えるかによって、近くで見たときの印象や手触りが変わってくると思うので、丁寧に整えていただけたのは本当にユーザー想いでありがたいです……!!

いらない布地をカットしたら……!

デザインナイフでライターケースの形に布を切り出して、カットした部分をヤスリで荒く削った状態がこちら!ようやく筒からライターケースになりました(にっこり)。

よく見ると、まだ削った上部のラインがガタガタしていますね。ここから使いやすく、そして触り心地が良くなるように、カットした付近を削って整えていくと……!!

層になった布が渋くてKawaii!ライターケース完成!!!

これ自体が伝統工芸品!?と思えるほどに渋くてKawaii!!!!!

ヤスリで削る工程だけでも5、6時間、合計で8時間近くかけていただいた超大作です!!!

最初の布を貼り付けていたとき、誰がこんなおしゃれで渋Kawaiiライターケースを想像できたでしょうか!?布の模様それぞれをきれいに見せながら、使う人のことも考えて調整してあり、これ自体が持ち歩けるアート作品!!使うのもったいないけど使いたい!!!

しかもこれ、表面が生地っぽくてザラザラしていそうに見えるじゃないですか(多分)。でも触ってみると、すごく滑らかでツルツルしているんです!!!しっかり磨いていただいたので、ずっと触っていたくなるような独特の触り心地です♡(表面をよく整えてある、木材のような質感に近いかも!)

佐々木さん、素敵なライターケースをありがとうございます♪

ケースのイメージと、デコった感想は?

最後に佐々木さんに、ライターケースのイメージや、作った感想を聞いてみました♪

──デコったライターケースのイメージを教えてください!

「布の集積」です。出身が東北地方なので、津軽塗りの「研ぎ出し変わり塗り」という代表的な技法から着想を得ました。色の付いたものを層にして、削った高さによって模様が変わるという技法です。

この技法を生地に応用して、会津木綿を数種類、3層ほど重ねて貼りました。ヤスリで削ることで下の生地が出てきて、模様になっています。

──作ってみてどうでしたか?大変だったところはありますか?

中の生地に凹凸ができると、削ったところが波紋状になるので、もっと丸い模様が出ると思っていました。でも内側の層もしっかり平面になっていたので、予想していたよりも複雑な模様になりました。平面の方が耐久性が上がるので、結果としては良かったです。

柄出しのところが、考えながら探り探りで進めていったので大変でした。でも肌触りが良く、接着剤で固めるとこんな感じになる、ということもわかって面白かったです。生地を固めて削った前例がなかったので、応用可能な技法で、他の立体作品でも使えるのでは、とも思いました。

あと、接着剤が意外に固まりませんでした。布がどれくらい接着剤を吸うのかなど、想定できない部分がありました。

──こだわりポイントを教えてください!

とにかくアイディアにこだわりました。

また全体的に生地の色は青系が多かったので、青系でまとめようと考えました。下の層の色が出てくるときにそれぞれが映えるように、色が浮きすぎないように選びました。

ライターケースにライターをセットしたときに、スイッチを押す部分付近は使いやすいようにエッジを落として、あえて層を薄くしています。

──今回の出来は何%くらいですか?

イメージ通りなので、100%で。

──デコったライターケースは、誰に使っていただきたいですか?

これを欲しいと思ってくださる方なら誰でも嬉しいです。ただ、削り出したところが、使っているうちにさらに削れてきて、まだ見えていない柄の布が出てくると思いますので、長く使う人に変化を楽しんでいただきたいです!

デコったライターケースを読者1名様にプレゼント♪

今回も、丹精込めて作られた渋Kawaiiライターケースを、ご応募いただいた方のなかから抽選で1名様にプレゼント!

10年後や20年後の変化を見てみたい気持ちをぐっとこらえて(泣)、この記事を読んでくださったあなたにお贈りします♡(※抽選です!)

伝統的な技法を元に作られた、使うたびに表面が変化していくのを愛おしく感じられる、長い年月をかけて使い込みたくなるオリジナルライターケースです。この機会にぜひ応募してくださいね♪

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佐々木さんの活動が気になる方は、こちらもチェック!

出典元:藝大アートプラザ

今回ご協力いただいた佐々木さんは、
10月に藝大アートプラザで行われる展示に出展
なさるそうです。積極的に活動していらっしゃるので、ぜひインスタTwitterもチェックしてみてくださいね!

佐々木さんのサイトやSNSは以下のリンクから♪

*クレーターネオのライターケースアートをしてくださる方を大募集!*

好きなようにライターケースをデコりたい!
自分の世界観をケースにぶちまけたい!
とにかく宣伝になることをしたい!

という“熱意”ある方はぜひ、下記までご連絡ください!

【クレーターネオケースアート企画部】
電話番号:03-5577-5153
メールアドレス:info@b-rock.jp