紙タバコは長年、嗜みとして愛されておりその銘柄は豊富です。若い方に人気のものから、年配の方がじっくり楽しめるものまで幅広い商品の取り扱いがあります。
今回はタバコの銘柄ごとのイメージに注目して、16の商品を紹介します。自分に適した銘柄選び、身近な人を知るきっかけにしてください。
【前半】吸っているタバコの銘柄ごとのイメージを紹介
たとえば、苦みが強いものは年齢層が高め、軽めのものは女性などといった特徴も話題にあがるでしょう。さらに、芸能人が銘柄を公表していたり、自分の身近な喫煙家の銘柄を見たりしてそのイメージはより明確になる可能性もあります。
銘柄やそれを吸う身近な人のイメージから「このタバコは〇〇な人が吸っている」「個性的な人が吸っている銘柄だ」と、性格や雰囲気を特定されるかもしれません。
今回は各銘柄の特徴と吸っている方の傾向を紹介しますが、あくまで参考程度にとどめておいてください。
ラッキーストライク
ラッキーストライク(一箱:20本入)はアメリカで誕生したタバコで、吸っているとワイルドなイメージを与える銘柄です。喫味は比較的強く、辛口なため初心者よりはタバコを吸い慣れた人に好まれる傾向があります。
なお、ラッキーストライクは漫画「ろくでなしブルース」の主人公:前田太尊(たいそん)が吸っているタバコとしても知られています。漫画の主人公のようにやんちゃな人に憧れるタイプの方から人気が高いでしょう。木村拓哉さんなど芸能人での愛煙家も多く、金属バットの小林さんも吸っている銘柄です。
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メビウス
メビウス(一箱:20本入)は2013年にマイルドセブンから名称が変更されたタバコです。香りはそこまで強くないため、タバコを始めたばかりの方でも吸いやすいでしょう。雑味もクセも少ないことから、幅広い層からのニーズが見込まれる銘柄です。
メビウスの中でも持たれる印象は銘柄によって異なり、メンソールの場合は「繊細な性格」、スーパーライトやエクストラライトの場合は「やや年齢が高めの人が吸うもの」という印象を持たれます。
また、フリーアナウンサーの古舘伊知郎さんが昔吸っていた銘柄の1つでもあります。
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キャメル
キャメル(一箱:20本入)は1913年発売の銘柄で、価格の安さが特徴的です。ラクダのパッケージが非喫煙者にとっても印象的で「ラクダのタバコ」といわれる機会もあります。タバコの価格が高騰する中、キャメルは430円という低価格を維持しており、愛煙家のお財布に優しい銘柄です。
口当たりの良さやすっきりとした香りが初心者や女性から好まれる傾向にあり、愛好家の性格やイメージとしては「王道を好みつつも人と若干違うものを選びたい」というものが見られます。愛煙家としては女優の桃井かおりさんが知られています。
ハイライト
ハイライト(一箱:20本入)はタールの含有量が多く「無骨なタバコ」という印象があります。こだわりの強い方や本当にタバコが好きな方から支持される銘柄といえるでしょう。
なお、ハイライトはミュージシャンやクリエイティブな職業の方が好んで吸っていることから、アーティスティックなイメージを持たれることもあります。愛煙家としては、ミュージシャンの桑田佳祐さんが有名です。みうらじゅんさんの最初のタバコでもありました。
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ナチュラルアメリカンスピリット
ビビットなパッケージが特徴的なナチュラルアメリカンスピリット(一箱:14本入)は、国内で無添加のタバコを入手したい方におすすめです。他の銘柄と比較してタバコ葉が多く使われていることから、1本あたりの禁煙時間が長く取れます。
その独特なパッケージから、好んで吸っていると「個性的な人」と認識されることが多いでしょう。著名な愛煙家では、俳優の小栗旬さん、社会学者の宮台真司さんなどが好む銘柄です。
セブンスター
セブンスター(一箱:20本入)は1969年から販売されている銘柄で、「北斗七星」が由来となったタバコです。セブンスターは日本で最も売れているタバコとして知られています。国内のタバコ葉を中心としてブレンドされているため、比較的安心して吸える銘柄でしょう。
辛口の印象を受けるものの、雑味はクセが少ないため幅広い年代に支持されています。スタンダードなタバコであることから、あまり偏見は持たれない印象です。愛煙家としては櫻井翔さんが知られており、Mr.都市伝説・関暁夫さんが最初に吸ったタバコでもあります。
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JPS
JPS(一箱:20本入)は正式名称を「ジョン・プレイヤー・スペシャル」といい、19世紀の半ばにイギリスのジョンプレイヤーが会社を設立し、開発した銘柄です。日本には1986年に上陸し、販売開始されており、現在は1種類のみの取り扱いです。初心者でも比較的吸いやすい銘柄といわれており、香料を使っていないことから香りにクセがありません。
また、パッケージは黒地にゴールドのロゴというシンプルかつ上品なもののため、高級感を意識する方に適しているでしょう。愛煙家としてはLUNASEAのSUGIZOさんが有名です。
ピース
1946年から販売されているロングセラーのピース(一箱:20本入)は、外国産のタバコに負けない国産のタバコを目指しており、上品なパッケージが印象的です。タバコは上質なバージニア葉を使い、独特の香りを楽しめます。数あるタバコの中でも、豊かな香りを楽しみたい人に適した銘柄といえるでしょう。
通常の商品は20本入りですが、「缶ピース」として、独特の包装の50本タイプも販売されています。小津安二郎など、多くの愛煙家著名人に愛されてきた銘柄です。
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【後半】吸っているタバコの銘柄ごとのイメージを紹介
後半では女性や、比較的軽めのタバコを好む方に愛される銘柄を8つ紹介します。
ウィンストン
ウィンストン(一箱:20本入)のタバコを吸っている人は女性や物腰が柔らかそうな方というイメージがあります。パッケージがシンプルで柔らかい印象を与えるためそのようなイメージを持たれるのでしょう。
ウィンストンも細かくはキャスターやキャビンなど、さまざまな銘柄があります。キャスターやキャビンの場合は少し年齢が高い、やんちゃな方が好む、といった印象を持つ方もいるようです。
ピアニッシモ
ピアニッシモ(一箱:20本入)を好む人の傾向として、女性が多いといわれています。男性の定番銘柄がメビウスやマルボロなどといわれるようにピアニッシュも女性が吸うタバコという印象があります。
吸い心地は軽めで、少しリフレッシュしたい場合に最適です。パッケージも可愛らしい印象を与えることから女性人気が高いといえるでしょう。
パーラメント
パーラメント(一箱:20本入)は高級タバコとして知られており男女ともにややプライドの高い人が吸っている印象を受けます。政治家やキャリアウーマンなどの愛煙家が多い銘柄としても知られています。
ただし、副流煙が多く、香りが強い特徴を持つことから周囲からあまりいい印象を持たれない可能性があるでしょう。
バージニア
軽い味わいが特徴のバージニアは女性からの人気が高い銘柄です。製造元のフィリップモリスがバージニアで設立されたことに由来しており、バージニア産のタバコ葉を使用しています。女性をターゲットとして作られたことから、スティックは細くフルーティーな香りが特徴的です。
ピンク色のパッケージが目に鮮やかな「バージニアエス・ロゼ・メンソール」はとくに、女性人気が高い商品といえます。
クール
1933年のアメリカにおいて、メンソールをタバコ葉に混ぜてしまったことから始まったクール(一箱:20本入)はメンソールの定番銘柄として知られています。パッケージやその名称から「できる男性」のイメージが強い商品です。また、「モテる男性のタバコ」というイメージがあることから、男性に人気のあるタバコです。
爽快感のある味わいと、軽めの吸いごたえからタバコ初心者にも好まれています。愛煙家としては松原タニシさんが挙げられます。
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ケント
ケント(一箱:20本入)はクセがなく、初心者でも吸いやすいと評判の銘柄です。価格を抑えながらもその吸い応えと多彩なラインナップは多くの愛煙家を長年獲得しています。シリーズが豊富なため、自分にあった1本を見つけられるでしょう。
また、ケントを吸っている方は、どこかスマートでおしゃれなイメージがあります。
ラーク
ラーク(一箱:20本入)は、落ち着いた大人の男性が吸うタバコという印象があり、寡黙な性格の人が吸っているイメージを彷彿させます。副流煙の香りが強く、煙の量が多いことから、非喫煙者にとってはネガティブな印象を与えることもあるでしょう。
喫味としては甘みがないため、ビターなタバコを求める方におすすめです。愛煙家としては俳優の松田翔太さん、ジャーナリストの須田慎一郎さんが挙げられます。
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アークロイヤル
アークロイヤル(一箱:20本入)は1880年創業の歴史ある銘柄です。まるでお菓子のような印象を与えるカラフルなパッケージが特徴的です。他の銘柄と比較すると、甘い香りがあります。
なお、アークロイヤルはマイナーな銘柄であることから、吸っていると「タバコが本当に好きなんだろう」という印象を与えます。
良いイメージを持ってもらえる銘柄の特徴
タバコの中でも比較的良いイメージを持ってもらえる銘柄の特徴としては、下記が挙げられます。
- 臭いがきつくない、クセがないタバコ
- 一般的に知名度が高いタバコ
- パッケージがシンプルなタバコ
タバコの臭いは銘柄によってさまざまで、人によってはあまり好みでない匂いと感じるものもあります。喫煙者の中でも香りは好みが大きく異なるでしょう。また、一般的に知名度が高いタバコは良いイメージを持たれやすい傾向があります。さらに、パッケージがワンカラーのものやシンプルなものはネガティブなイメージを持たれにくいでしょう
悪いイメージを持たれる可能性がある銘柄の特徴
悪いイメージを持たれる可能性がある銘柄としては、下記の特徴が挙げられます。
- 匂いがきついタバコ
- 煙が多いタバコ
- マイナーな銘柄のタバコ
- パッケージが華美・個性的なタバコ
匂いが独特、きついといったものは敬遠される可能性が高いでしょう。また、マイナーな銘柄のタバコ、パッケージが個性的なタバコは「怪しいものではないか」と偏見の目で見られる可能性も少なくありません。とくに、ビビットな色合いのパッケージの場合は、なじみのないことからあまり良いイメージを持たれないでしょう。
まとめ
一口にタバコといってもその銘柄はさまざまで、喫煙家の好みによって選択肢が分かれます。その好みの傾向から、各銘柄のイメージが少しずつ定まってきたのでしょう。
今回紹介したイメージや性格はあくまで参考ですが、タバコを吸う方のイメージを掴む材料としてお役立てください。