【第6回】It’s a small Kawaii world~作家・古賀さん編~

Kawaiiライターケースはさらに進化する!!

前回は作家の佐々木さんに、世界に1つしかない渋Kawaiiライターケースを作っていただき、また一味違った魅力が見えてきました♡

要するに、アート系ライターケースって、今までのデコとは別のときめきがあってテンションアガる!
もはやこの空前のアート系ライターケースブーム(?)は誰にも止められない……!!

世界で1つだけの、リッチで面白&可愛いライターケースを作るこの企画は、新たな進化を遂げつつある!!!

めくるめく未来への期待を胸に、編集部謹製のデコ用ライターケースとともに次なるステージへと向かいます!!

次のKawaiiデコをお願いすべく、何かと便利な街・池袋へ!

もっとKawaiiライターケースと物作りとをかけ合わせてみたい!!という願望が渦巻くなか、広大なネットの海を泳いでいたところ、「この方にお願いしたいかも」とピンときた方が。早速ご連絡をば!!

すると間もなくお返事があり、快く引き受けてくださるとのこと。この出会いは運命……逃す手はなし!(?)

アクセスが良く、何かと便利な池袋で待ち合わせ。
そわそわ&わくわくしているうちに作家さんがいらっしゃいました……!!

今回デコってくださるのは、金属造形作家の古賀さん!

古賀 真弥 Masaya Koga

略歴
1988年 – 福岡県生まれ
2014年 – 東京藝術大学大学院美術研究科修士課程 彫金 修了
2017年 – 東京藝術大学工芸科彫金研究室 教育研究助手(~ 2020.3)

活動歴
2015年 – 『 個展 』 / いりや画廊(東京)
2018年 – MITSUKOSHI×東京藝術大学 『 夏の芸術祭2018 』 / 日本橋三越本店(東京)
2019年 – 『 壁11㎡の彫刻展 』 / いりや画廊(東京)
『 KOUGEI Art Fair Kanazawa 2019 』 / KUMU KANAZAWA THE SHARE HOTELS(金沢):YODGalleryブース(2017年)
2021年 – 『 SICF22 』 / スパイラル(東京)
他グループ展など多数

その他
2013年 – 東京藝術大学『 安宅賞 』受賞
2019年 – パークホームズ北千住アドーア(東京都)作品設置

今回デコってくださるのは、作家の古賀さん(親切&丁寧なお兄さん)!!

古賀さんは、普段は金属で作品を作っていて、モチーフとして植物などの自然にあるものを選ぶことが多いそうです。

すごい!どの作品も手作りとは思えないほど、めちゃくちゃ精巧な作りKawaii〜〜〜♡金属で、こんな立体的でカラフルなものも作れるんですね!!今にも動き出しそうで、見ているだけでわくわくする〜〜〜!!

こんな繊細で魅力的な作品を作る方がライターケースデコを引き受けてくださるなんて、今回も良いものができる気しかしません。

やっぱりケースにも金属を使ってくださるのかな?楽しみ〜♪

このライターケースが、どう変身するのか!?

今回もライター「クレーターネオ」の寸法にぴったりのABS製デコ用ライターケースを、ケムール編集部が特別にご用意♪

このケースがどんな風に変わっていくのか……!?

ちなみに金属を使った装飾は1つ1つの制作方法や工程に時間がかかり、1日で行うのは難しいとのことで、古賀さんが事前にいくつかの工程を準備してきてくださいました!!控えめに言って神!!!

ライターケース、デコスタート!

まずはライターケースに、青系と緑系を組み合わせた絵の具のような樹脂系の塗料を、筆を使って塗っていきます。

色鮮やかで、すでにKawaii♡……のですが、その上からラッカースプレーを吹きかけて真っ白に!!

塗装自体は5~10分で終わり、そのあとに数時間から半日ほどしっかり乾燥させます。
これがどうなるんだろう?気になる〜!!

ライターケースをヤスリで削ると……!?

ライターケースを紙ヤスリで削っていくと、白く塗られた部分が少しずつ減っていき、下地のきれいな色が出てきました!そういうことだったんだ!!

さらに削っていくと、白と水色の配分が変わっていきます!!

涼しげな色になって、これもまたKawaii!このままでもライターケースとして使えそうです♡

銅板にきれいな模様が刻まれていく!!

次に、平らな銅板を取り出す古賀さん。これから彫る部分の図案を、事前に下書きしてきてくださいました!!(親切)

このおしゃれな模様は30分ほどで描いたそうです。慣れていないととてもそんな時間では描けないように思えます。
「クランプ」と呼ばれる工具で土台を固定してから、炭素鋼を加工した「タガネ」という工具と、タガネを叩く専用の「金づち」を使って模様を彫っていきます。タガネの先が折れそうなほどに細い!!

これは「彫り」という、彫金を代表する技法なのだそうです。なかなか技法を見る機会って普段はなくて、貴重ですよね(興味津々)。

トントンと金づちを打つ音が、いかにも職人らしいです!!(単純)

1時間半~2時間ほどで、全部の模様を彫り終わりました!

糸ノコで丁寧に切り抜いていく!!

「ピンバイス」という細いドリルを取り付けた工具をくるくると回して、切り抜く部分の近くに穴を開けていきます。

「糸ノコ(細くて薄い刃ののこぎり)」の刃をその穴に通したら、「透かし」という技法によって金属部分を切り抜きます!1か所を切り抜くのに2、3分ほど。

専門的で今までに見たことのない、そもそも知らない工具がいっぱい!

金属を切り抜くの、面白そうだからやってみたい〜〜〜!!まぁ私がやったらガタガタになりそうですけど(不器用)。

切り抜く部分から外側の形を切り出すところまで含めて、約1時間で完了!

いったん区切りがついたところで、古賀さんの活動について、もっと詳しくお伺いしてみることに!

古賀さんについてもっと知りたい!

──物作りをする上で、大切にしていることはありますか?

モチーフとして植物、緑、水といった自然の力を借りて、人間と人間の繋がり、人間の関係性を表現しています。

作品を通して見せたいものや伝えたいことはいろいろとあるので、頭のなかに情景として浮かんだものを再構成しています。リアルなものよりも、心象風景を表現して象徴的(シンボリック)な見せ方をすることが多いです。

──モチーフとして、自然を選ぶようになったきっかけは?

時間を感じるものを作品として形にしたいと考えたためです。

「ゆく河の流れは絶えずして、しかも、もとの水にあらず」という一節のように、目の前にある水は同じように見えるけれど常に動いていて、同じものは存在しません。

意識しないと、変わっているのに変わっていないように見えるところが人間にもあるので、それを形にしたいと考えています。

深い……!!そんなに深いことを考えて日々生きていらっしゃって、しかも作品にその想いを込めて制作されているからこそ、こんなに丁寧で繊細な仕事ができるんですね……!!

私ももう少し真剣に生きようと思いました(迫真)。

銅板をバーナーであぶり、木づちで丸めて形にしていく!

ライターケースデコはここからさらに白熱!!!

先ほど切り抜いた銅板を変形させるために、「焼き鈍し(やきなまし)」という工程を行います!金属を熱すると柔らかくなって、加工しやすくなるんですって。すごい!知らなかった〜。

バーナーでほんのりと赤みを帯びるくらいまであぶると、なんと銅板が真っ黒に!!!

水で冷まして希硫酸を使って5分程度洗ったら、酸化被膜という表面の黒い部分が取り除かれてピッカピカに戻りました!むしろ前よりきれいになったかも!!

「芯金(しんがね )」という指輪などを作るときにも使う棒のような工具と、木づちを使って、銅板を丸めていきます!

木づちで銅板を叩きながら曲げて変形させていくと、だんだんライターケースの形に近づいてきました!!

銅板の端と端だった部分がぴったり合うように丸めます。この工程は10~20分ほど。

普段は見られない珍しい作業を見守るのに夢中で、この形を見るまでは何を作っていたんだったか一瞬忘れかけていました(そんなことある?w)。

だんだんライターケースらしくなってきた!!

古賀さんがライターケースの底板も、糸ノコで切り出して作ってくださいました!!(行き届いてる〜♪)

接合する部材(母材)よりも融点の低い合金(ロウ材)を溶かして、母材自体を溶かさずに接合する技法を「ロウ付け」というそうです。この技法によって、継ぎ目や底板をくっつけていきます!!

10~20分程度でぴったりくっつきました!!

ロウ付けが終わったらまた酸洗いして、形を微調整しながら手に馴染みやすいように全体を磨いていきます!

形の微調整や研磨に約1時間ほど。もうすでに眩しく光っていて、持っているだけでテンション上がりそう!!

またあぶって磨く!丁寧な職人技を見た!!

さらにバーナーで数秒間加熱!!!

すると、薄く酸化膜が発生して色が変わります!え、この状態もすごく芸術的でいいと思うんですけど!!!かなりきれいな赤い銅色ですね!!!

と思っている私をよそに、古賀さんの手は止まらない!!
彫ってある線の部分は今の色を残すためにコーティングを施し、それ以外の部分を15〜20分ほどかけて磨いていきます!!!

総仕上げ!金属部分が渋いブラックに!!

古賀さんが「湯の素」という温泉の成分が入っているものを取り出しました!

温泉に入ると、アクセサリーが真っ黒になってしまう現象がありますよね。あれと一緒で、湯の素には金属を変色させる働きがあるのだとか。

ホントだ!!ライターケースを黄色いお湯に漬けるたびに、どんどん黒くなっていきます!!!こんなにすぐに色が変わるんですね!!!!!

黒く仕上がった金属のケースを乾かして、前半で作ったライターケースをセットすると……!

とっても緻密&癒やしのライターケース完成〜!!!

銅板を切り抜いた部分から、内側にあるライターケースの色味が見えて、最高に緻密でKawaii〜〜〜♡
金属部分は渋く、でも内側のケースの色が爽やかだから重過ぎなくて、絶妙なバランスが保たれています!!

こんな風にライターケースと金属のどちらとも上手に組み合わせていただけるなんて、思ってもみませんでした(感激)!!

自然を連想させるから見ているだけで癒やされるし、老若男女問わず使いやすそう!アウトドアや、お散歩に行くときにも持ち歩きたい!!!

さまざまな技法を用いて、時間をかけて、細かいところまでこだわりを持って作られた逸品です!!!

古賀さん、素敵なライターケースをありがとうございます♪

ケースのイメージと、デコった感想は?

最後に古賀さんに、ライターケースのイメージや、作った感想を聞いてみました♪

──デコったライターケースのイメージを教えてください!

「馴染みのない仕事を身近に」です。

金属を彫って表現するという、制作過程がわかりにくいものを説明できる機会をいただけたので、なるべく作業をわかりやすく見せられるように心がけました。

ちなみにこちらが、古賀さんが今回のライターケースをデコるために用意してくださった、デザインのラフ案と模型です。描いて&作ってくださったものが、忠実かつレベルアップして具現化されていますね!!

さらにこちらが、今回のライターケースのイメージに近い作品だそうです。この作品は葉っぱの絵を銅板に彫ってから黒くしていて、ライターケースもそのときと同じ方法で作ってくださったのだとか!

そう考えるとライターケースも計り知れないほどの手間がかかっていて、小さいけれど壮大な作品なんだな、と感じますね……!!

──作ってみてどうでしたか?大変だったところはありますか?

作業自体は普段の仕事の応用ですが、ライターケースを作ったことはありませんでした。基本的に自分の作品は「見せる」ものであることが多いので、久々に「使う」ものを考えられたのが良い機会だったかなと。

大変だったところは特にありません。

──こだわりポイントを教えてください!

実際に使うものですし、誰でも手に取りやすいように金属部分は黒っぽくて抑えた色味にするなど、ぱっと見て興味を持ってもらえるような仕上がりになるように心がけました。

木や枝、枯葉といった普段作っている自然のモチーフを使っていますし、根本には自分が大事にしたい美意識や間の取り方、色はあります。しかし見る人によって印象が変わるように、わざといろいろな要素を混ぜて、リアルに作り過ぎないようにしました。

見ていて面白いと思ってもらえるように、遊びの部分があるイメージです。

──今回の出来は何%くらいですか?

自分ができることをやったので、完成した時点で100%です。

──デコったライターケースは、誰に使っていただきたいですか?

特定の誰かというよりは、こういうものが好きな人に使っていただけたらありがたいなと思います。

古賀さんの活動が気になる方は、こちらもチェック!

今回ご協力いただいた古賀さんは、これから福岡や金沢で行われる展示にも出展なさるそうです。ぜひインスタや、今後の展示もチェックしてみてください♪

また古賀さんは作品として制作しているもの以外にも、アクセサリーなどの日常使うものや、表札や家具の制作依頼など、小さいものからある程度大きなものの制作まで幅広く活動していらっしゃるそうです。

ご興味のある方は、ホームページ経由でご相談してみてくださいね!!

古賀さんのサイトやSNSは以下のリンクから♪

Instagram:https://www.instagram.com/msykoga/?hl=ja
ご自身のサイト:http://msykoga.com
金沢での展示:https://kogei-artfair.jp/福岡での展示
●展示会名:いい芽ふくら芽 in Fukuoka
●会期:12月15日(水)~21日(火) 10:00~20:00(最終日は16:00まで)
●会場:〒810-8717 福岡市中央区天神1-4-1 大丸福岡天神店 本館6階 アートギャラリー

*クレーターネオのライターケースアートをしてくださる方を大募集!*

好きなようにライターケースをデコりたい!
自分の世界観をケースにぶちまけたい!
とにかく宣伝になることをしたい!

という“熱意”ある方はぜひ、下記までご連絡ください!

【クレーターネオケースアート企画部】
電話番号:03-5577-5153
メールアドレス:info@b-rock.jp

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